ラベンダーが咲いている


二十年ぶりに、高校の同窓会が行われた。
仲が良かった友人は社会人になった今でも交流があるが、ほとんどの奴らが久々だった。
いざ全員集まってみると、あーこんな奴いたな、とか、あいつもはや別人だな、とか、外見がいい意味でも悪い意味でも変わってたりと結構新鮮な気持ちで盛り上がる。
当時俺が付き合っていたミカコっていう女も昔に比べて三倍くらいの体つきで、あわよくばと思っていたのなら残念だったなと周りに茶化されたりもした。
最初こそ風貌が変わりぎこちなさもあったものの、地元が一緒で、同じ青春時代を過ごした仲間となると、時間が経てばすぐ昔のように戻り、皆ご機嫌で酒も進んだ。

俺は楽しさに羽目を外して、酔いがかなり回っていた。
飲みすぎたかな、と思い、皆のところから抜け出して風に当たるためテラスへ出た。
少し離れた場所から聞こえてくる友人たちの騒ぎ声を聞きながら、煙草に火を着ける。
気持ち良く吸っていると、そっと後ろから人の気配がして、俺は煙を吐きながら振り返った。
立っていたのは俺たちよりも随分若い男だった。
優しそうな笑顔を浮かべて俺を見る。
「お酒、飲みすぎたの?」
知らない奴だと思ったが、そう話しかけてきたから、この男も同級生に違いなかった。
「あ、うん。ちょっと調子乗った」
「そう。僕はお酒飲めないから…、抜け出して来ちゃった」
男は俺の隣に並んで立った。
知ったかぶりをしてそのまま流そうとも思ったが、優しい笑顔を向けられると罪悪感が生まれて、俺は名前を聞くことにした。
「ごめん、誰だっけ」
「ふふ、やっぱ忘れてた?僕、辰川」
「タツカワ…」
「一年生の遠足で、同じ班だったよ。神社をお参りした時、おみくじ引いて、僕と君だけ大凶引いちゃったの、覚えてない?」
その話を聞いて、俺はやっと思い出した。
「あぁ!たっちゃんか!」
俺がそう言うと、たっちゃんは笑いながら頷いた。
「あはは!久々だなぁ!お前、なんか昔とあんまり変わってなくないか?すげー若いじゃん!」
俺は再会の嬉しさのあまり、たっちゃんの肩に腕を回した。
香水だろうか。すごく良い匂いがする。
「よく言われる。でも君も若いよ。全然変わってないね」
「たっちゃんには負けるって。あ、でも村井のやつ見たか?すげーハゲてたな!」
「君、結婚は?」
「いや、してない。数年前に結婚式目前で逃げられてさぁー。そっから女が怖い」
「そうなんだ」
「たっちゃんは?そんだけ若かったらモテるだろ?顔もかわいいし」
「ううん。僕も女の人と話すの苦手だから…」
そんな風に二人で脈絡なく話をしていると、たっちゃんは俺のことを熱い目で見つめ始めた。
「ねぇ…、違うところで話さない…?」
「え?」
「二人で抜け出そうよ」


俺はなぜかその誘いが断れなかった。
まぁたっちゃんとも久しぶりだし、話すことなんて思い出や今のことを語ればたくさんある。
俺はたっちゃんの、「近くにいいところがある」という言葉に釣られて一緒にそこへ向かった。
「ここだよ」
「……ここって」
たっちゃんが足を止めたのは紫色のネオンで光っている露骨なラブホだった。
俺は女はこりごり、と思っているが男に移行したつもりでもない。
たっちゃんはそういう意味で俺を誘っていたのだろうか。
そう思っていると、たっちゃんが俺の腕に手を回してきた。
「ね、行こ…?君が嫌がることはしないから…」
たっちゃんのいい匂いが近くなって、俺は思わず頷いてしまった。
でも嬉しそうに笑うたっちゃんが可愛くて、悪い気はしなかった。

お互いがシャワーを浴びても、こんなのおかしいって冷静になるわけでもなく、俺たちはベッドの上に裸で寝転んだ。
「君の、おっきいね」
たっちゃんは白い手で俺のちんこを触った。
