新穂


「それって、S字結腸ってとこじゃないッスか?」
長谷よりも長くて太いペニスで経験したことのない奥の奥まで突かれて気がおかしくなりそうだった、と雪村がある日の社員との処理の話をすると、新穂は目をらんらんと輝かせながら言った。
「届かないだろ、そんなとこ」
雪村が冷静に返すが新穂は引き下がらない。
「雪村さんってばロマンないなぁ。長谷さんよりかなりおっきいちんぽなんだったらS字くらい届くんじゃないッスか?」
「どーだかね」
新穂は机に頬杖を突いてため息をこぼした。
「なんで雪村さんにばっかりおっきいおちんぽいっちゃうんだろ?雪村さん実は相当ちんぽ好きなんじゃないッスか」
「それはお前だろ」
新穂は未だに人気がなかった。
個人的に可愛がってくれる者はいるが、結局まだ社員ではない。
それを抜けば固定した社員が新穂のことを好んで処理を頼んでくれることはなかった。
「お前はがっつきすぎるんだよ。ド淫乱」
「いきなり罵るのやめてください!勃起しちゃったじゃないッスか!」
二人が処理課できゃいきゃい騒いでいると、処理課の電話が鳴った。
処理の依頼かと新穂は勢いよく立ち上がり明るい声で電話に出た。しかし期待した内容ではなかったのか、新穂は露骨にテンションを下げながら会話をして電話を切った。
「雪村さんご指名ッス、四階仮眠室」
「四階かぁ、熊田さんあたりかな」
「熊田さんのちんぽってどんな感じッスか?」
「でかいけど、遅漏だからなぁ。結構だるいよ」
「えぇーー最高。ガン掘りされたい」
雪村は冷たい目で新穂を見ながら処理課を出た。
新穂は雪村が出て行くのを見送ってから、椅子にもたれかかった。
処理課には新穂以外誰もいない。
あの好みが分かれる佐倉ですらもう二時間も帰ってきていなかった。
朝からほぐしたアナルもひくひく疼いているのに、まだ誰も侵入していなかった。
「オナっちゃおうかな……」
雪村に罵られて少し反応してしまったペニスをそっと撫でる。
「ぁんっ」
出来るだけアナルを使われている時に一緒に射精したいと思っているが、さすがに二時間以上何もないと自慰もしたくなるもんだった。
「あぁん…っん、んんっ、はぁ…っ」
机に頭を置いて机の下で自分を慰める。
気持ちはいいが、やはりペニスで中を掻き回されたい。
切ない気持ちになりながら新穂は手を早める。
「あっあっあっ」
ぐちゅぐちゅ音が鳴りだしたところで、それに被さるように電話の音が鳴る。
新穂は慌てて勃起したまま席を立つと久遠の机にある電話を取った。
「はい、処理課新穂です!」
『秘書課の如月です』
「うっ」
新穂はドキッとした。
秘書課の如月といえば、社長専属の秘書だ。
あの堅物男が処理を頼むわけもないし、一体なんの用なのかと新穂は少しビビった。
『ちょうど良かったです。新穂さん、至急社長室へ来て頂けませんか』
「えっ俺ですか」
『お待ちしてます』
新穂が返事をする前に電話は切られた。
社長室への呼び出しとなると、以前も同じようなことがあった。
新穂は胸を高鳴らす。
いつも自分を可愛がってくれる司からの呼び出しに違いない。
自慰で射精しなくて良かった、新穂はそう思いながら早速社長室へ向かった。

「いやー急に呼び出してすまないね」
「……………………あ、いえ……」
新穂は体を強張らせた。
るんるん気分で社長室へ入ると出迎えたのは司ではなく、社長本人だったのだ。
隣に電話で話した秘書もいる。
今回こそついにクビか…?新穂は恐怖し小さく震えた。
「大事な話がある…。如月くん、席を外してくれないか」
「かしこまりました」
秘書は綺麗に礼をして、社長室から出て行った。
新穂の額や手に汗が滲む。
大事な話とは一体。
「そんなに緊張しなくていい。そうだ、あちらの部屋で話そうか」
