※ピンクの吐息でノックアウト
2013/08/24 12:03

※♀ディエ♀ジョニ

「なに、ジョニィ……そんな顔して」

折角のカワイイ顔が台無しよ、そう言ってぼくの頬を手の甲で撫でる。
優しくて、カッコ良くて、美人なぼくの……恋人。
胸も大きいし、スタイルもいい。
オマケに頭も良くって……悪いところなんてないんじゃないかなあ……

レースの途中、時々こうして夜中にディエゴに会うのがぼくの幸せ。
ジャイロといるのはとっても楽しいし、勿論大好きだけど……
ディエゴの事は、ジャイロとは違う友情じゃない、恋愛感情の好き。
ディエゴは人気だしモテるから、嫉妬深いぼくは心配なんだ。

そんなぼくの最近の悩み。

「……ディエゴはさ、胸……大きい方が、好き……?」

ちらり、上目遣いに見上げるとディエゴはポカンとしていた。
それからクスクスと笑い出す。

「私は別にあなたの胸が小さかろうが大きかろうが気にしないけど?」

「ッ……で、でもッ!!どっちかというならどっちが好き?」

「……そう言われても……やっぱり、無さすぎるよりはあった方がいいんじゃない?」

ガツンッ頭に石がぶつかるような衝撃。
やっぱり胸がある方が良いんだ……
試しに自分の胸を揉んでみる……これ、サラシしたら男の子と間違われるんじゃないかな……
更にショックを受けて落ち込むぼくの体をディエゴが引き寄せる。

「ジョニィ、言ったでしょ?私はあなたが大きくても小さくても気にしないって」

「でも……」

俯きディエゴの胸に顔を埋めると、そうだ、とディエゴがウキウキとした声をあげる。

「そんなに大きくしたいなら揉めばいいのよ」

「揉む……って、揉んだ事はあるけど大きくなんてなってないよ」

「ジョニィ好きな人に揉んでもらうとね、女性ホルモンが出て胸が大きくなるって聞いた事あるわ……試してみる?」

そう言ってディエゴはとてもキレイな顔で笑った。


「ん、んぅ…でぃ、えご……」

「ン……どうしたの」

ちゅぽ、と唇を離せば銀糸がつぅっと二人の間を引く。
飲みきれなかった唾液が顎を伝うのをディエゴが舐めあげた。

「キ、キス……する必要ないんじゃ、……ないっ?」

「あら、こっちの方が興奮するでしょ?……だってホラ」

「……ッン!!」

立ってる、そう言うと手を服の中へ入れ、きゅうっと乳首を摘みあげる。
ゾクゾクと快感が背筋を走りぼくはくたりとディエゴにもたれ掛かった。

「……敏感ね」

ゆっくりとぼくを押し倒して、ディエゴは舌舐めずりをする。
ああ、きっと捕食される気分ってこんな感じなんだろうな、とぼんやり思いながらディエゴが服を捲り上げるのを見ていた。
胸を触りながら、ぴちゃぴちゃと音を立てて味わうように体を舐める。

「んぅ……あっディエゴ……」

「……ジョニィ、忘れてるようだけど……ここは外だからね。私は構わないけど…」

意地悪くそう言われてバッと手で口元を覆う。
それでも漏れる喘ぎは堪えきれない。
ディエゴはクスクス笑ってぱくりと乳首を咥えた。

「ひゃっんぁ……ッ」

吸っていない方の手は休めずにそのままくりくりと乳首を弄る。
寒い筈なのに火照る体には丁度いいくらいの気温だった。
くるくると舐めまわし舌で押しつぶしたり、時々甘噛みしたりする。
きゅん、と体が切なくなる、もっと欲しい。

「でぃえごぉ……きも、ちい……」

ぽろぽろと快感で涙が溢れ地面へ落ちる。
軽いリップ音を立て胸から顔をあげて、唇にキスをする。
舌を絡ませて、吸い上げる、奪い合うように激しいキス。
ディエゴと目が合い何だか恥ずかしくなって視線を逸らした。

「かわいい、ジョニィ……世界で一番愛してる」

そう耳元に吹き込まれてびくんと体が跳ねた。
ぎゅっとディエゴの体を抱き締めて、仕返しとばかりに首筋に軽く噛み付く。
もっと、もっとたくさん触って欲しい。
動かないはずの下半身が疼くようだ。
遺体の効果で段々と感覚を取り戻しているのは気のせいではない。
そんなぼくの、不器用なおねだりにディエゴは妖艶に笑ってズボンへと手をかけた。



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