野麦さんA



俺がジャケットとワイシャツを脱いだのに対して、野麦さんはスラックスと下着をいそいそと脱いでいた。
「上からでしょ普通!」
「ご、ごめーん、おじさん早く下触って欲しいから」
「ちょっ!!」
頭爆発するかと思った。
無意識かもしれないけど、それかなりエロい誘い文句だろ。
そして改めて野麦さんの下半身を見て頭が真っ白になる。
「の!野麦さん…っ、な、なんで毛生えてないんですか…!」
野麦さんは腕とか脚とか毛が生えてなくて、そういう体質なのかと思っていたが、陰毛すら生えてなかった。一本も。
野麦さんはまた恥ずかしそうにする。
「やー…モデル時代に、陰毛も永久脱毛しちゃって…」
「バカなんですか!」
「お、おじさんなのにパイパンでごめんね…?」
あーーーーーーもう!!
そういうこと言うの興奮するからやめて!!

俺はそのままめちゃくちゃ抱いてやりたかったけど、野麦さんの体も大切にしなきゃいけないから、野麦さんが三段ボックスに入れてたローションを借りて手のひらに垂らした。
「ローションって冷たいのびっくりするよねぇ?」
へらへら笑ってる野麦さんは、色気があるんだかないんだかわからない。
「…あっためてから使うんですよ」
手のひらで人肌になったローションを野麦さんのアナルに垂らす。
「…野麦さん…」
「な、なに?」
「なんでこんな綺麗なんですか…」
野麦さんのお尻は四十代のおじさんのものとは思えなかった。
お尻の穴の周りにも毛はないし、穴はピンク色だった。
綺麗すぎておじさん感がない。
ケツ毛とか生えてても引かない自信があったのに。
「美少年時代のお手入れの賜物かなぁ」
「…そうですか」
俺はそっと野麦さんのアナルに指を入れた。
自分で弄くり回してるだけあって、あんまり大変では無さそうだ。
でも使ってる割にはきついような。
「野麦さん、大丈夫ですか?」
指をゆっくり動かしながら野麦さんの顔を見る。
「う、うん、蓮くんの指、きもちいーよ」
「あーもうっ、煽んないで!」
「えっ?えっ?」
野麦さんはわかってないようだが、やっぱりいちいちエロすぎる。
自分に片想いしてた相手だって、ちゃんと自覚してるんだろうか。


「んっ…」
指は三本まで入るようになった。
こんなもんだろうか?男相手は初めてだから勝手が分からないけど、さすがに俺も限界だった。
「野麦さん…、挿れていいですか…?」
「あ……、うん……」
野麦さんは火照っていた。
気持ち良さそうな表情をしている。
おじさんなのになんなんだこの色っぽさは。
俺はスラックスと下着を下ろした。
ちんこがめっちゃ勃起してる。エッチとか久しぶりだし。
「わー蓮くんのおちんちん、やっぱカッコいいねぇ」
「……わけわかんないんですけど」
ちんこがかっこいいってなんだよ、と思いながら、ふと気付く。
「やべ、ゴム…」
大学生の頃は何があってもいいように常にゴムは持ってたけど、思えば働き出してから無縁だったせいで持っていない。
目の前にはおいしそうなおじさんが待ってるっていうのに……!
「…野麦さん、すいません、今日だめだ、ゴムがないです」
申し訳なさそうに言うと、野麦さんは意外な顔をする。
「……おじさんこんなだけど病気じゃないよ?」
「や……そういうことじゃなくて」
「蓮くん、こんなおじさん相手に気遣ってくれるの……?優しい……」
野麦さんは笑うが、それは当たり前な話だ。
「生でいいよ、蓮くん」
野麦さんはまさかの発言をしてきた。
やばい興奮する。頑張れ俺の理性。
「…だめです」
「………」
野麦さんは黙った後、へへっと笑った。
「や、ごめんね、やっぱおじさんとヤるとか無理だよね…、ちょっと調子乗っちゃった」
野麦さんの顔は、急に悟りだした。
「え、ちょ、野麦さん」
野麦さんは俺がここに来て男同士のエッチに尻込みしていると思っているらしい。
いきなり悲しみに打ち拉がれだす。
「パイパンおじさんはおちんちんバイブで一人で抜くね、ごめんごめん」
「ちょちょちょちょっと待って違う違う、野麦さん待って」
俺のビンビンに勃起したちんこを前になんでそんな流れになるのか。
俺は焦って野麦さんがちんこバイブに伸ばしてる手を掴んだ。
「そうじゃなくて…、おれ、絶対、中に出しちゃうから…、野麦さんに負担掛けちゃいます」
「…蓮くん」
「だから、本当は、野麦さんと繋がりたいけど…」
しゅんとした俺を見て野麦さんはわかってくれたらしく、優しく笑ってくれた。
「蓮くん、ゴムあるよ」
「え?」
「ごめん、言うタイミング逃しちゃったんだけど、あるんだ」
野麦さんはそう言って、棚の一番下の引き出しを開けた。
ゴムの箱が大量に入っている。
「え!!なにこの量!?」
「おじさん実は一人でする時お布団汚しまくるからゴムつけてるんだよね」
「にしても多くない!?」
「いやぁ若かりし頃あんまり抜かなかった反動かなぁ?最近凄いんだよねぇ」
野麦さんは謎の照れ顔をしながらゴムを手に取る。
「引いた?」
「まさか…、途中でへばられたら困るんで、それくらいの方が助かります」
「若いね、蓮くん!」

