秦のドジっぷりと言えば、社内では有名である。
「ちんこから血がーーー!!!!」
「ふあぁ…っごめんなさいっ」
騒がしい声に桐生はひょっこり部屋の中を覗く。
中には慌ただしくしている社員と、処理課の秦がいた。
「秦ちゃん、くわえる時は歯が当たらないようにしないと!」
「ご、ごめんなさい!」
会話で桐生は事態を察した。可笑しくて笑みが出た。

「そのまま噛みちぎっちゃえば良かったのに」
処理課に戻ってきた秦に、桐生は声をかけた。半笑いの桐生に対して、秦はしょんぼりしていた。
「またやっちゃいました……」
「あんな奴ら、全員バチが当たればいいんだ」
桐生の言葉に、秦はなにも救われなかった。桐生が社員を恨んでいることを知っているからだ。
秦はシャツの裾を握った。
「…俺、ドジだから、お情けでここに配属してもらえたんです。面接もダメダメで、本当だったら内定もらえないところだったんですけど…」
処理課に配属される人間は二種類いる。面接官の好みで選ばれたか、普通の社員としては取れない落ちこぼれを情けで拾ったか。それのどちらかなのだ。
桐生は前者で、秦は後者だった。
「桐生さんがこの仕事に嫌気が差してるのは知ってます。桐生さんには辛いことだって…。でも、俺みたいに、ここでしか生きていけない奴もいるんです」
桐生は秦を見つめた。しかし理解をした上で、理解出来なかった。
「次も指名入ってるんで、がんばります!」
秦はそう言って体を洗ったあと、張り切って処理課から出ていった。
「…バカなやつ」
桐生はその後ろ姿を見送った。


「お待たせしました!秦です!よろしくお願いします!」
秦は第一会議室で待っていた社員に深々と礼をした。
秦は心の中で意気込んだ。
桐生にあんなことまで言ったのだ。もう失敗はしたくなかった。
秦は頑張って社員のペニスをしゃぶった。唾液でべたべたになったペニスが勃起し、我慢汁が出ていることですら秦は嬉しかった。
上手く出来た、と手応えを感じながら、秦は次に睾丸に優しく吸い付きながらペニスを扱いた。
「うあっ!そこは…っ」
社員は思わず射精した。秦の顔に掛かる。
血が出たと大騒ぎされた朝とはまったく違った。秦は満足そうに笑い、長いシャツを捲り上げ、アナルを見せつけた。
「まだまだいっぱい処理してください」
秦がお尻を振ると、社員はまたすっかりペニスを勃起させて、秦のアナルに突っ込んだ。
「あぁんっ、おちんちんきたぁ…っ!」
秦は壁に手をつき、お尻を突き出す。
社員は秦の腰をがっしり掴んで激しくペニスを抜き差しした。
グチュッヌチュッグチュッグチュッ
「ひぁっ、あっあっ!んんっんぁあっ!」
秦のペニスも上を向いている。後ろからの激しい突き上げに、シャツの裾がペニスの先端を擦る。
「あぁっ、だめっおちんちん擦れてる…っ!ひあぁんっ!」
気持ち良すぎて秦は喘ぎっぱなしのだらしない口から涎を垂らす。
パチュッパチュッパチュッパチュッ
「あっあっあっあぁ〜…っはぁっはぁっ」
「秦ちゃん、意外とすごいね」
社員のペニスをきゅうきゅう締め付ける秦のアナル。
何かしらドジする秦は、ここまで順調に処理をしたことなど一度もなかった。
「やれば出来るじゃん」
誉められながら突かれて、慣れない秦は体を震わす。
「誉めちゃ、だめぇ…っ!嬉しくて…っあぁんっおちんちん喜んじゃうぅ…っ!」
「次も頼むよ、秦ちゃん」
「〜〜っ!だめぇっ!嬉しくてイッちゃうぅっ!」
ビュルッビューッビュッ
秦は脚をがくがくさせながら射精した。落ち着く間もなく社員も秦の中でイッた。
秦は上手くやりきった事に満足していた。

のだが…。
ガチャ、と扉が開かれる。
「ごめんなさい、遅くなっちゃいました…っ!」
頭を下げながら現れたのは柊だった。
社員と秦は繋がったまま、柊を見る。
「あれ?秦くん、何やってるんですか?」
「ひ、柊こそなんで…」
「俺は第一会議室で処理しろって言われて…」
まさか。秦の血の気がさっと引いた。


ある社員が処理課の中をひょっこり覗いているのに、桐生は気付いた。
「あのさぁー…秦ちゃんいる?第二会議室で処理頼んだんだけどなかなか来なくて…」
「?だいぶ前に張り切って出て行きましたけど…」
「えー?おかしいな…」
ぽりぽり頭を掻きながら立ち去っていく社員。
桐生は秦のドジにまた笑った。


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