今日の私は上機嫌。きっと今日一日この テンションのままだろう。

何て言ったって今日は私の誕生日。そし て今日は付き合って2ヶ月がたった彼氏、 謙也君との久しぶりのデートなのです。
割と近くにある大きなショッピングモー ルの広場で待ち合わせ。まだ待ち合わせ の20分前だけど、楽しみすぎて来てし まった。

さすがに謙也君も来てないよね…いました。金髪頭のイケメン君。

「謙也君っ…!」
「名前!、早ない!?」
「いや謙也君こそ。待ち時間嫌いって言ってたのに」
「や、名前との待ち合わせの待ち時間は嫌やないねん。」

きゅん。

今きゅんって胸の音がリアルに聞こえた。謙也君はヘタレヘタレ言われてるのにどうしてこんなに胸キュンなセリフを さらっと言えてしまうのか。あ、自分で気付いてないだけか。

手を繋ぎながら謙也君とのデートを思う存分に楽しむ。こんなに幸せでいいのかなぁ、私。謙也君の存在自体が私にとっ てはプレゼントみたいなものだ。

最後に二人でやってきたのはショッピン グモールの裏にあるお洒落で静かなガー デン。

もうクリスマスローズが咲いていたりし てとっても綺麗。ガーデンの美しさに感 激しつつ、一番奥にあるベンチに腰掛け た。

「…綺麗だねぇ…」
「そうやな…俺もこんなとこ来んのめっちゃ少ないからなんか新鮮やわ」
「謙也君はいつでも賑やかなところで生きてそうだもんねー」
「まあ静かなのは性に合わんしな。でも… 今はええかも」
「、ん?」

私が謙也君の方を見たときには謙也君は さっきは持っていなかったはずの縦長の 箱を手に持っていた。さすがスピードスター。行動が素早い。

「名前、誕生日おめでとさん」
「あ、ありがとう…!」

謙也君が開けた箱の中には、小さな星が トップに付いたペンダント。ストーンが 星に付いていてとってもキラキラしてい る。

「星って何か謙也君って感じ…!」
「そ、そうか?」
「うん!すっごく嬉しい!勿体なくて使 えない〜」
「、あんな、もう一個プレゼントあんね ん」
「え、そんなにくれ…」

目の前にある謙也君の顔。こんなに近づいたかもしれない。…ていうか、私、今。

「へへ、2つ目のプレゼントはスピードスターのファーストキスっちゅー話や」

照れくさそうに笑って言った謙也君の言 葉でようやく理解する。私、謙也君にキ スされたんだ…!付き合って初めての、キ ス。

「っ…!!」
「はは、照れとるん?」
「だって、私も初めてだし…!」
「…!名前の初ちゅー、貰ってしもうた」
「私も謙也君の初ちゅー貰っちゃった」

真っ赤な顔して見つめ合う。

「…謙也君」
「ん?」
「今までで一番嬉しいプレゼントだよ!… ありがとう」
「、あー、名前可愛すぎてあかん」
「え、ちょっ!」

首元に輝く愛と、

謙也君がまた一段とかっこよく見えるようになってしまいました。

back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -