俺だけのお姫様
アプリゲーム
あんさんぶるスターズ
相手)羽風薫
ヒロインは薫の恋人。夢ノ咲学院プロデュース科二年生。2Bに在籍している。


羽風side

※※の視線が突き刺さる。何も言わずジッと見つめられたら、相手が恋人だろうが怖いだろう。
これはいったい、どういう意味の眼差しなんだろ?自分では気づかない内に、彼女に何かしちゃったのかな?
俺に見とれての態度ならこの上なく嬉しいことだけれど、そうじゃなかったら……。変な汗が頬を伝う。
しばらく無言の眼差しを受け続けていたら、やっと※※が口を開いた。俺の喉がごくりと波打つ。

『薫くんは、みんなに優しいから』

※※の口から出た台詞は、俺が想像していたものとは到底違っていて、身体から一気に力が抜けた。

「別に俺は、誰にでも優しいわけじゃない」

まぁ、基本的に女の子には優しくしているけど、※※は特別優しくしているつもり。君は俺の大切な女性(ひと)だからね。
けれどどうやら彼女には、気持ちの全ては通じてないみたいだ。

『誰にだって優しいよ?』

「わかってないな〜。※※ちゃんが好きだから、君には特別優しくしてるつもりだけど」

※※だけに向ける笑顔を浮かべる。
たちまち※※の白い頬に、朱が広がっていく。本当に分かり易い人だと思う。そこが可愛いんだけどね。

『薫くんって、やっぱり優しい……』

それは君だからだよ。

「でしょ。俺は、※※ちゃん一筋だから♪」

『薫くんの……ばか』

「は?えっ!?」

突然走り出す※※。その顔は何故か真っ赤だった。俺は意味がわからず、呆気にとられてしまう。

prev / next
[ index ]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -