モブ紹介その1:恵
光政「というわけで、モブとして登場するキャラクターをぼちぼちゆるーく紹介していくっていう企画? が今回から短編に出現するかもしれない!」

シキ「どういうわけでだい」

光政「出鼻挫くなよなー。話の導入の仕方がよくわかんないんだって、俺」

シキ「ふむ。……モブの人の設定まで細かく決めてストーリーを疎かにぼんやりさせてしまうのは作者の悪い癖だね」

光政「メタ発言するのはあんたの悪癖だよな。というか、恵さんの紹介なんだから、もっとテンション上げてもよくない?」

シキ「どういう意味で言っているのかな」

光政「やだなあ、そりゃ……ぁいたたたた!! 痛い痛い!!」

シキ「さて。お待たせしてしまってすみません、恵さん、どうぞ」

恵「ありがとうシキくん。……初めまして、光の組織医療班チーフを務めています、依田恵です」

光政「恵さんは穏やかで、いつも落ち着いてるオトナな人なんだ」

シキ「だからこそ負担のかかりがちな医療班を精神面でも支えられるんだよね」

恵「ふふふ、照れちゃうな。内心では焦りまくりだけどね。いつも」

シキ「でもそれを表に出さないで仕事ができるのだから、すごいと思います。尊敬していますよ」

光政「シキの眼差しが優しい…」

シキ「ん? なんだい光政」

光政「こっち見ないでいいって! それ眼光っていうね! あいだだだ!」

恵「二人は本当に仲良しさんだね」

シキ「ええ。なんだかんだ十年以上も一緒にいますから」

光政「だからいつもやることが容赦ねーんだよなちくしょう!」
「ところで恵さんは来年で力失くしちゃうんだよね」

恵「うん、来年度から大学に上がるしね。そうそう、学年は違うけど組織のメンバー形成的には同い年として数えられてるから、渡良瀬くんとはそういった感覚で接しているの」

シキ「ああ、たしかに。恵さんも長幼の序は気にする人だけれど、渡良瀬先輩とは対等な関係でいるよね」

光政「え、普通のことじゃないの?」

シキ「きみみたいに上下関係を気にしないタイプもこの組織には多いし、だからこそ敬語なんて大して重要視されないけれど、僕らのように目上へ言葉遣いを分ける人もいるよ」

光政「ああ…なんか今更だな…」

恵「タメ語でも全然気にならないけどね。自分が使うのには気になる、っていうか」

シキ「自己満足のような部分もありますよね」

恵「そうだね。きっと、この組織は皆仲が良いし、他人行儀なのが苦手な子が多いんだと思うよ」

光政「恵さんってもうチーフの引き継ぎとか考えてたりすんの?」

恵「ぼちぼちかなあ。自分では大体絞れているんだけど、その子がどう答えを出してくれるかかな……」

シキ「それは、重要なことですよね」

光政「ズバリ、それは誰!?」

恵「えー、おいおい分かるよ?」

光政「ところで最近シキとオシゴトすることが多いみたいだけど、それは関係あるのかな!」

シキ「光政、ちょ、ストップ」

恵「それ以上は物語の進行に関わるよ!!」

シキ「なんだかぐだぐだしてきたからこの辺でお開きかな」

恵「そ、そうだね……! 今回は呼んでくれてどうもありがとう!」





メモ:
依田恵(よりためぐみ)
 高校三年 女
 医療班チーフ
 シキのあこがれのひと

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