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『でかっ』
見つけた豚はとても大きかった。
弱点を攻撃しなきゃ、大変なパターンだ。
とりあえず、様子を見るとしよう。
『攻撃したら、弱点が見つかるかも』
サバイバルナイフを豚に向かって振りかざす。
豚は、頭を庇いながら避けていく。
『ふぅ〜ん。頭が弱点なんだ?』
ニタリと笑いを漏らしながら、豚の頭を一突きした。
すると、豚は派手な音と共に倒れた。
『案外楽勝だったね』
そして私は自分より遥かに大きな豚を背中に担いで、試験場へと向かった。
一方では、名前が豚を倒したとき、キルア達も豚を仕留めていた。
『…大きいから、焼き加減がよく分かんないんだけど。まあいっか』
私は試験場に戻ると、てきとうに焦げ目をつけ、味付けをしてブハラさんに出す。
何かよく分からないけど、70名全員合格で、二次試験後半へ…。
料理試験《ヒソカも豚の丸焼き作ったの?》
〈まあね〉
《…何か、シュールなんだけど》
〈そうかい?〉
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