不安げな顔をしている新穂に笑いかけながら、社長は椅子から立ち上がり隣の部屋へ新穂を誘導した。

連れてこられたのは、以前新穂が司の処理をしたベッドのある部屋だった。
ベッドの上に座るように言われ、新穂は静かに座る。社長も新穂の隣に座った。
「司が世話になっているようだね」
司の名前が出て新穂はドキッとした。
社長というだけでなく司の父親ということもあり新穂の緊張は高まっている。
「世話だなんて、俺の方こそ、可愛がっていただいてて……」
指を擦り合わせるのを眺めながら新穂は小さな声で言った。
社長はそんな新穂を見て微笑む。
「とにかく、あの司が気にかけているのがどんな子なのか知りたくてね。まぁ、単純にそれだけの理由で呼び出したんだ。変に緊張させてしまって悪いね」
社長の言葉にクビではないことがわかって新穂は少しほっとした。
しかし親としての目線ではどう見られているのか、結婚するわけでもないのに新穂は自分がどんな評価をされているのか気になった。
「こっちを向いて」
俯いていた新穂に社長は声をかける。
顔を上げようとすると、社長の手が新穂の顔に伸び顎を掴まれ優しく社長と向き合うように動かされた。
「社長…、」
「可愛い顔をしてるね」
「え…っ」
「でも処理課としては別に珍しいことでもないか。司が君を気に入る理由は、なんだろうね」
社長はそう言って新穂をベッドへ押し倒した。
「あっ…」
「来た時からずっと主張しているここかな…?」
社長の手が新穂のペニスをワイシャツの生地越しに撫でる。
司に処理をしてもらえると思っていた新穂はずっと勃起したままだったのだ。
直前まで自慰をしていたこともあり、ペニスはぐちゅぐちゅに濡れている。
「あっあっ、社長……っ」
「君、すごくエッチな顔をするんだね」
敏感な新穂はペニスを撫でられただけで頬を赤く染めて、後の快感を恋しく想い目を潤ませていた。
「あっあんっ…社長ぉ…っここも…っ、ここも確かめてください…」
新穂はペニスが欲しくて欲しくてたまらなかった。
思わず自分で脚を大きく開き、尻肉を掴むと広げたアナルを見せつけた。
社長の目にひくひくしているアナルが飛び込む。
「…なるほどね、なんとなくわかってきたよ」
社長はペニスを触っていた手を離すと、アナルに指を挿入した。
朝から解してあった新穂のアナルは社長の指を一気に二本なんなく飲み込んだ。
「あんっあはぁっ社長ぉっ、あぁんっ」
「指だってのに…、締めつけがすごいな…」
社長は指で中を掻き回す。
新穂のペニスはだらだら我慢汁を流してワイシャツに染みを作った。
「あっあんっ社長っ社長ぉっ!指じゃなくて…っああぁんっちんぽで確かめて…っ、ちんぽで抉ってください…っあっあんんっ」
社長は乱れる新穂を見て口の端を上げた。
「それが本心から出た言葉なら、君は処理課の鏡だな…」
「あっあっ本心です…っちんぽっちんぽ好きぃっあぁんっ社長のちんぽ欲しい…っ俺のまんこで処理してくださいぃ…っ」
少しからかうつもりだったが、新穂が想像以上の乱れようのために、社長は戸惑いつつも新穂に付き合うことにした。
一応司が気に入っている男の具合を確かめることについて主旨はぶれていない。
社長はベルトを外してスラックスのチャックを下ろすと、下着からペニスを露出した。
ペニスを見た途端、新穂は目を輝かせる。
まだ柔らかいままなことに気付くと、新穂は身を起こして自分からしゃぶりにいった。
「はっ、しゃひょぉ…ひゃほぉのひんぽ…っ」
新穂は美味しそうに社長のペニスを夢中でしゃぶる。
先っぽをぺろぺろ舐める赤い舌も、咥えこんでいる時の嬉しそうな表情も、全てがいやらしい。
「…司ってこういうのが好みなのか……」
エロエロな新穂を見て父親として社長は少し衝撃を受ける。
