本編一章が終わったので
光政「プロローグそして一章が終わったな!お疲れっ!」
なちる「煉瓦の町ってどんなところなのか?光の組織ってなんなのか?"力"とは?とか、皆がどんな人なのかっていうのを中心に書いてきたお陰か知らないけれど、光政はあまり出なかったわね」
光政「一番登場少ないのたぶん渡良瀬先輩だから大丈夫俺はまだ生きていける」
シキ「酷く時間がかかったよね」
光政「まあ……仕方ねーよな……」
シキ「ちょっと文中の説明じゃよくわからなかったかもしれないね。僕たちに不自然に喋らせていただけだったし」
なちる「ここで一旦まとめておくべきかしらね」
煉瓦の町:
以前はそこそこ活気のある町であったようだが、今では人の手が行き届かず住人もいない、廃墟が建ち並ぶ地域になってしまっている。煉瓦の町と呼ばれる由縁は塀や路地のタイルが煉瓦で統一されているため。
こんな状態になってから元々人は寄り付かなかったが、闇の組織が町の一部を占拠し始めた頃からは「煉瓦の町に立ち入ると生きて帰ってこれなくなる」などという嫌な噂が聞かれるようになった。恐らく嘘ではない。
電波塔の役目を為す設備が地下に建設されているが、一部の地域は着手されたまま放置されてしまっている。闇の組織出現と関係があるのかは不明である。
深夜、光の組織と闇の組織がぶつかり合う場所でもある。
光政「長い……」
シキ「物語中で説明しようとなると、素人にはやや厳しい感じがあるよね」
なちる「上文をちゃんと読んでくれた人がいるかも怪しいわね」
光の能力:
闇と戦うための力である。十九歳未満にのみ見られる。主には、光の剣を発現させる(個々に剣の形状は異なる)、治癒能力を得ること。
治癒能力の高さや能力の濃度により戦闘員医療班建設班に役割を分担される。戦闘員は主に前線に出て闇と交戦。医療班は主に抗争で傷付いた戦闘員を治療。建設班の役割は医療班と変わりないが、他に根城の維持を任されている。
治癒能力を使いながら戦うことで上手く立ち回ることができるらしい。
能力に目覚めている彼らは、常人よりも回復力や運動能力が極めて高く、頭もよく働き、五感もやや鋭い。
なちる「光政の頭脳が宜しくないように見受けられるのは、元々学ぼうという姿勢がないせいなのよ」
光政「そっ、そんなことねーよ!」
光の組織:
光政らが所属している。リーダーを努めるのは渡良瀬、サブリーダーとして配置されているのはなちる、純平、雷人の三人。光の力を持つ少年たちにより組織されている。煉瓦の町の外れにある廃病院をアジトとしていて、身寄りのない者にとっては家である。病室の大半は居住区として使用されている。
能力に目覚めている子供を出来うる限り保護していくことも仕事。
光政と共に組織に拾われたなちるは例外、光の能力を持っていない。当初は口止めのために組織に引き込んだままであったが、次第に彼女自らが意志を見せたため戦闘員として活躍。
シキ「そう考えるとなちるはすごいよね」
光政「努力型だもんなぁ。組織の皆に引けを取らない程頭も良いけど、それだって完全に努力の賜物ってことだし……」
シキ「戦闘時のあのパワフルな動きだって……」
光政「能力を持つ者の運動神経とは関係ねーってことだもんな!?」
シキ「そう考えると」
光政「非常に恐ろしい……」
沙良「なんか説明してくれてた光政くんと兄貴がいきなり戦闘不能になっちゃったんで、おいらたちが引き継ぐよ!」
雷人「その前に、能力を持たないなちるがどうやって戦ってるのかもういっぺんはっきりと説明しといた方がよくねえか」
沙良「んと……素手?」
雷人「ばか!殺されんぞ!」
渡良瀬「自分の力から発現させる剣に限っては、好きな時に発現させたり消したりできるんだ」
なちるの剣:
光の能力濃度の高い仲間から分けて発現させてもらっている。大抵は光政、または渡良瀬。この場合、剣を発現させた側が倒れてなちるの分の剣まで消滅してしまう事態を考え、必ず行動は共にする。
渡良瀬「二振り分の剣を発現させっぱなしともなると、流石に保つ人間は少ないからな。平気なのは光政と俺だけだ」
沙良「カッケーっすリーダー!」
雷人「後の方に組織に入った年少の奴らはそもそも、なちるが一般人だってこと知らねえんだよな」
渡良瀬「だな!でも、あいつはほんとよくやってくれてるよ。敵の分析とかさ」
