ASB7位:桐生徹平


「ふっ…うっ…ぐす…っ」
桐生は泣きながらトイレへ向かっていた。先程の処理で、また生で挿入され中に出されたのだ。
「気持ち悪い…っ」
早く掻き出したくて仕方がない。早くシャワーを浴びたい。そう思って処理課に行ったのだが、先客がいたためせめて中の精液だけでも早く掻き出そうとしていた。
「どうかしたの?」
トイレへ入った瞬間声をかけられた。後ろを向くと清掃員の男が立っている。どうやら今から掃除を始めるところらしい。
「なっ、なんでも、ない…っ」
「そんなに泣いてるのに?」
「う………」
桐生は口をかたく綴じた。
男は桐生の尻に目を向ける。
精液が少し垂れているのをとらえた。
「君らの仕事は大変だね」
そう言ってしゃがみこんだ男は、桐生のアナルへ指を入れた。
「やっ、なに……っ!?」
「掻き出してあげる」
男は指を動かし中の精液を掻き出し始めた。
他人の指が入るのも桐生は嫌なのだが、不思議と男の指には嫌悪しなかった。男は爽やかで、清潔感があった。
「あ、さっきちゃんと手消毒したから」
「あっ、あぅ…っ」
男の長い指が精液を掻き出しているだけなのに、桐生はなぜか声が出てしまった。壁に手をつき男の指の動きに耐える。
「すごいいっぱいだね」
男の言葉に桐生は顔を赤くした。
「あっ、ご、ごめんなさい…っ」
気にしないで、と後ろから言われたが、そもそもなぜ今謝ってしまったのかと考える桐生。
「お腹壊すといけないしね」
「ん…ぁ、ぁ…っ」
男の指がくにくにと中で動き回る。
男は本当に親切で行っていた。下心などまったくなかった。しかし指はふいに、桐生の前立腺を掠めた。
「あんっ」
桐生の声がトイレに響いた。いきなり出た嬌声に男は焦る。
「あ、ごめん」
そう言いながらも男の指は前立腺に当たっている。
「あんっやぁんっそこだめぇ…っ」
「ごめん気を付けるから」
「あっあんっそ、そんなしたら…っ俺…!」
桐生は男の指の動きに耐えられなくなり体を震わせながら射精した。
壁と床に付着した精液を見て、男は驚く。
「え、イッちゃった?」
男の言葉に桐生は顔を真っ赤にした。
掻き出すだけなのにそれに感じてイッてしまったことが恥ずかしくてたまらなかった。



「…俺掃除するから置いといていーよ?」
「じっ自分でやりますから!」
桐生は男に自分の精液まで掃除されるのが嫌だったので、清掃員の男を差し置き壁と床の掃除に徹したのだった。


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