人に触れられるのは久しぶりで、俺のちんこはすぐ勃起した。
「ねぇ、口でしてもいい?」
「えっ!」
俺はたっちゃんの言葉に驚いた。
むしろお願いしたいくらいだ。
「い、いいの?」
俺が逆に聞くと、たっちゃんは笑顔で頷いて、俺の股の間へ移動した。
「イきたくなったら、口の中に出していいからね」
たっちゃんはそう言って、俺のちんこに舌を這わした。
たっちゃんは今まじまじ見ても、すごく若くて、昔と変わらなかった。
なんだか男子高校生と援交してるみたいな気分になってくる。
たっちゃんは幼い顔には似合わない舌使いで俺のちんこを舐め回す。
「はっ、…ん、」
「きもちい?」
「っ、うん、あっ!」
たっちゃんはぱくっと俺のちんこを口で咥えた。
そしてAV女優のようにじゅぽじゅぽと卑猥な音を立てながら俺のちんこをしゃぶる。
「んん−−、」
たっちゃんは喉奥まで俺のちんこを飲み込んで頭を動かす。
そして舌でも器用に舐め回してきた。
「ぁぁ、っ、たっちゃん…っ」
たっちゃんは先端を舌でれろれろ舐め回す時は竿を扱いてくれる。
そして寂しくなった絶妙なタイミングでまた口に咥えてしゃぶってくれる。
今まで経験した中で一番上手なフェラだった。
正直全然保たない。
「たっちゃん、ごめ、俺もう…っ」
俺がそう言うと、たっちゃんは目で笑った。
いいよ、って優しく言ってくれたように感じて俺はたっちゃんの口の中で射精した。
「はっ、ぁっ、…、はぁ、はぁ…っ」
たっちゃんの口からちゅぽんっと俺のちんこが抜ける。
起き上がったたっちゃんは、口の中を開いて俺に見せつけてきた。
久しぶりに出した濃厚そうな俺の精液が口の中を犯している。
「ごめ、たっちゃん…」
たっちゃんは笑ってそれを咀嚼して、ゴクンと飲み込んだ。
「たっちゃん、なんか、めっちゃエロくない…?」
おとなしそうな見た目からは想像出来ないくらいの大胆さで、俺はドキドキした。
「僕、すっごく興奮してる」
そう言うたっちゃんのちんこも、上を向いていた。
「ねぇ、次は何がしたい?君がしたいこと、なんでもしてあげるよ」
「え、えっと…」
男相手は初めてだから、なんとも言えなかった。
だけど俺も興奮していた。
「じゃ、さ、触っていい?」
「ふふ、いいよ」
たっちゃんは俺の前に膝立ちになった。
「好きなとこ触って?」
俺はドキドキしながら、たっちゃんの体に手を伸ばした。
腰を両手で掴み、するすると撫でる。
肌は真っ白で、すべすべで、でもいやらしく肉がついていて、同じ男の体だとは思えなかった。
そしてずっとチラチラ見えて気になっていたが、たっちゃんの乳首はすごくピンクで、それがものすごくいやらしいものに見えた。
真っ平らな胸に手を滑らせて、果実みたいな乳首に指を当てる。
「ん…」
たっちゃんの体が少しだけ反応した。
俺はその反応が見間違いでないか、今度は摘まんで確かめた。
「ぁっ」
たっちゃんは確かに反応して、可愛い顔で照れていた。
「乳首…、感じんの?」
「うん…ちょっと…」
くりくり弄っていると、たっちゃんの乳首はだんだん存在を主張し、ぷくっと突起した。
俺はそのエロさに堪らなくなって、乳首に吸いついた。
「ぅあっ」
れろれろ舐め回したりちゅうちゅう吸って乳首をいじめると、たっちゃんは俺の頭に抱きついてきた。
それにさらに興奮して、俺は乳首を舐め回しながら、たっちゃんの尻を揉みしだいた。
たっちゃんの尻は小ぶりだけど弾力があって、女の子のおっぱいを揉んでいるよりも張りがあって手が止まらない。
「あっ、ぁんっ、ぁっ、ぁっ」
たっちゃんが漏らす声は可愛かった。
男だけど、鼻にかかるよう声で、ハスキーな女の子の喘ぎ声のようで、全然不快じゃない。
「ぁ、はぁっ、ぁっ、ぁん」
たっちゃんは俺の腕の中で悶えているのだと思っていたけど、よく見れば俺の体に勃起したちんこを擦りつけていた。
