金色の午後の日差し、白黒の海。




 なんだかんだで騒がしい一日が終わる。

 久々に、平和な一日を過ごしたような気がした。
 
 俺と涙の関係を知ってしまった横山は、俺と涙が一緒に帰ろうとしているのをみて、にやにやといやらしい笑顔を向けてくる。しっしっと追い払うようなジェスチャーをしてみれば、横山はにかっと笑って「ばいばい」とやってきた。



「……なんか、こうして一緒に帰るの久しぶり?」

「……そうかも」



 横山に見送られながら、俺たちは教室を出た。関係を知られている横山に見られていることとか、久々に一緒に俺の家にいくこととか、色々となんだか面映ゆくて、そわそわとしてしまう。涙もそれは同じなのか、顔を赤くしてきゅっと唇を噛んだまま言葉を発しようとしなかった。





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