肯定しすぎだ馬鹿者
いじっぱりでやさしい王様
閉じこめた愛情と叱咤
嫉妬する理由も思いつかなくて
お前はわたしの後ろを歩けばいい
わがままな首輪
虚栄の足跡
美しいと讃えたお前のために
お前が認める主君の証が王冠ならば、凍えた玉座を受け入れよう。
だれかのために尽くすということ
あなたが笑いかけた他のために
主君の声が恍惚を呼び覚ます
地面に頭がめり込むほど敬愛しております
すべては愛ですとも
忠犬の背中を見て部下は育つ
あなたが尊すぎるからいけないのです
たまにご主人様に牙をむきたい
おすわり一級品
美しい友情劇≒笑劇
愛を込めすぎた毒を埋めて
背中に狂犬と書いて忠犬と呼ぶ
主君以外は「ジャガイモ」です
飼い主と飼い犬の温度差
褒めても叱っても変わらない
「お前はそれでいいんだ」
認めてくれた笑いかけてくれた君のために
孤独ではないと言い聞かせてきた
小夜が囁くんだ
哀しみに負けない強さを
だれよりもなによりも君の声を
君が泣いたらワンと鳴いてあげる
君が泣き止むまで笑わせてあげる
二人なら独りに負けないから
いつしか世界から光が消えて音が途絶えてすべてが敵にまわったとしても、いつもと変わらない忠誠をあなたに。叶うならば変わらない笑顔を見せてくれることを。
そしたら最後にまた「馬鹿者」って叱ってね
お持ち帰り
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