あいすみるくを一杯。


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07.尋問

翌日、朝っぱらから真唯に会い、しつこく質問…と言うより尋問された。
「ねぇ、聞いてる!?」
「聞いてますって」
「昨日の放課後、教室で何やってたの?」
数秒、答えることが出来なかった。
今、何て言った?教室?見ていた?
聞き間違いかもしれない、そう思って「もう一回言ってください」と言ったが、やはり「だーかーら」と同じ事を言われるだけである。
「何でですか?」
「蓮が教室出て行くの見たから」
「ただ忘れ物取りに行っただけっすよ〜」
「あんな時間に?」
俺は言葉に詰まってしまった。
何故ならあの時、時計は五時を過ぎていた。
「べ、勉強してたんだよっ!」
真唯は訝しげに俺を見る。
まぁ、無理もない。
俺の成績、勉強への意欲を知っているし、その上授業態度まで知っているのだから。
「…教室に蒼くんもいたよね?」
「へ?」
「ごめんね…でも、その風景が私を、目を引き留めて離さなかった。だって好きな人と実の兄が、目の前で…、キスしていたんだもの」
真唯は淡々と話し終えると、立ち止まり真っ直ぐに俺の目を見た。
「私は、あなたのことが好きです」

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