アリスドラッグ | ナノ


▼ 初めての夜(2)

 エルヴェはぎゅっと目を閉じて、ロランから逃げるように首をひねる。ロランは逃がさないとでも言うようにエルヴェの頭に手の平をあてて、さらに囁く。


「ほら、可愛い声を聞かせろ」

「――ッ、あっ!」


 きゅうっ、とエルヴェの乳首をつまみ上げてやれば、エルヴェはかあっと顔を真っ赤にしながら甲高い声をあげた。その姿にロランは気を良くしたのか、「気持ちよさそうだな」と笑いながら囁いてやる。


「本当に処女か? こんなに敏感なくせに」

「はじめて、だってば……!」

「ふん……それなら、育て甲斐がありそうだな」

「育て、がい……?」

「エルヴェ」


 ロランがエルヴェの乳首をこねながら、もう片方の手の平でゆっくりとエルヴェの身体をなで上げる。エルヴェが「あああ……」と蕩けた声を出すと、ロランが愉快そうに言った。


「この身体、俺のものにしてやる」


 エルヴェは頬を紅潮させながら、ぽろりと涙を流した。ロランはその涙を舐め上げて、両方の乳首を掴んでやる。エルヴェは甘い声をあげ……枕をぎゅっと掴んで、ロランの責めに耐えることしかできなかった。


「あっ……あぁっ……ぁんっ……」

「ほら、もっと声を出せ」

「ぁあぁあッ――……」


 ぎゅうっと乳首を根元から掴んで引っ張り上げてやれば、エルヴェはのけぞりながらかくかくと身体を震わせた。ロランはにたっと笑いながら、エルヴェの顔を優しく撫でてやる。
 
 
「なんだ、もう果てたのか?」

「う、……」

「言っただろう、今宵は一晩中可愛がってやるってな。何度果てても、おまえを逃がさない」

「……っ」

「ははっ、逃げたければ逃げてもいいんだぞ?」

「……、にげ、ないよ……」

「ふん、従順ないい子だなあ?」


 涙目で、切なげに呟くエルヴェの姿に、ロランは一等興奮した。のらりくらり、飄々とした彼が、今は自分の思い通り。普段の様子こそロランを苛立たせたが、今はあの姿があってこそ興奮するように思える。

 ロランはエルヴェの下衣に手をかけた。エルヴェが歯を食いしばりながら、グッと自らの下腹部から目を逸らす。ロランがニヤニヤとしながらすべて脱がせてやれば、エルヴェの真っ赤な身体がすべてあらわになった。ほどよく筋肉のついたしなやかな身体。想像以上に体つきが美しく、ロランは「へえ……」と感嘆してしまう。


「おい、股を開け」
 
「へっ……」

「俺に従えよ。ほら、女のように股を開けと言っているんだ」

「……っ」


 エルヴェは涙目で、ゆっくりと脚を開く。ほんの少し、肩幅にも満たないくらい。


「それじゃあ見えないだろう……もっとだ」

「……う、……うう……」

「うん? なんだ、俺の言うことが聞けないのか?」


 エルヴェがぎゅうっと強く枕を握りしめながら、そろそろと脚を開いてゆく。ようやく大きく開いたところで、ロランがぐいっと太ももを掴んで限界まで開かせた。「あっ」と思わずエルヴェは口にして、小さな声で「いやだ……」と呟く。

 ロランはほくそ笑んで、する……と脚の間を指でなでてやった。「ひぅっ!」と声をあげて、エルヴェの腰がびくんとしなる。ロランはエルヴェのいりぐちを指の腹でくるくると撫でれば、エルヴェはつま先にぎゅうっと力を込めて羞恥に耐えていた。


「ここの処女を、俺がもらう。いいんだよな?」

「……うん……」

「ははっ! 大丈夫だ、怖がるな……優しく抱いてやるよ」


 ロランはエルヴェのソコに顔を近づけた。エルヴェがふるふると首を横に振っているが、気にしない。腰をがしっと掴んで、べろりとソコを舐めあげる。


「ひゃっ――う、うそうそうそうそ、待って……!」

「なんだ」

「そ、そんなとこ……」

「ちゃんと慣らさないと、おまえが怪我をするだろう」

「だからって舐めること……!」

「なんだ、やめるのか?」

「……、」

「どうなんだ。言ってみろ。ほら……」


 ニッとロランが笑うと、エルヴェはふるふると震えながらロランを見下ろした。そして、観念したように、


「……舐めてください……」


 と呟く。

 ロランは「それでいいんだ」と言って、再びそこに舌を這わせた。


「あっ……ひ、……ぁあっ……」


 腰を掴まれているので、逃げることもできない。舌の先で入り口をグリグリとされ、ソコがヒクヒクとヒクついているのが自分でもわかる。あまりの恥ずかしさにエルヴェは泣きながら喘ぐことしかできなかった。


「うっ、ううっ……ひぁっ……あぁっ……」

「泣いているのに感じているのか? とんだ淫乱だな」

「ちがっ……ちがう、……あぁんっ……」

「ん? なんだ今の声は」

「あっ……あぁっ、あっ……あぁあぁ……」


 ロランはわざと音をたてながらエルヴェの秘部を責め立てる。

 十分にそこがやわらかくなったところで、つぷ……と指をいれてやった。エルヴェは仰天したようで、「だめっ……!」と声をあげてしまう。それでもロランは辞めない。ときおり香油を足しながら、ぐちゅぐちゅとなかをいじりまわした。


「あぁあぁあぁ……」
 

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