我慢汁が体に付くけど、それも嫌じゃない。
自分で腰を揺らしてちんこを擦りつけてるなんて、エロすぎてさらに興奮した。
「たっちゃん、乳首弄られて感じるなんて、女みたいだな」
乳首をレロレロ舐めながらたっちゃんを見上げると、たっちゃんは恥ずかしそうに頬を膨らませた。
「もぉ…っ、ちゃんとおちんちんついてるよぉ」
「知ってるよ。俺の体に擦りつけて、やらしいね」
「だって、おちんちん触ってくれないんだもん」
俺は乳首から顔を離して、たっちゃんのちんこを見つめた。
おんなじ男なのに、ちんこまで綺麗だ。
先端から我慢汁をぷっくりと溢れさせている亀頭が、むしろ美味しそうに見えてくる。
たっちゃんのちんこならしゃぶれるかも、なんて気になってきた。
「でも、いいの。男相手なんて、初めてなんでしょ…?触らなくても、僕大丈夫だから」
俺のことを気にして控えめなところもなんだか愛らしい。
気持ち良くしてあげたくなってくる。
「たっちゃんが、すっごくエッチにお願いしてくれたら、しゃぶれるかも」
「え、」
たっちゃんから離れて見つめると、たっちゃんは少し照れながら口を開いた。
「僕の、おちんちん、擦ったり、ぺろぺろしたり、い、いっぱいエッチなことしてください…、」
たっちゃんは腰を突き出し、ちんこをびくびく動かして、いやらしく俺に見せつけた。
「お願いします」
もう男とは思えないくらいエロい体に見えた。
いや同じ男だからこそ、エロく見えるのかもしれない。
人のちんこがこんなにいやらしく見えるなんて思ったこともなかった。
「最高、たっちゃん」
俺はたっちゃんを寝かせ、脚をM字に開かせた。
股の間に頭を入れて、ちんこを舐めてみる。
無味無臭で、全然余裕だった。
「あっあっ、ぁんっ」
垂れてくる我慢汁は少ししょっぱかった。
その味をもっと味わいたくなってきて、先端をぺろぺろ舐め回すと、たっちゃんは感じているのか開いた脚をきゅっと閉じて悶え始めた。
「たっちゃんのちんこ、おいしい」
俺はチューペットを食べるみたいにちんこを咥えた。
「あっぁんっ、ぁぁっ、先っぽ、気持ちいい…っ!」
たっちゃんがしてくれたみたいに真似をしてしゃぶると、喜んでくれる。
「先っぽが好きなの?」
「うん、うんっ、先っぽ、好きぃ、れろれろされるの、感じちゃう…っ」
俺は咥えるのをやめて、また先っぽを舌でれろれろ舐め回した。
ちょっと意地悪で舌を離すと、たっちゃんは自分で腰を揺らして俺の舌にちんこを当ててくる。
「たっちゃ−ん、腰浮いてるよ」
「ぁん、やだぁ、意地悪しないでよぉ」
俺が笑うとたっちゃんは恥ずかしそうにしながらも、腰を浮かせる。
「たっちゃんが可愛いからいじめたくなるなぁー」
「もう、」
「たっちゃんが体の中で一番気持ちいいのってどこ?先っぽが一番?」
俺は男の、たっちゃんの体のことをどんどん知りたくなっていた。
楽しそうにしている俺を見て、たっちゃんも笑ってくれる。
「一番好きなのは、ここかな…」
俺がたっちゃんの体から離れると、たっちゃんは脚を上げて、お尻の穴を俺に見せつけてきた。
「え」
さっきの柔らかい尻を両手で左右にぐっと寄せて、締まっていたアナルをぱっくりと開かせた。
「わ、」
俺は女の子でもアナルを使った経験はなかった。
たっちゃんのアナルはまんこよりも綺麗な色で、グロくなくて、とてつもなくエロかった。
「この中のね、前立腺ってところを、硬いおちんちんでぐりぐり突かれるのが、一番気持ち良くって、好きなの…っ」
たっちゃんは俺を熱い目で見た。
言葉はなくても、挿れてって言っている。
断るのが恥ずかしいくらい、俺のちんこは上を向いてガチガチになっていた。
俺は戸惑いつつも、ベッドの上に置いてあるゴムに手を伸ばす。
