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 花よ限りの命を知って。
 咲けよ、熟れよと愛でられて。
 ただ一人の恋しい男に、想い隠して散り奉公。

 せめて慕ったあの人の、頬に落ちたら色花弁。
 口に含まれしゃぶられて。
 ひらいた芯の、果てて万歳。









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