笑顔になる魔法は君
乙女リズムゲーム
IDOLISH7
相手)九条天
ヒロインは天の恋人。


天side

『誕生日何が欲しい?』

デート中※※に、唐突に聞かれた。あまりに突発的過ぎて、ボクは思わず目を丸くする。どうやらメールや電話じゃなくて、直接ボクに会って聞きたかったらしい。
さっきは驚いたけど理解してしまえば、もちろん凄く嬉しいに決まってる。

「ボクに?誕生日は2ヶ月も先だよ」

『そうなんだけど、直ぐに準備できるからわからないでしょ。だから、天くんの希望を聞いておきたいの。あっ、高価な物は無理』

「そうだね」

クスクスと笑う。※※の一生懸命さが嬉しい。同時に、ボクのことを凄く想ってくれてるんだってわかった。アイドルをしていると、なかなか会えない。会えないんだから、彼氏らしい事はちっともしてあげられない。寂しいと別れを告げられても、仕方ないと思っていた。
正直にいうとほんの少しだけ※※には、いつも傍にいてくれる彼氏がいいんじゃないかって思った事がある。当然、本心なんかじゃない。ただ、※※の為にだった。だけど今は、絶対に離したくないと思ってる。ボクの隣は、※※にあげる。【一生】という、無期限パス付きでね。

「※※がプレゼントしてくれるのなら、ボクは何だって嬉しいよ」

『そう言うと思った。そうじゃなくて、他に何かないの?』

「何かと言われても……。本当に何でもいいの?」

『もちろん!何かあった?』

聞かれた瞬間、※※を強く抱きしめた。彼女の髪からシャンプーの甘い香が、ふわっと匂ってくる。

「ねぇ、ボクは※※がいればいい」

瞬間、ボクの腕の中で頬を真っ赤に染める※※。可愛い。

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