するとたっちゃんは俺のその腕をそっと掴んで止めた。
「…生で」
そんな言葉をいやらしく言われて、我慢なんて出来るはずがなかった。
俺は興奮が高まって、たっちゃんの膝裏に手を入れ、くぱっと広がっているアナルにちんこを当てる。
俺の鼻息と、たっちゃんの吐息だけが聞こえている中、俺はぐっと腰を突き出して中に挿入した。
「ん、ぉっ」
たっちゃんの中は蕩けていた。
入る度に内壁がうねり、狭くてきついのに、どんどん俺のちんこを奥へと導いていく。
纏わり付くたっちゃんの中に、俺は一瞬持って行かれそうになりながら、なんとか呼吸して耐えた。
「あぁ…っすごい、君のおちんちん、弾けそう…っ」
挿入したは良いものの、前立腺の位置がわからなかった。
「たっちゃんの好きなとこどこにあんの」
余裕がない俺に対して、今度はたっちゃんは少し意地悪な顔をしていた。
「いっぱい突いて探して、」
その言葉がエロすぎて、俺はわけがわからないまま腰を振って、たっちゃんの中をめちゃくちゃに突いた。
「はぁっ、はぁっ、ここっ、!?はぁっ、ここか…っ?」
「あっあぁっやんっ、ぁん、ふふ、残念…っ」
俺は角度を変えたり腰の動かし方を変えたりしてたっちゃんの中を攻めまくる。
一番好きなところに当ててなくても、たっちゃんは気持ち良さそうに喘いでいた。
「あぁっあっあんっ!激しい…っ!はぁっ、はぁっ!そんなに、めちゃくちゃにされたらぁ…っ!あんっ感じちゃうぅ」
たっちゃんは必死な俺の頬に両手を添えて、俺のことを熱く見た。
汗ばんでいるたっちゃんの顔は欲情している。
「君…っ最高、あっ、あぁっ!早く、早く見つけてぇ、あぁっ、君のおちんちんで、僕のエッチなところ、いっぱい突いてよぉ…っ」
俺はたっちゃんの乱れように興奮して舌打ちした。
スケベなわがままを言う生意気な口へ乱暴にキスをする。
たっちゃんから舌をねじ込んできて、更に昂ぶった。
唇の柔らかさや舌の熱を確かめ合い、惜しく離れつつ、俺は上からたっちゃんの口へと唾液を垂らした。
たっちゃんはそれを美味しそうに飲みながら、アナルをきゅんきゅん締める。
俺はまた腰を振り、たっちゃんのいいところを探した。
アナルからとは思えないほどグチュグチュといやらしい音が鳴る。
「はぁっ、はぁっ、んっんっ!」
「あぁっ、あんっあぁっ、も、ちょっと、右の方…っ、」
「はぁっ、はぁっはぁっはぁっ!」
「んっ、はぁっ、そこ、より、手前っ、はぁっ」
たっちゃんが俺を導いてくれる。
俺は忠誠を誓った犬のように言う通りに突き上げた。
端から見たら間抜けかも知れないけど、俺は必死で、本気だった。
たっちゃんの言われるまま突き上げると、今までとは違う感覚がちんこの先にあった。
そう感じた途端、たっちゃんの体がびくんっと反応する。
「ああんっ!」
「たっちゃん、たっちゃん、」
「あぁ…っ、今のとこぉ、一番好きぃ…っ!」
たっちゃんの蕩けながら悦んでいる目に、俺は更に火がついた。
「はぁ、はぁっここだなっ?」
俺はまたさっきのところを突く。
「あぁあんっ!そこぉっ!そこが好きなのぉっ!」
たっちゃんの感じように、俺はやっと主導権を握れた気がした。
俺はバカの一つ覚えで、そこばかりを狙って突いた。
「あんあんあんあんあんっ!あぁんっ!あぁんあんあんあんあんっ!好き、好きっおちんちんいいぃ…っ!」
「はぁっ、はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ!」
「ぅぅんんんっあぁあぁっ!すご、ぉっ、あぁああっ気持ちいいーっ、あぁああんっ!」
「はぁっはぁっはぁっはぁっはっはっはっ、っ、はぁっ!」
「あぁあんっイッちゃううぅ、はぁっあぁっあぁあんっイッちゃうイッちゃう、おちんちんっ、おちんちんんっ!」
