ジョバンニごっこ(仮)第二弾(頂物)
まんげつ日和。さまより早くも第二弾を受信!
もはやジェバンニですよ










ジョバンニごっこ(仮)第二弾! どうも! 企画名が全く思い浮かばない方、望月です!←
今回は指定キャラあみだくじの結果、ケンカップr…ゲフンゴホッ! 聖くんと雷人くんで小説を書かせていただきました!
過去のバトンや色々な所で誠が聖くんと仲良くさせてもらっているので、誠も登場させてしまいました(*´ω`*)
今回もとても楽しく書かせていただきました!



※この小説は『はいいろ。』の杏さまの『Sword echo』の登場人物、聖くんと雷人くんをお借りしています。

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「俺の飼ってるインコ見なかったか?!」

「見てないけど」

肩で呼吸をしながら顔面蒼白で雷人が言うには飼っていたインコが逃げ出してこっちの方に逃げて行ったらしい。
インコがいないとわかると雷人はまた走って何処かへ行ってしまった。

そして、入れ違いに誠が目の前に急に現れた。

「聖、久しぶり」

「急にどうしたの?」

「ん、なんか暇だったから遊びに来た。 あと、こいつ見せに」

誠の髪からひょこと顔を覗かせたのは可愛らしいインコだった。

「こっち来て歩いてたら懐いてきてさ。 おしゃべりで面白いぜ、時々何言ってるかわかんないんだけどさ」

「らいか!らいか!ちょーらぶりー!」

羽根をバサァ!と広げながら楽しそうにインコが喋るのをげっそりとした顔で聖は見た。
その表情に気がつかないまま首を傾げて誠が続ける。

「こんなによく喋るから飼い主がいると思うんだけど、逃げてきちゃったのかな」

「……誠、このインコの飼い主知ってるかも」

「お、まじで? じゃあ早く返さないとな!」

「いや、その前に変な単語覚えさせてから返そうかな。 現時点ではどんなこと話すの?」

少し考えてから誠は「らいか、とか基本的な挨拶とか……あと大好きとかも言ってたっけ?」

「だいすき!だいすき!らいとだぁいすき!」

「……おめでたいな。雷人の頭ってほんと」

「え、雷人?」

誠は少し驚いた表情で固まる。

「そのインコの飼い主、多分雷人なんだ」

「……意外だな。 あ、そうだ。 だいすきの逆を言わせてみるとかどう?」

「なかなか誠も悪だよね」

〜数分後〜

「そろそろ返す?」

誠がインコの頭をつんつんしながら聖に聞く。

「そうだな。 でもわざわざ雷人のために連れていくのもな……」

「呼べばいいんじゃない?」

「電話するのもな……」

段々と嫌そうな顔になっていく聖を見かねて、誠が「俺が代わりに電話しようか?」と提案した。



呼び出し音が何度か鳴った後、雷人の声が聞こえてきた。
だが、誠は返事をしない。
おかしいと思い、聖が誠の顔を覗き込むとスースーと寝息を立てて寝てしまっていた。
やれやれ、と誠の手から携帯を取って「あのさ、俺の乗り物になりに学校戻ってきてくれない」と言った。

『はあああ?! 何言ってんだよ! こっちは今それどころじゃねえんだって!!』

「間違えた、誠運んでよ。 寝ちゃったから」

『だから俺は!!』

「インコなら誠が捕まえてくれたけど」

『それを早く言えよおおおおおおお!!』

と言ってブチッと通話が切れた音がした。


少しして全力疾走して雷人がこちらに向かってきた。

「乗り物になるために走ってくるなんて……ドM?」

「そっちの話じゃねぇよ!! 俺はインコのために来たんだよ!」

「え、インコの恩人ここに寝かしたままにするつもり?」

「そんなことはしねえよ! だけど運ぶのはついでだ、ついで!」

頬を少し朱く染めながら大きな声でそう言う雷人に聖は「……一人で運べる? 手伝おうか」と聞いた。

「いい。 俺一人で十分だ。 ……思ったより軽いなこいつ」

背負われた誠はすやすやとよく眠っている。

「で、インコはどこだ?」

「誠の髪の中」

「は?」

雷人がきょとんとした瞬間上の方から「パンチラ! パンチラ!」というインコの声が聞こえた。

「うわぁ」とドン引いて見せる聖に「そんな言葉覚えさせてねえよ! というか、俺の頭の中にはパンツなんかねえってんだ莱花しかいねえ!!」と必死に雷人が言った。

「いや、それもどうかと思うけど。 あ」

二人の前を歩いていた人がハンカチを落としたのを見ていた聖は、それを拾って渡した。
そして、「ありがとうございます」と言った人に対し「どういたしまして」と微笑んだ。

「……お前も普通に笑ったりするんだな」

「当たり前。 処世術のひとつだしな」

雷人は聖をなんとも言えない表情で見て、聖はぷいっと反対を向いてしまった。


「……で、誠は何処まで運べばいいんだ?」

「え、気付いてなかったの? 誠、とっくに自分の世界に空間移動してったけど」

「は?」

背負ってるはずの誠の方を見ると代わりに大きなクマのぬいぐるみがいた。



雷人は自分の部屋に入るとぺたんと座り込んだ。

「はぁ……走り回って疲れたけど無事に見つかってほんとよかった」

「よかった!よかった!」

雷人の頭に乗っていたインコがぴょんと雷人の前に飛び降りた。

「もう勝手に逃げ出すなよ?」

「らいと!らいと!」

「ん?」

「らいと!バカ!アホ!だいきらい!」

「え、何言って……」

「シスコン!へんたい!どえむ!パンチラ!パンチラ!」

「聖いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

その後もインコによる言葉攻めはなかなか終わらなかったとかなんとか。

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