意地悪なP


あまり関わったことがないプロデューサーの八田さんに呼び出された。

「これさぁ、この間の特番でやった東西漫才合戦の映像なんだけど」
八田さんはタブレットを取り出して映像を流し始めた。
俺と吉田が漫才をしている映像で、最初は何も思わなかったが、気付いた瞬間ぞっとした。
八田さんの顔を見ると、にやにや笑っている。
「ウサちゃんさぁ、この時、なぁんか変だよねぇ?」
「……この日は…、その、体調が悪くて…」
俺の言葉に八田さんは笑いだす。
「隠さなくていいって。もうわかってんだからさ。これ、玩具仕込んでるんでしょ?」
八田さんの言う通りだった。
この日俺は瀬戸にローターを仕込まれたまま漫才をしたのだ。
誰にもバレてないと思ったのに、八田さんは俺の様子に敏感に気付いたようだった。
「そんなわけないじゃないですか、」
俺は誤魔化そうとするが、八田さんの顔からは何を言っても無駄だというように意地悪な笑みが消えない。
「…時間、あるよね」


八田さんに連れてかれたのはラブホだった。
部屋に着いてすぐ、八田さんはベッドの上に乗っかって、俺にしゃぶるよう命じた。
思いきり嫌な顔をすると八田さんはまた笑う。
「いいから早くしゃぶってよ。いつもみたいにしてくれたらいいんだって」
八田さんがちんこを掴みぶらぶらさせる。
いつもみたいに、なんて言ってるが俺は掘られることはあってもしゃぶったことはほとんどない。
八田さんは仕事が忙しいのもあって風呂にあんまり入ってなさそうだし、本当に嫌だ。
「なんだよ。ご主人様のちんこしかしゃぶれませんとでも言いたいわけ?」
八田さんは、俺に玩具を仕込んだ奴のことをご主人様と呼んだ。
「…ご主人様なんかいません」
あれは瀬戸が勝手にやったことだ。
瀬戸のことをご主人様だなんて思ったことはない。
「ふーん。じゃあ自分の意思で、自分がしたくて、ローターはめたまま漫才したわけ」
「ち、ちが…っ」
「まぁそんなのどっちだっていいわ」
体を引っ張られて、無理矢理八田さんのちんこまで頭を寄せられた。
「早くしゃぶれよ」
「……っ」
八田さんのちんこは臭かった。
今にでも逃げ出したい気持ちでいっぱいだけど、バラされたら困る。
最近やっと日の目を浴びたっていうのに、こんなところで芸能界を干されたら相方の吉田にまで迷惑をかけることになる。
そんなこと絶対にできない。
俺は臭いに耐えながら、八田さんのちんこを口にくわえた。
躊躇いがちにしててはなかなか終わらないだろうと思って、俺は頑張って激しめにしゃぶった。
「なんだ、結構ノリノリじゃん」
ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ、じゅるるるっ
じゅっじゅる、ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ
「はぁ…っ」
かたくなる八田さんの赤黒いちんこ。
先っぽから我慢汁が出始めた。
臭いがつんとして、涙目になる。
八田さんを見ると、満足そうに俺を見ていた。
「やっぱいつもしゃぶってるだけあるねぇ、ウサちゃん。こりゃあ、ローターくわえこんでるケツ穴も楽しみだわ」
ひそかに、しゃぶるだけで終わらないかな、なんて思ってたからそう言われて改めて絶望する。
「ウサちゃんも脱ぎなよ」
「………」
口から八田さんのちんこを抜く。完全に勃ち上がってて準備万端、って感じだろうか。
俺は黙ってベルトを外して下を脱いだ。
