2012/09/08 13:50
最近同じ夢を見る
何度も繰り返し死ぬ、いや、正確には殺される夢だ
それでも死んで目が覚めるならいい
繰り返し死ぬのだ
死んだオレは次に死ぬオレを宙から見下ろしている
お前は今から死ぬんだと教えてやることも生かす術もない、たくさんのオレに見つめられながらオレは死んでいく
「光、起きや」
毎朝起こしてくれる声に目を開ける
「おはようさん」
朝の少し擦れた穏やかな声
部屋の明るさに目を瞬かせるけれど、なかなか声の主を見とめられない
さっきの穏やかな声が夢に侵食される
「謙也くん、だめ」
「は？なに、どしたん」
「泣かんといて」
「ねぼけてるんか？」
ばちんと両頬に刺激が走る
勢いよく挟まれた、というよりも叩かれたのだ
「目ぇ覚めたか」
顔を突き合せるほど近くに迫った頬が濡れているなんてことはなくて、当然夢ではない現実に安堵する
その乾いた頬にキスして顔を洗いに洗面所へ向かった
***
「夢って、深層心理ってほんまですか」
「なんや変な夢でも見たんか？」
「まあ、」
「……悪い夢？」
「いいとは言えませんね」
「あんな、夢が深層心理っちゆーか潜在意識を表してるっちゅーんは確かにあるわ。でも夢での出来事が、そんな直接的なメッセージになってるかっちゅーと、それはまたちゃうねん。夢の内容はあくまでも象徴であって、イメージの連想で遠い事柄を引っ張ってきたりすることもある。悪いって思う内容が意外に悪くないこともある。」
ムリー＼(^O^)／
▼追記
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