色気をクソもない流れで、俺は野麦さんの中へゴムを付けたちんこを挿入した。
結構キツイ。
「ん……っ、」
集中しながらゆっくり挿入していると物凄く視線が刺さる。
野麦さんの目を見ると、力まないように比較的リラックスした顔をしているけど、目は熱く期待しているようだった。
「大丈夫ですか?」
俺は自分もそこまで余裕があるわけじゃないくせにそう聞いた。
「うん」と吐息混じりに返事をした野麦さんは色っぽい。
俺は一気に根元まで挿入はせず、浅いところで抜き差しを繰り返した。
野麦さんのちんこがびくびくしている。
「は、ぁ」
たまに完全に抜いてしまうと、野麦さんのお尻の穴はくぱくぱと口のように開閉して俺を誘う。
この色の薄いお尻の穴がとてつもなくいやらしい。
早くぐちゃぐちゃに掻き回してやりたい、そんな衝動に駆られる。
「はぁ…、ん……」
野麦さんは目を瞑って、入口のあたりを出入りしている俺のちんこの感覚に気持ち良さそうにしていた。
俺はちょっと驚かせてやろうと思って、引き抜くと今度は奥までちんこを挿入した。
「うああ」
野麦さんが声を漏らす。
中はとろとろでうねっていた。
さらに根元まで挿入する。
「んぁ」
野麦さんは濡れた目で俺を見た。
「全部入りましたよ、野麦さん」
「へ、へへ…っ」
野麦さんは顔を染めながら笑った。
そして自分のお腹をゆっくり撫でる。
「れ、蓮くんのおちんちん…、本当に、入っちゃったね…あっつい…」
俺は四十代のおじさんに煽られて、まぁ本人は無意識なんだろうけど、素直に興奮してしまった。
引き抜いて少し勢いをつけて挿入すると、野麦さんは驚きながら声を上げる。
「あっ!ん、んぁ!」
「野麦さん、気持ちいい?」
俺は指で慣らした時に見つけた前立腺をちんこで突いた。
「ひゃあっ!あっ、そ、そこ…っ」
腰を回してそこにぐりぐりちんこの先を押し付けると、野麦さんはだらしなく口を開けっ放しにする。
「あっあぁっ!蓮くんっ、そ、そこだめ…!おじさんそこ弱いからァ…!」
野麦さんは首を振りながら悶える。
俺は身を倒して、野麦さんの汗ばんだ首筋へキスをした。
「弱いって、好きってことでしょ」
「あっ、あっ!そ、だけど…っ、そこばっかしないで…っ」
野麦さんが必死になってるから、俺は腰を引いてちんこを少し抜く。
「は、は、」
息を整えようとしている野麦さんの邪魔をして、また前立腺を突く。
「んぁあっ!」
「可愛い、野麦さん」
震える唇にキスをする。
「れ、蓮くん…、そこ、だめ、あんん、た、堪んない…っ」
野麦さんはだめだめ言う割にかなり興奮している。
至近距離で見つめると、野麦さんはおじさんのくせに上目遣いで俺を見てきた。
「蓮くん、おちんちん触っていい……?」
「ちょっ」
鼻血出るかと思った。
身を起こすと、もうビキビキになっている野麦さんのちんこは触って欲しそうに我慢汁を溢れさせていた。
野麦さんは自分の右手でそのちんこを包みこみ上下に擦りだした。
えろ。
こんな姿見せられて、ちんこもきゅんきゅん締めつけられて、冷静でいられるわけがなかった。
俺はかっこつけてたけどもう我慢できなくて、野麦さんの膝裏を手で掴んで、思い切り腰を振った。
「あっあっあっあっ!蓮くんっあぁっ!んぁあっ」
ぐぽぐぽといやらしい音がする。
野麦さんがちんこを自分で擦る度にくちゅくちゅ聞こえてくる。
そしてそれを掻き消す野麦さんの喘ぎ声。
視覚的にも聴覚的にもエロすぎる。
「野麦さん…っ、」
「ひっあっあぁっ!蓮くんっあぁっす、ご…っんぁあ、おちんちんっ、奥までくるっあっあっ、いい…っ、奥いいっ!」
「の、むぎさん…っ、あんまり締めないで…っ」
野麦さんはかなり感じてるのかめちゃくちゃ締めつけてくる。
食い千切られそう。
痛いくらいだけど、俺よりも長く生きてて経験豊富なおじさんが、こんな状態にまでなって感じてくれてるんだろうと思うと堪らない。
「蓮くん…っ、お、おじさんっ、こんなのはじめて…っあぁっイッちゃうっ、も、イッちゃう…っ!」
まさかおじさんからこんなのはじめてが聞けるとは。
感動しすぎて俺もイきそうだ。
「野麦さん、俺も…っ」
「あっあぁっ!蓮くん…っあっ、あぁあっ!」
野麦さんがきゅうぅっと締めつけてきて、俺はそれでイッてしまった。
野麦さんも、ちんこをびくびくさせながら精液を放った。