正直乳首に敏感なのは気付かれたくなかったから、上の服を脱ぐのはやめた。
「さすが淫乱だ。ちんこしゃぶって勃起してるなんて」
八田さんの言う通り、なぜか俺のちんこは勃起していた。
女の子にしゃぶられても反応しないくせに、なんなんだこのちんこ。状況を考えろよ…。
「正直俺は女のアナルも経験ないし、ましてや男なんてのは初めてなんだ。ここは慣れてるウサちゃん自身に、アナルセックスの準備をしてもらおうかな」
八田さんにローションとローターを渡される。
完全にからかわれてて、不愉快だ。
だけど慣らさないわけにもいかない。
俺だって、自分で穴を弄るのは一回しかないけど…。
俺はローションを垂らして、穴に指を入れた。
「なんだすぐ入るねぇ。さすが、使い込んでるだけある」
指を限界まで入れて、ゆっくり抜く。
「ぁ…っ、ん……っ」
息が漏れてしまう。
これ以上からかわれるのは嫌だから声は抑えたいが、指を動かすと出てしまう。
それに大股開いて弄っているところを人に見られているなんて恥ずかしすぎる。
とくに指が出入りしている穴を八田さんはガン見している。
もう本当やだ。
「は、ん……っ」
指の抜き差しを繰り返して、徐々に指を増やす。
すっかり慣れてきた頃に、俺は八田さんを見た。
「な、慣らし、ました…」
「じゃあほら、ローター。漫才の時みたいにハメなよ」
「うう…っ、」
正直玩具なんて、その漫才の時以外入れたことがない。その時も勝手に瀬戸に入れられたんだし、自分でするなんて怖すぎだ。
躊躇ってると、八田さんは痺れを切らしてローターを俺から奪うと無理矢理穴に捩じ込んだ。
「うあっ!」
ローターがぐぷっと中に入り込んでくる。
そしてすぐに八田さんはコードの先のスイッチを入れた。
「んぁっ!」
ローターがぶぶぶっと動き出す。
中で暴れまわるように振動する。
「ぁっ、んっああ…っ!」
俺は首を振ってやめてもらえるよう訴えるが、八田さんはローターをお気に召したようで、「すげーすげー」と喜んでいる。
「もうまんこと同じだな!」
そう言われて腹が立つのになぜかちんこの先は濡れてしまう。
「ぁ…っ、はぁ…っ、んっんぅ…っ」
「ちんこビンビンだし…、こんなのでよくテレビに出たねぇ」
「ぁ、ぁ…っ、ぬ、抜いて、ぁあ…っ抜いてくださ…っ」
「何言ってんの、大好きなローターだよ?」
八田さんがローターの動きを強くする。
「ひっんんぁあっ、ぁっ、ぁっ!や、やだ…っ、ローター…っ、嫌ぁ…っ!あっあんんっ!」
玩具で体を変にさせられるのだけは嫌だった。ローターをハメて漫才した時とはローターの振動レベルも違う。
俺は耐えられなくて、穴から出ているコードを引っ張った。
「ひんんっ…!」
ローターがぶるぶる動きながら移動する。
コードを引っ張る手に力が入らなくて、自分の穴がきゅんとうねって、ローターをまた中に戻してしまう。
「ふぁあんっ、ぁっんんんっ」
「なに一人で楽しんでんの?」
「ち、がぁ…っふっ、ぅんんっ、抜きた…っあぁぁっ!ぁんんっ」
頑張ってぎりぎりまで引っ張るが、いざローターが穴から出るかと思うと、その時の感覚が怖くて思いきれない。
「はっ、はぁっ、ん、ぁぁんっ」
「うーん。じゃあ俺もそろそろいいかな」
悶えてる俺を見ながら八田さんは言った。
そしてコードを思いきり引っ張られる。
「っあはぁんっ」
ローターが震えながら、ぬぽんっと抜ける。
「さ、楽しませてくれよ、ウサちゃん」
息も整え終わらないうちに、八田さんは俺に覆い被さった。