たっちゃんは狂ったように喘いで、痙攣した。
びくっびくって腰を突き出しながら、ぷりぷりのちんこから精液を放つ。
あのおとなしそうなたっちゃんの激しいセックスに俺は全然治まりそうになかった。
乱暴にちんこを抜いて、イって疲れているたっちゃんの体をうつぶせにさせる。
たっちゃんは息を荒くしてるだけで、動こうとしなかったから、無理矢理尻を上げさせた。
さっきまで俺のちんこが入っていたたったゃんのアナルは閉じずにぱっくりと開いていて、むちゃくちゃエロかった。
俺は思わず、その誘っているアナルに鼻と口を密着させた。
ちんこは無臭だったのに、アナルはなんだか香ばしい卑猥な匂いがする。
「うあっあぁんっ」
舌を突っ込んで中を舐めると、またたっちゃんがいやらしく喘ぐ。
舌でも感じてしまうスケベなアナルにまた興奮して、俺はまたちんこを突っ込んだ。
「やぁあんっ!」
腰を掴んでがんがん突くと、へばっていたたっちゃんが枕に顔を埋めながら、シーツをぎゅっと両手で掴んでいる。
「あぁっあんっあぁんっ君のっ、おちんちんっすごいよぉっ!あぉっあっあんっあぁあんっ!」
「はぁっはっはぁっ!はぁっ!はぁ!」
俺はいつでもこんなに凄いわけじゃなかった。
息だってこんなに上がらない。
たっちゃんがいやらしいから、こんなに興奮して、ちんこもバキバキになっているんだ。
「たっちゃん…っ、たっちゃんっ!はぁっはぁっ!」
「あぁあんっあっあっ!すごっ、すごいぃっ!あぁあんっ気持ちいいよぉっ!頭おかしくなるぅっあぁあんっ!」
「たっちゃんっ!はぁっ、はぁっ!イきそうっ!あぁあーっイきそうっ!」
たっちゃんは頭を振り乱し、悶えながら頷く。
「うんっ、来てっ!中に、出してぇっ!あぁっあっあぁっ!おちんちんっ、僕の中でイッてぇえっ!」
言って欲しいことを言って貰えて、俺は猿みたいに腰を振り、たっちゃんの中に射精した。
ぎゅうぎゅう締め付けるたっちゃんのアナルに搾り取られるように、まだ残っていた精液がどぷどぷ出ていく。
俺がちんこを抜くと、たっちゃんは枕に突っ伏した顔をこっちに向けて笑った。
「…、見てて…、」
「はぁ、はぁ、…」
たっちゃんは自分の尻に手を当てた。
俺は口を開けているアナルに目を向ける。
するとブピップシャッと卑猥な音を立てて、たっちゃんのアナルから中出しした精液が噴射してきた。
「二回目なのに、いっぱい出たね…っ」
たっちゃんの笑顔は無邪気なのに色っぽかった。
「ねぇ…っ、もう一回する…?」
たっちゃんの誘惑に、俺のちんこはまた反応してしまった。



「おい!おい起きろよ!バカ!起きろって!」
焦ったような声に呼ばれながら体を揺すられて、俺は目を覚ました。
俺を覗き込んでいるのは友人だ。
焦った顔をしている。
「お前!こんなとこでなにやってんだよぉ!」
「え…」
友人に言われた途端、肌寒さを感じて違和感に気付いた。
俺は起き上がって、辺りを見渡す。
俺が寝転んでいたのは何にもない地面の上で、周りには知らない建物があり、上を向けば月が出た空が広がっていた。
そして問題は俺が全裸だということ。
「お前、なんでこんな野外で全裸なんだよ!捕まるぞ!」
「…え、いや…」
「お前がいねぇから探しに来たらこれだ…酔ってわけわかんねぇことすんなよな!」
「………………」
俺は友人に言われて、同窓会の会場を抜け出してきたことを思い出した。
そしてそれはたっちゃんに誘われたからで。
そのあとホテルでヤりまくったところまでどんどん記憶が蘇る。
「…あれ、たっちゃんは…?」
「たっちゃん?」
友人はさらに怪訝な顔をする。
「覚えてないか?辰川だよ、たっちゃん。修学旅行、俺たち同じ班だっただろ」
「…覚えてるけど、」
「俺、たっちゃんと一緒だったんだけど」