ちんこを抜いて、ゴムを外す。
「…若いねぇ」
ゴムの中の俺の精液の量を見て、野麦さんは呟いた。
俺はそれをゴミ箱に捨てると、近くにあったティッシュを取って、野麦さんのお腹の上の精液を拭き取った。
野麦さんはなんだかやりきった感というか、清々しい顔をしている。
「いやぁ、おじさん、はじめてが蓮くんで良かったよー」
「ん?」
「めちゃくちゃ気持ち良かったぁ」
えへへと笑うおじさん。
喜びたいところだが、引っかかるところがあって喜べない。
「はじめてって何……枕営業してたんですよね……?」
「いやぁ、その時は指までが限界でおちんちんは挿れてないんだよねぇ」
「…………」
「それにこのおちんちんバイブも買ったはいいけど怖くてなかなか試せなかったし…」
「………」
「まぁローターは何回も使ってるんだけど…、あんなに奥まで来たのは蓮くんのおちんちんがはじめてかなぁ!」
野麦さんはへらへら笑う。
しかし俺の中ではへらへら笑い飛ばせる内容ではない。
野麦さんのはじめては、俺だと…?
めちゃくちゃ嬉しいじゃん……。
「……野麦さん…」
「え?なに?」
「勃った」
「えーー!」
俺のちんこは素直に喜んでいた。
驚いている野麦さんに、俺は襲いかかる。
「野麦さん、まだいけますよね?ゴムはまだこんなにあるわけだし、まだへばってなんかないですよね」
「あはは!若いね!いける!おじさんまだいけるよ!」
若い時の反動で今性欲がやばい、そう言っていた野麦さんの回復は早くて、俺たちは早速第二ラウンドに取り組んだ。



「あっ、はっ、ぁぁぁっ、れ、蓮くん…っ、お、おじさんもぉだめかも…っんぁぁ゙っ」
懲りもせず五ラウンド目に突入すると野麦さんは笑いながら弱音を吐いた。
二ラウンド目が終わった時にすでにへばりだしていたことには気付いていたけど、野麦さんは俺が求めるとノリノリで答えてくれる優しい四十代だった。
「んひ、い、ぁぁ゙〜っ」
うつ伏せバックでハメてるのが堪らないらしく、野麦さんは呻いているような喘ぎ声を出し始める。
「おちんちんバカになっひゃう…っ、ひひっ、もともとバカだけど…っ」
へばってるくせに、冗談飛ばして笑って余裕を見せようとするところが可愛すぎる。
俺の興奮が止まらず、ぐちゅぐちゅ掻き回す。
「ひっ、蓮くっおちんちんまた大きくなってる…っわ、若すぎィっ」
「野麦さんがエッチだから」
耳を舐めると野麦さんは可愛い声を出して悶えた。
「もっむりっだめぇっ、ぁぁ゙〜っ、もぉれないよぉ」
野麦さんはそうやってヒィヒィ言いながらドライでイッた。


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