「あっあぁっうぅんっあっあはっあぁんっ」
八田さんはローターでぐずぐずになった俺のお尻の穴にちんこをずぼずぼハメた。
「すげぇ、まんこより良いな…っ」
めちゃくちゃに中を抉られて、俺は嫌なのに気持ち良すぎて頭がおかしくなりそうだった。
「あっあぁんっあんっあんっ!は、ぁう、はっ、たさ…っいやぁ…っあぁっあんっ抜いて…っあひっひぃんっ」
抜いて、と言いつつ、俺の手は自分のちんこを擦りあげている。八田さんに犯されながら、なんでシコってんのかわかんないし、だめなのに、わかってるのに手が止まらない。
俺の頭と体がバラバラみたいで、わけわかんなくて涙まで出てくる。
「泣き顔も可愛いねぇウサちゃんっ俺のちんこズリネタにしてきもちいいかっ!?」
「あっあんっちがっあぁんっ違いますっあぁんっだめっだめなのにぃ…っ!あはっあぁぁんっ」
ぐちゅぐちゅっぱちゅんぱちゅんっぐりっぐちゅっずちゅっごりごりごりっ
八田さんがちんこの先で中をごりごりすると脚がびくびく痙攣する。
「あぁ〜っ!そこっやぁっ…っ!ら、め…っあああっ!ごりごりしたら、らめぇえ…っ!あはぁぁんっ」
思わず射精してしまった。精液はびゅるびゅる飛んで俺の腹を汚す。
「なんだもうイッちゃったの?俺はまだまだなんだから、ちゃんと付き合ってよ」
八田さんは俺からちんこを抜くと四つん這いになるように言った。
俺は震える脚で頑張って四つん這いになる。
「エッロい穴だなぁーっ、もし売れなくてもこっちで食ってけるんじゃない?AVの事務所、紹介してやろうか?」
八田さんは俺の尻を鷲掴んでもみもみと激しく揉む。尻肉が動かされる度に穴が広がったり閉じたりして、変な感じがする。
「きゅんきゅんしてんねぇ。やっぱちんこ大好きなんだ」
八田さんが笑う。
俺は恥ずかしくて枕に顔を埋めた。
八田さんがまた俺にちんこをハメる。
ずりゅっと入れられ、奥までくると思えば、ちゅぽっとすぐ抜けた。
そしてまたずるっと入ってきて、すぐ抜ける。
「っ…、ん…っ……ふっ、んん……っ!」
八田さんはしばらくそれを続けた。
焦らされすぎて俺の穴はヒクヒクしてしまう。
射精したちんこも、いつの間にかまた勃起して汁をシーツに垂らしている。
もう一思いに入れて突いてほしい。
そんなこと思っちゃだめなのに思ってしまった。
「ぁ…っ、は、八田さ…っ、」
「なぁにウサちゃん」
ずっ、ちゅぽっ
ずりゅっ、ちゅぽんっ
「あっ…はぁ…っは、早く…っ、」
「えー?」
ぐりゅっ、ぬぽんっ
ずりゅっ、にゅぽんっ
「早くぅ…っ、ちんこぉ…っ奥まで入れてくださいぃ…っ、穴、もぉっ切ないです…ぅっ」
言っちゃった、犯されてるのに俺、八田さんに、ちんこ、ねだっちゃった、
「んぁあっ!」
後悔を吹き飛ばすくらい八田さんはぐりゅっとちんこを挿入してずこばこ俺の中を突き上げた。
「あっあぁんっあっ奥っちんこっ擦れてる…っ!あっあっあんっあんっ!」
「やっぱ淫乱だねウサちゃんっそんなにちんこ好きなんだ!」
八田さんは嬉しそうに言いながら腰を振る。
「あぁっあはぁっ激しっ、あぁっあぁんっごりゅごりゅっあぁんっされるとっあんっあんっちんこっ勃っちゃうっ汁れちゃうぅ…っ」
女の子に反応しなくなった俺のちんこは、穴をほじられただけで簡単に勃つ。
触らなくてもぐずぐずになって、びくびくしている。
「あっあんっ八田しゃっあぁんっ言わないれっはひっはひっ俺がっあぁん穴感じちゃうのっ誰にもっ言わないれくらさいっあっあぁんっ」
八田さんはいきなりちんこを抜くと、俺をまた仰向けにさせ、すぐにまたちんこをハメた。
「…っ、言わないよ…、誰かに盗られたら堪んないからなぁ…っ、」
八田さんはさっきまで笑っていたのに真剣な顔をしていた。
そして俺の中のこりこりしたとこを集中的に突きだした。
「あんっあんっそこっらめっあはぁっあひっひぃっひぁあんっ八田しゃっはったしゃんっらめっあぁあんっ!」
「あっ、く…っうう…っ!」
きゅんっと締めると八田さんも声を漏らして、俺たちは同時にイッた。