たっちゃんが近くにいないかきょろきょろ見渡していると、友人は顔をしかめたまま、俺の肩を掴み自分と俺の顔を向かい合わせた。
「おい…ふざけてんなよ。辰川は死んだろ」
「は?」
友人は怖い顔をするが、俺はふざけてるとしか思えなかった。
さっきまでのたっちゃんとの記憶は夢なんかではない。
「だって俺、さっきまで」
俺の肩を掴んでいる友人の力が強くなる。
「辰川は死んだ!修学旅行の翌日の夕方、あいつはこの空き地の木に首つって死んだろ!覚えてないのかよ!」
「………………ぁ、」
友人の言葉で、今度はずっと昔の記憶が蘇ってきた。
修学旅行の翌日、学校に登校した時たっちゃんも確かに教室にいた。
だけど気分が悪いと途中で帰って行ったたっちゃんは、放課後この空き地で制服のまま首をつっている状態で、同級生に発見されたのだ。
「そうだ……、そうだった……」
なぜ肝心なことを忘れていたのだろうか。
たっちゃんは死んでいた。この世にいるはずがない存在だった。
だけどさっきまでのたっちゃんとの時間が幻だとも夢だとも思えない。
「でも俺、確かにたっちゃんといたんだよ…。昔と変わらない姿で、そりゃ、若すぎるとは思ったけど…」
俺の言葉に、友人は溜息をついた。
俺は寒気がしてきたので、とりあえず服を着る。
「……辰川はな、お前のことが好きだったんだと思うよ」
「え?」
友人は地面を向きながら、そっと口を開いた。
「修学旅行の日にミカコと付き合って、お前はそれを次の日学校で話してたろ」
「そ、だっけ…。でもミカコと付き合ったのは確かに修学旅行の帰りの電車ん中…」
「辰川はそれが嫌だったんじゃないか…?男が好きな辰川は、人よりもそれを重く受け止めたのかもな」
「え、」
確かにたっちゃんは今日俺を誘い込んで、男同士セックスをした。
たっちゃんはホモだったのかもしれない。
「でも、俺のことが好きだったって、なんでわかるんだよ、」
友人は少し言いにくそうな顔をしてから、そっと口を開いた。
「俺、見ちゃったんだよ…。修学旅行で行った神社で、大凶引いちまったって言ってるお前と辰川のおみくじ。お前は本当にそうだったけど、辰川のおみくじには大吉って書いてあった」
「え?」
「その時は、辰川がお前を気遣ったんだって思って、何も言わなかったよ。でも自殺したって聞いた時に気付いたんだ。辰川はお前が好きでわざと同じ大凶だって言って、二人だけでおみくじを結びに行きたかったんだって。でも知らない間にミカコと付き合ってて、それを幸せそうに教室で話してるのを見て、辰川は……」
「………………」
「まぁ、本人から聞いたわけじゃねぇから…、結局本当のところはわかんないけどな…」
そう言って黙る友人と俺の間に、すっと風が吹けていった。
そしてふわりといい香りが漂う。
「この匂い、たっちゃんと同じ匂いだ……」
「え?」
「一緒にいた時ずっとこの匂いがしてた」
俺はたっちゃんが近くにいるんじゃないかと立ち上がって辺りを見渡した。
「この匂いはあれだろ」
友人はたっちゃんが首をつった木の方を指差した。
木の周りにはなぜかラベンダーが咲いている。
「辰川、お前に会いたかったんだろーな」
友人の言葉に、俺は心の奥がぎゅっと締まった。
たっちゃんは俺のことが好きで、失恋したから自殺したのだろうか。
今日俺はたっちゃんとめちゃくちゃエッチなことをしたけれど、たっちゃんはそれで満足したんだろうか。
もしまたたっちゃんが会いに来てくれたら、今度はちゃんと話して、優しく抱きしめてあげたい。

「来年もまた会おーな、たっちゃん」

ラベンダーの匂いが、そっと俺の鼻先を撫でた。

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