新穂はペニスのことで頭がいっぱいな男。
新穂の魅力はわからなくもないが、よりにもよってこんなに強烈な処理課員を気に入るなんて。
社長は複雑な気持ちだった。
「んっ、ぢゅぷっ、ちゅっちゅぱっぢゅぷ……っ」
いやらしい音を立てながらしゃぶる新穂の下半身に、社長はふと目を向ける。
我慢汁をだらだら流しているペニスを、新穂は自分で擦りあげていた。
「君…、なんで人気ないんだろうね…」
社長はそう言って新穂の口からペニスを抜いた。
物足りなさそうな顔で新穂は社長のペニスを目で追う。
「はぁ…っ社長…っ、ちんぽおっきい…っ」
新穂は自分で大きくさせたことに満足しながら、惚れ惚れと社長のペニスに頬ずりする。
「挿入するけど……司のことは気にならないのかい?」
あまりにも新穂がペニスに夢中なため、社長は自分がからかっている立場であるにも関わらず思わず確認してしまう。
「だ、だって、仕方ないッス…、司さんと仲良くするの、許して貰うための確認だから…っ俺のけつまんこまで、確認してもらわないと……っ」
自分でも感心してしまうほどの建前を言えて新穂は満足した。
そう言われてしまってはそうするしかない、と社長は新穂を仰向けに寝かせ脚を広げさせると、ひくひくしているアナルへペニスを当てた。
「社長…っ、はぁ…っ早くきてぇ…っ」
待ち遠しい新穂は息を荒げながらペニスが挿入されるのをじっと見つめていた。
「ん…っ」
ぬぷっと、先端が挿入される。
「あぁっ」
そして一気に社長のペニスが中に入りこんできた。
「んぁあっ!ちんぽきたぁあっ!」
今朝からずっとずっと待っていたペニスの挿入に、新穂は心の底から喜んだ。
「ん…、はぁ…っすごいな…っ」
「ちんぽっちんぽぉっあぁんっちんぽ嬉しいっあぁんっいっぱい抉ってくらさいっあぁあんっ!」
こんなに興奮している姿を見せられて、社長は手加減するのは逆に可哀想だと思い、遠慮なく中を突き上げた。
「あはぁあんっあぁんっいいっいいっ!ちんぽごりごりきてるっあぁぁんっ!」
新穂は恍惚とした表情で喘ぐ。
ぐぽぐぽと鳴る音さえ刺激に感じていた。
「あぁんっあはぁんっ社長のちんぽっあはぁんっいいっああぁんっすごいよぉっあはぁんっちんぽちんぽぉっ!あぁあ〜〜っ!」
新穂の淫らな姿にもアナルの締めつけ具合にも興奮はするが、社長はなんとなく新穂の人気の無さがわかった。
がっつきすぎている。
その惨めさが司は良いのだろうか、と思いながら新穂の中を突きまくる。
「ひぃっひんっあっあはぁんっちんぽぉ…っ!きもちいいよぉっ!」
一体どっちが処理をしているのかわからない。社長はそんな気分になった。
新穂は堪らず自分のペニスを握り扱きだした。
射精感が襲う。
「あひっあひぃっ社長っあはぁんイッちゃうっ俺イッちゃうかもっ!あっあっごめんなさ…っ!あはぁん先にイッちゃうぅ……っ」
「おや、それはいけないね」
社長はそう言って、新穂の手を掴んで扱くのをやめさせた。
「先にイかせてこそ、処理課だ。だから人気が出ないんじゃないかな?」
正論だと思った新穂は、しかしイきたくて堪らなく涙を滲ませた。
「で、でも…もぉ無理ぃ…っイッちゃうぅ…っ」
「そんなに堪え性のない子だったら、司もすぐ飽きてしまうかもなぁ」
司の名前を出されて新穂は怖じ気付く。
唯一可愛がってくれる司を失うわけにはいかなかった。
幻滅はされたくない。
「うっ、おれ…、俺、我慢しますぅ…っ」
「…いい子だ。これをつけてあげよう」
社長はポケットから紐を出すと新穂のペニスの根元に縛りつけた。
社長は人を虐めるための小道具は常に持ち歩いているような嫌な男だった。
「ひっ、あぁあ…っ」
苦しくて新穂は顔を歪める。
「ちょっとの我慢だ、一緒にイこうね」
社長はそう言って新穂の中を思いきり突き上げた。