しんとした部屋の中で、俺と八田さんの息遣いがはっきりと聞こえていた。
八田さんは俺からちんこを抜く。
俺の顔は涙とか涎とか、さらに汗までかいててぐちゃぐちゃだった。
八田さんはそんな俺を見て、なにも言わずに顔を寄せてきた。
ぼうっとしながら見つめていると、キスされた。
「八田さん……?」
俺が名前を呼ぶと、はっとしたように八田さんは身を起こして、気まずそうに頭を掻いた。
「…いや、…最初は本当にからかってたつもりだったんだけど………」
八田さんは俺から目を反らす。
「ウサちゃんがあんまり可愛いから…」
最初の、にやにやした意地悪な顔はどこへいってしまったのか、八田さんは毒を抜かれたような顔をしている。
「ごめん…、ひどいことした…」
「………」
「今日のことは、その、忘れてよ。無理な話かもしれないけど…」
そのあと俺たちは順番にシャワーを浴びた。

別れる時、ずっと口を利かなかった俺に八田さんが口を開く。
「悪いことは言わない。ローター入れてテレビになんか出すような奴とは、別れた方がいい」
「……べつに、そんな関係じゃないです」
「ならなおさら、関わらない方がいい」
八田さんは俺の方を向いて真剣な顔をした。
「ろくなやつじゃないぞ、そんな奴」
「……八田さんもそれをネタに俺を襲ったじゃないですか」
言い返すと、八田さんはばつの悪そうな顔をした。まぁ、そうなんだけど、とごにょごにょ小さく呟く。
「でもな、俺みたいに、ガチで惚れちゃうようなバカだったら良いけど、相手によっちゃ、ローターのことでずっとゆすられて、性奴隷なんかにされてもおかしくないんだから」
八田さんの言うことは、まぁ、もっともだ。
もっと危ない目にあったかもしれないことも、瀬戸がろくでもない奴だってことも。
「ま、気を付けなよ」
八田さんは俺の頭をぽんぽん、と手で軽く叩いて俺に背を向け去っていった。


その後、八田さんはお詫びのつもりなのかなんなのか知らないが、新番組のレギュラーに俺と吉田を選んでくれた。
会っても何をしてくるわけじゃなくって、もうあのにやにやした嫌な笑みも俺に向けない。
「いいなぁ、またレギュラー増えたのかよ。俺なんか全然なのに…」
たまたまバラエティの収録で一緒になった瀬戸が話を聞き付けて羨んだ。
レギュラーが決まったきっかけがきっかけだけに、俺はあまり自信満々に返事をすることが出来ない。
「まぁ、」と少し濁して返事をする。
そんな俺に瀬戸はへらへらしだす。
「あれー?なんだよ。あ、わかった、
枕営業だろぉー!」
ジョークをかましたつもりなのだろうが俺は笑えなかった。
こいつのせいでハメられたってのに。
俺は無言のまま本気で瀬戸の腹にパンチを食らわした。

「いい加減にしろ」


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