夜に彷徨う君の姿を
いつしか僕は追っていた

小さな抵抗

振り解かれても構わない

もう二度と君が迷わないように

何度だって手を繋ぐ




ハイビター・チョコレイト
高潔な君にお似合い

その熱で溶かして
甘い口付けをしてみせて



無意識に愛を貪る生き物

体を重ねた夜のこと
愛を確かめ合うかのように

浅い呼吸の中で
繰り返し呼び合った名前



その身を以て教えてよ、
君の言う愛ってやつを

貴方が居ない世界に生きる意味など見出せないまま夜は明ける

痛みでもいいから下さい


Lost Child
(迷子)


夜の闇だけは二人に優しい

これが罪だと言うのなら

赦される事など望まない

今だけは何も言わないで

ただ一度の口付けを頂戴



遠い昔のラブストーリー

へたくそなキス

ぎこちなく繋いだ手

私ばかりが気にする身長差

二人で歩いた砂浜

私を抱き締めたあなたから聞こえる鼓動

今でも全てが愛おしいよ


僕無しでは生きていけないと言って
僕の為だけに泣いてほしい

歪んだ愛は君の所為

あなたの愛は止め処なく私を満たす
けれど時として重すぎる



何度だってその瞳に溺れる

欲しいのはただひとつの青

幼いばかりに持て余した愛

今なら胸を張って言えるよ

僕らの想いは永遠を生きる

見上げれば晴れすぎた空

君が隣に居てくれるなら

もう怖いものなんてない


星の海で溺れる私をあなたはその手で掬い上げたけれど
本当はもう少しだけ沈んでいたかったの
目を瞑って耳を塞いでそうして何もない世界であなたのことを忘れたかった
どうして私に触れるの
どうして忘れさせてくれないの


maetsugi


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