「     」
2013/06/05 18:21





お電話

『おいもやし野郎』

「もやしじゃないよ」

『黙れグズ。なに私の弟泣かせてんだズブ』

「…ごめんなさい」

『さっきあの子から電話掛かってきたから。私のとこに来るらしいわ』

「迎えに行っても、」

『ふざけんなシネ』

「…だよね」

『……私はあんたのそういう所が昔から嫌い』

「そうだね…なっちゃんは昔からそう言ってたね」

『臆病なのが悪いんじゃない。相手の気持ちを否定したのが悪い』

「…うん」

『自分の気持ちを否定したのも悪い』

「……知ってたの?」

『気付いてた』

「…いつから」

『フった時から』

「そんな昔!?え、嘘だぁ!」

『嘘じゃない。あんたはあの時からずっとハルが好きなんだよ』

「……嘘だぁ」

『無自覚』

「………そっか」

『で?ハルが自分以外を好きになるんじゃないかって不安になってハルの気持ちを確認するつもりが酷い事言って泣かせやがったボケモヤシはこれからどうするの?』

「…なっちゃんに一発殴って貰うよ」

『で?』

「トノくんにごめんなさいして、トノくんに告白したい」

『やれば出来るじゃないスカポンタン。殴るのは明日にしてあげるからハルに会いに来なさい』

「……ごめん。ありがと」

『でも、明日殴るのは3発ね』

「う、うす!」

『泣かすから悪い』

「うす……せめて顔だけはやめて下さい」

『いやよ』

「!?」


翌日ボディーを4発殴られ1発蹴られた





*****


「ばか!」

「ごめんなさい」

「ばかばかばか!!」

「ごめんなさい!」

「っ好き!!」

「うわああんトノくん泣かないでえええ好き、俺も大好き!!」

「う、うええええええええん」

「な…!?え?なんで?泣かないで!」

「ふざけんなよ今更ああああああああなんだよおおおお」

「き、嫌いになった!?(´;ω;`)」

「ざけんな!好きだから悔しいんでしょずっと好き!俺はフジくんしか見てないしこれからもフジくんしか見ないよばか!」

「か、かわいいよおおおお!」

「…信じてくれんの?」

「うん」

「さっきは信じてなかった癖に?」

「信じてなかったんじゃなくて不安だったの」

「…俺ずっとフジくんだけだもん」

「うん。そうだね」

「フジくんこそ本当に俺を好きなの?」

「ごめんね、認めたくなかっただけで俺はずっとトノくんが好きなんだよ」

「なんで認めたくなかったの」

「俺だっていい年だし元々ノンケだし。気にしちゃうよ」

「それでも俺を好きなんだ?」

「だってトノくんは俺をずっと好きでこれからも好きでしょ?」

「?うん」

「それが分かればもう認めるしかないよね」

「??」

「自分をずっと想ってくれるのが好きな人なんだよ?運命でしょ?」

「……」

「わっ!?なんでまた泣くの!?」

「嬉し涙あああああああ」

「うわああくそ可愛いトノくんちゅうしよう!」

「するうううううう」





シリアスはフジトノに似合わないでしょ





まぁこんなんだからフジはトノが嫉妬しないと思い込んでる(自分だけを見てるから嫉妬の意味もないだろう的な)。残念ながら嫉妬はします
トノはトノでフジが不安がるタイプだって痛い程理解したから加減を見て嫉妬させてる。小悪魔め


ナツ姉さんはフジがトノを見てるのに気付いて、ああコイツ馬鹿だなぁ…と思ってフッた
トノがフジ好きだってこの頃から気付いてて、フジもトノを好きならいいじゃん!って思ってたのにこのざまだよ
姉さんため息


因みに、フジがトノに酷い事言って泣かせてトノは出て行ってでも行くあてないからとりあえず姉さんの所に厄介になろうと姉さんに電話して姉さんは察して見かねた姉さんがフジに電話した。って話でした説明長い!


フジトノにシリアスは似合わんシリアルでも喰ってろ
いちょいちょらぶらぶしてたらいいんだよフジトノは






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