「     」
2013/06/05

フジトノがくっ付く時の会話文

くっ付く前に一悶着があって、フジはそれでまぁ色々考えて、トノに絆されててちょっと踏み出そうか。そんな所

フジはズルい奴









「トノくんはさ、どうして俺なの?」

「フジくん?」

「どうして俺が好きなの?」

「え、それは、」

「キミに優しい言葉を掛けたから?キミの目を綺麗だって言ったから?」

「それも、あるけど、」

「それなら誰でもいいよね?」

「は?」

「俺じゃない誰かが同じ事を言えばトノくんはその人でもいいよね?」

「ち、ちが…!」

「違わないよトノくん。キミは俺じゃなくてもいいんだよ?」

「なんでそんな事言うの!」

「なんで?だってそうでしょ?」

「違うよ!俺はフジくんだから…!」

「分かんないよ、それが。なんで俺なの」

「なんで疑うの!」

「だって、人間って心変わりする生き物じゃない」

「でも俺はずっとフジくんが好きだ!」

「どうかなぁ…?俺じゃない誰かがキミの欲しい言葉を囁いたら、キミはその誰かが好きになるんじゃないかなぁ?」

「っならない!」

「言い切れないよ」

「っ、フジくんは!」

「うん?」

「俺が嫌いならそう言えばいいのに、なんでそんな酷い事言うの…!」

「え、トノくん、」

「いいよ、もう!」

「っトノくん!」



「どうしよう、泣かせちゃった。どうしよう……嫌いなんかじゃないのに。どうしよう…」


トノくんが出て行っちゃった。どうしよう。

続き


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