「あはぁあっ!あひぁあっ!あんっやぁんっ!」
ばちゅばちゅ激しい音が鳴る。
新穂は快楽しか今まで知らなかった。好きに射精することが出来なくて苦しく思った。
「あはぁっやぁんっらめっあはぁっ社長…っ社長ぉっ!あはぁあんっらめっらめっ、ちんぽ壊れちゃうぅっ!」
「ああ。そうやって少し嫌な顔してる方がそそるよ、」
「それはただあんたの趣味だろ」
社長は新穂ではない者に返事をされて驚いた。
社長と新穂は新たな声の主に目を向けた。
「つ、司さ…っ」
「あちゃー、見つかっちゃったな」
部屋の扉の近くに立っていた司に、社長は気まずそうな表情を見せた。
「司くん、なんでここにいるんだい」
「如月さんが教えてくれたんだよ。あんたが良からぬことしようとしてるってな」
社長は素直に部屋から出て行った秘書のことを思い出す。おとなしくしていたかと思えば、自分がやろうとしていることを見通されていたことに苦笑いした。
「なるほどね…さすが私の秘書だな」
司は嫌な笑みを浮かべている社長を睨みつけながらベッドへ上がった。
「かわいそうに、新穂くん、辛いだろ」
ペニスを縛られている姿を見て司はそう言うと紐に手を伸ばした。
「こういう時はちゃんとイかせてあげなきゃ、」
司がするりと紐を解く。
新穂は目を見開いた。
「あぁっあっあっやっイクっイクっ出ちゃ…っ!あっあぁあーーっ!」
腰を突き出した新穂のペニスから精液がビュービュー飛び出した。
中がきゅっと締まり社長は顔を強張せる。
「新穂くん、大丈夫?」
息を荒げる新穂を司は優しい目で見下ろす。
「はぁ…っ、はぁ……、つかささん……っ」
新穂は涙で潤んだ瞳で司を見上げた。
「司さん、おれ…、…司さんが欲しい…っ」
「新穂くん、」
「あぁんっ!」
いきなり喘いだ新穂に驚いて司は社長を見る。
こんな状況でまたずこばこ動き始めている社長に司はキレる。
「あんたまだ続ける気…?」
「仕方ないだろー、中途半端に放置されても困るよ」
「あっあんっ社長っあぁんそこっあぁんっいいよぉっ」
「新穂くん、この男に騙されちゃだめだって…!って、ちょ、…!」
新穂は司のペニスを出そうと勝手にスラックスのチャックを下ろしていた。
ごそごそペニスをまさぐって露わになったペニスにしゃぶりつく。
「あっ、ちょ、新穂くん…っ!」
「あっんんっんっ、ぢゅぷ…ふかさひゃ…っんんっ、ひんぽほいひ…っ」
「んー、親子揃って処理されるなんてなぁ」
社長は腰を振りながらのんきに呟く。
「あんた頭おかしいよ」
新穂の髪の毛を撫でながら、司は社長に文句を言う。
「まぁまぁそんな怒るなよ。中には出さないからさ」
「当たり前だ、人のものに手出しやがって…」
「人のものねぇ。それを言うなら処理課は皆私のものだけどね、ここは私の会社だ」
「ふん。いずれは僕の会社だからな」
上と下で親子が睨みつけ合っている中で、新穂はペニス二本を味わえていることに悦びを感じていた。
「あっんっちゅぱっちんぽっちんぽおいひぃ…っちんぽらいふきぃ…っ」



「社長とその息子の同時処理だって?」
雪村と間宮は新穂の言葉に顔をしかめた。
「げー、俺絶対無理」
間宮は想像しただけで嫌がっている。
雪村も眉間に皺を寄せて新穂を物珍しそうな目で見た。
「お前よく出来たな…大変そう、」
「えー?そうッスかねぇ。ちんぽしゃぶりながらちんぽで突かれるってめっちゃ最高だなって思ってたらあっという間でしたよ。やっぱおっきいちんぽもいいけど数も大事ッスね」
思い出して興奮している新穂を見て、雪村と間宮は目を合わせた。
「……何気にこいつが一番大物かもな……」

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