あいすみるくを一杯。


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思い出す

倉「…えっ?」
南「えっ!??何で泣いてんだよ!?」
倉「こっちこそ、教えてください。」
南「わかる訳ないじゃん。」
倉「…」

俺は思い返した。
『好きな奴が部屋に来て、
 怒る理由ないだろ。』

そっか。
そうだった。
倉「…南沢さん。」
南「何?」
倉「俺、ずっと、
  嫌われたんだと思ってました。
  南沢さんを引き留められなかったのも、
  自分にそれだけの
  魅力がないんだって思ってました。」
南「…そんな訳ないだろ。」
倉「俺なんか、ただの遊び相手だっ…」
南「いい加減にしろよ!」
声を荒げて言った。
倉「え…っ?」
すると、いきなりきつく抱きしめてきた。
倉「ちょっ、止めてくださいよっ!」
南「嫌だ。」
倉「…ッ!」
南沢さんは穴が空きそうなくらい
鋭い眼光で俺を見つめる。

それは、凄く苦しそうな声だった。
南「…今まで俺がどれだけ辛かったか-」
倉「…知りません、そんなの!」

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