memo
短い話とか思いついたシチュエーションとか。


▽お迎え(ご自由に)
瞬間、私の口から出た言葉は「どうして私を置いていったの」などと非難するものではなく

「会いたかった」

その一言だけ。
絞り出すように放ったその言葉の後は、只々泣きじゃくっていた。
もう離れないようにとギュッと抱き着き泣く私を、彼は何も言わず、優しく抱きとめてくれた。

(お願いだから、私もこのまま連れて行って。)


2021/05/10 00:49


▽七海
「私じゃあんな格好良く七海の隣には並べないしさ。」

自嘲染みた顔で放つ言葉に、私はすぐ様彼女を抱き竦めた。

「痛い、痛い痛い、折れちゃうよ。」
「………今度また、その様な馬鹿げたことを言うようなら、このまま足の骨を折ってどこへも行けないよう監禁します。」
「ええ〜、こわ〜。」
「本気ですよ。」
「…………はい。」


2021/04/25 23:29


▽五条
一番綺麗な私を、を聴いて「一番綺麗な君を抱いたのは僕だよね!」と自信満々に言う五条に「あーーー………、うん、そうかも。」と考えながら答えると「やめて!僕以外の男思い出さないで!」ってぎゃんぎゃん喚き散らかされる。

2021/04/13 01:41


▽七海
お土産を渡すとすっごい笑顔になる夢主(付き合ってない)のために毎回真剣にお土産を選ぶ出張ナナミン。

2021/03/27 22:58


▽七海と対面座位・その後
Q:隣に声が聞こえると仰っていましたが、恥ずかしくないのですか?
A:防音なので問題ありません。自分以外に聞かせるわけないじゃないですか。あんな可愛い声。
防音については彼女は知りませんよ。……何故って、言ったら面白くないでしょう?


2021/03/21 11:13


▽七海
「ただいま。」

重たい扉を引きぽつりと漏らせば、鼻をくすぐる貴方の匂い。
綺麗な、何も置かれていない大理石の床がじわりと歪む。
日に日に薄れていく貴方の匂いにどうしようもなく胸が締め付けられる。
いずれ私は、愛してやまない貴方の匂いを忘れてしまうのだろうか。


2021/02/27 23:06


▽七海
「2人でいる時は名前で呼んで下さい」と言われ名前呼びを頑張る夢主。出先でナナミンに出会し声を掛けようとしたところ虎杖達も一緒にいることに気付き(あれ、七海さんと建人さん、どっちが名前だっけ?あれ?あれ?)とテンパるけど、声を掛けないのもおかしいので一か八か「建人さん!」と呼ぶと大層呆れた顔で溜め息を吐かれ、虎杖からは「夢主、ナナミンのこと名前で呼んでるんだな」って感心されるし、伏黒と釘崎においては「ああ、なるほど」と秒でバレる。

2021/02/26 20:59


▽(お相手はご自由に)
彼が私に好きと言えば言うほど、私の心は冷静を取り戻し胸の奥がズンと重く、苦しくなる。

“嘘ばっかり”

冷える気持ちと共に、自分の中にポツリと零した。

言われて嬉しいはずの好きという言葉が、この上なく私を苦しめる。
それでいて離れられないのだから、私も相当いかれている。

男はどうして、誰にでも愛してると言うのだろう。

愛してるなんて、甘い言葉の皮を被った鎖だ。
重苦しく、それでいて逃れられない。

甘く、苦しい、地獄だ。


2020/10/08 23:58


▽ラギー先輩の口移し続き
「どうしてあんなことしたんですか?」
「い、いや〜、」
「どうしてキス、したんですか?」
「いや、そのっスね、」
「………遊びのつもり、ですか?」
「っ、そんなわけないじゃないっスか!って、ああもうっ……、好きだからに、決まってるでしょ。」


2020/08/25 04:22


▽フロイド
胸の奥がギュッと締め付けられるように苦しくて、脱力感が酷く、身体が鉛の様に重い。

「小エビちゃんも海ん中に来たらいいのに。」
「海?………いいですね。」

海の中なら、
涙も海水に混ざって分からない。

海の中なら、
この鉛の様に重い身体も、ぷかぷかと浮くかもしれない。

海の中なら、
このどうしようもなく重苦しいどろどろとした感情が海水に溶け、
綺麗な気持ちを取り戻せるかもしれない。

海の中なら、、、


2020/06/29 05:59


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