少女は許した。
どんな辛いことが自分に起きてしまおうが、理不尽な状況にぶち当たろうが。
全てを受け入れ、許した。
偽善と言われようが少女は何も言わなかった。
何も言わず、優しく微笑み、それさえも許した。
嫌悪感を抱き悪口を言っていた者は気を削がれ、泣いて懇願した。
少女はまた許した。
そんな少女に縋る者も現れた。
自分を理解して貰えなかった者、今が嫌な者、ただ傍にいて貰いたかった者。
そんな人達に嫌な顔をせず、受け入れた。
何が少女をそうさせのかは分からない。
だが、少女はそんな人物だった。
根本的なところから、受け入れ、許す少女。
そんな少女も高校生になった。
また、今日を生きる中で少女は受け入れ、許し続けるのだろう。
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