雷人「リーダー会もあいつの情報がねえと上手く進まねーんだよなそういえば」
闇の組織:
リーダー・ワタルが率いる組織。
戦闘員はワタルに忠実で、その正体は人間の屍である。戦闘員の姿かたちや性格や言動、知識、運動能力は生前のものとなっている。
彼らは光の組織に対抗するため動きの良く比較的若い一般人の屍を得ることを仕事としているが、時には生きている身をわざわざ死体にして持ち帰ったりもする。屍を闇の操り人形にできるのはワタルだけ。
光の組織と同様、闇の刀を発現・消滅させられるが、戦闘員を無限に増やすことができるかわりに治癒能力はない。戦闘員は傷を負うと糸で傷口を縫い合わせる"補強"を施すのみで、重傷を負わされると肉体ごと消滅する。体液は黒色。空気に触れて暫くすると黒い粒子となり土に還る。
活動範囲は限られており、闇の根城から一定範囲を離れると活動能力が弱まってしまうらしい。因みに彼らが活発化する範囲を中心に、光と闇の抗争が起こっている。
日中の戦闘員たちは、生前の趣味や欲望に従って悠々自適に過ごしているようだ。
雷人「なんでこんなに長ぇんだよ!!」
沙良「しかも最後の一文いらなくない〜……想像してちょっとかわいいななんて思っちゃったり」
渡良瀬「なちるがまとめておいてくれたんだ、そんな風に言うと怒られるぞ」
沙良「あ、あと闇の組織にも、煉瓦の町と同じように噂があるんだよね〜」
渡良瀬「ん?どんなんだ?」
沙良「あのっすね……闇の操り人形を造る際、闇の力を与えるためにワタルは屍に……」
雷人「え」
沙良「……ちゅーするんですって」
シキ「さて、補足は大体いいかな」
なちる「一章は色々な登場人物の視点から展開していったせいで滅茶苦茶だったわね」
シキ「主人公が誰なのかが一番はっきりしなかったよね」
光政「それは言わないで……」
シキ「昼間、本来なら闇の活動が控え目になる時間帯から敵が出てきてしまうという不測の事態から始まったね」
なちる「ベタね」
シキ「ベタだよね。そこから、次々と登場人物が紹介されていく形になったわけだけど……」
渡良瀬「俺は出てこなかったな」
シキ「その通りですね。リーダー会の話に入るまでずっとバイトだったんですか?」
渡良瀬「まあそうだな。大学はまだ休暇中だったせいで塾講の仕事が詰まっていてさ」
シキ「お疲れ様です、先輩の出番はこれから徐々に増えていくはず……だよね?」
光政「なんで俺に振ったんだよ」
なちる「最初に純平が出てきたわね。あら、純平は?」
光政「寝坊じゃね?」
渡良瀬「あいつ携帯変えてからパズ●ラしすぎなんだよ」
シキ「アプリで夜更かしか。まったく呆れるね」
なちる「じゃあ適当に済ませましょうか」
シキ「パズ●ラのやりすぎでスマホの充電はピンチに、クラスメートには陰口を叩かれ、一瞬の風となった中学最後の夏の青春を共にした学友にはすっかり忘れ去られていて、さらには溶けたチョコレートを渡される。純平の新学期はいきなり波乱だね」
なちる「そうみたいね」
シキ「あと僕からのメールを電池切れで……それもゲームのしすぎのせいで受信できなかったなんてこれは許されないよ。パズ●ラのせいで」
なちる「今度アンインストールしておきましょうか」
シキ「そうしましょう」
光政「一方、雷人は毎度の如く喧嘩」
シキ「何仕切ってるんだい?」
光政「え」
渡良瀬「(主人公とは)」
シキ「喧嘩しているお馬鹿な雷人を華麗に止めたのは、……ふっ……僕の、自慢の弟でした」
沙良「あはは」
雷人「殺す」
シキ「その後で妹さんのお見舞いに向かったんだったよね。はいおしまい」
雷人「おっお前あとで体育館裏な」
光政「この後は純平が女の子と友達になるとかいう気に食わない内容なので飛ばして、」
なちる「飛ばして、」
シキ「飛ばして、」
雷人「(不憫だ)」
沙良「リーダー会っすね」
シキ「ああ。カオスなリーダー会だったよね」
沙良「ほぼ兄貴のせいだね」
シキ「否定はできないよね。さて、こんなものだったかな」
光政「内容なぞって何が楽しいのか」
なちる「最初に長々と説明しちゃったから、予定していたゆる対談ができなくなったのよ」
シキ「これは本編とは関係ないからね。ページを沢山使ったところで面白味も何も生まれない」
なちる「っというわけだから、もうこれでおしまいにしましょう!」
突然の終了