(※ときによろしくない表現が予告なしに飛び込んでくるかも)


07/31 12:53



ぼくにとって一番の大切は芸術で、それはおまえのかたちをしているのだよ

「セフィロトは何処か」のおとっつぁん。腹痛に悩まされてる中で思いついた。「一番大切なもの」ではなく「一番の大切」って言ったほうが何かしっくりくる







03/28 21:30



外敵から攻撃を受けた芋虫のように身を捩り、涎を垂らしながらゼイゼイと呼吸をし、それでもなお必死にカンバスにかじりつこうとする。その姿が、表情が。安らかな顔で眠り、 暖かな日の下を駆け回り、憂いなき満面の笑みを浮かべる子どもよりもなお深い生命の躍動を、私に感じさせるのだ。

セフィロトは何処か

その2。みじかいね







03/28 21:28



わたしは養父が、それこそ魂を削って絵を描いているのを、未成熟な心でなんとなく察していた。けれど、そのエネルギーの根源がいったいどこにあるのかは、樹海で最初に育まれた木がどれであるのかわからないように、ようとして知れなかった。かと思えば、中途半端に分け入った養父の心情を考えると、得てして手近なものがそれに相当するのかもしれない気がしてくるのだった──次の瞬間には、やはり違うように思えて、一様に並んだ他の根源たりうるものと同一化し、埋没してしまうのだが。
病弱で枯れ枝のように細い腕や指が、大儀そうに絵筆を持ち上げる姿。幽鬼のように虚ろなまなざしの奥で、強烈な性欲じみた光がぎらぎらと閃いている。灰色の空間の中、絵筆の先がたっぷりと含んだ色彩だけがまぶしい。ひんやりとした夜気が、肌を撫でると同時にアトリエの空気をかき回し、むっと顔料の濃厚なにおいが押し寄せた。
「開けておいてくれないか。寒くはないから」
風邪をひくかもしれないと懸念して立ち上がりかけたわたしを、養父はかすれた声で引き止めた。

セフィロトは何処か

このおとっつぁんは病弱病弱ゥ! な人。死にはしないけれど風邪ひくたびに死にそうな目にはあってる。







03/05 21:32



「自分から一歩も動かずに欲しいものを手に入れられると思うな。そんな奴はすべて奪われて然るべきだ」

戒め

主に自分への。欲しいものを手に入れるにせよ、大切なものを守るにせよ、安全地帯に引きこもっていては何も成せない。時には自らを危険地帯に投げ込むことが必要になるねって話。腹を括るって大事。







03/03 00:42



本能。これほど自分たちの行為を正当化するのに相応しい言葉があろうか。男が女を求める理由。女が男を欲する意味。突き詰めてしまえばそれに尽きるが、そうではない、そうではないのだと何かが叫んでいる。それは良心にそっくりな、疑いのない純真無垢な部分だ。弁解も虚飾もない真っ白な部分だ。だから言葉で表しても陳腐なものになるし、行為で示しても無粋なものになる。それは教えられる前から知っているものなのだ。
おとなにいくら「なぜ?」と尋ねても、納得のいく答えなど返ってこない。こどもの疑問は、時におとなにとって苛立ちの種に変わる。理屈で説明できないことがらに出会ったとき、定説に逃げるのは常套手段だ。わざわざ自分の答えを探すよりも、そうしておけばとても楽だから──生きやすいから。
でもきっと、おとなたちも知っているのだろう。あの真っ白な部分で感じているはずだ。すべてのことに一貫して通じる正しさなど、本当はどこにもないことを。だからおとなは、こどもをできるだけ楽で生きやすい道に導こうと、優しく諭し、こどもの目を塞ぐ。
あえて茨の道を選んだのは私たちだ。おとなに何一つ尋ねずに、目を塞がれてしまわないように。頭ごなしに叱られ禁止されるくらいなら、せめてその前に私たちだけで答えを探しに行こうと決めたのだ。
吐息といっしょに、まるで自分のものと信じられない嬌声を呑み込もうとした。それを阻止しようと短い間隔で叩きつけられる下腹が、飽和寸前の快楽に拍車をかけた。たっぷりと分泌された唾液で濡れた舌が、時折くちびるの間から蛇のそれのようにちろちろとのぞく。遠慮も躊躇もなく、唆されるままにむしゃぶりついて、苦しくて仕方がない体を、さらなる苦しみの境地へと追い詰めていく。酸素を吸入することが苦しみを深めていた。生きることの必須条件が、何よりも苦しかった。


互いの肉体で互いを葬ること

最後のほうでヱロの練習でござる。書いてるうちに「これ言われなきゃセクロスしてるってわからなくね?」って微妙に思ったけど修正する気力が出ず断念。さすがに喘ぎ声を描写するのは恥ずかしかったからやめた。いつかチャレンジしたいね(´ω`)




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