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こういうところがどうしようもなく愛おしく、それ以上に心配である。
俺以外のやつにもいうのか、とか。俺の方が好きだ、とか。
…そんなに可愛くて大丈夫なのか、とか。
「…お前、煽ってるって、分かってるのか?」
「へ…?っちが!」
本当に自覚がないから心配でならない。
けれど、そんなところも、自分が守ってやればいい、誰にも見せないように、一生遙が縛っていればいいだけの話だ。
気恥ずかしくて、本人には言えないけれど。
「早く脱げ。それとも脱がしてほしいのか?」
先ほど遙がきっちりと着せてやった制服。
成長期だからと少し大きめのものを買ったにもかかわらず、真琴の身体はそれを上回りそうな勢いで成長していた。
遙はどれだけ成長出来るだろうか。
真琴の背を抜く日は来ないかもしれないが、差がこれ以上広がる事がないように祈る。
男としてやはり譲れないところだった。
「…だ、って、ハルがやったんだろ!」
些かネクタイを硬く結びすぎてしまったようで、緊張からか、なかなかほどく事の出来ていない真琴に、仕方がないと言った様子で(態度だけではあったが)性急に衣服を剥いでやった。
「あ、ありがと…ん…っ」
するするとあらわになった太ももを指でなぞりながら、ふっくらとした唇を啄み、舌を入れこむ。
「ふ、ゃ…ふぁ……っ」
何度もキスはしてきたけれど、真琴のキスはいつまで経っても拙いままで、いつまでもこうだったらいいと思ってしまう。
こういう事に関しては、真琴は無垢で居てほしいし、遙がリードしていたい。せめて、こういう面では。
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