あいすみるくを一杯。


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2.いつもの行為

「あっ、だめ、だって」
つつー、と陶器のような手が腰から昇っていく。
俺は触れられただけで体が熱くなってしまうのに。
それをわかってて、わざとこんな過ちを犯すのだ。
いやむしろ、それを利用しているのだ。
「んっ、やぁ」
「何その顔」と無表情で言われ、「ごめんなさい、見ないで…っ」と顔を隠すと、「可愛い」と言って優しくキスを落とす。
「不覚にもきゅんときた」
耳まで真っ赤になっている先輩を見て、優越感に浸る。
「センパイに、きゅんだなんて、んっ、似合わない、ですよ」
鼻で笑う。
「うるせー、余裕無いくせに」
お互いの舌を執拗に絡めながら、キスをする。
こうして今日も、偽りの愛を塗りたくるのだ。
白濁した液がドロッ、と流れ出た。

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