Photo Diary
日々の思い出、などの説明文。
no title
2015.11.26 Thu 14:11
思えば暇Qって近代と現代はやってるけど本編の時系列のちょっと前くらいの時代の近未来ではやってなかったのでこれそのポジでいいよね(雑)
no title
2015.11.26 Thu 13:11
「私」のポジションをやってくれそうなのがラマーク氏という時点でもはや暇Qが「暇を持て余した訳ではないけど楽しそうだから参加した人もいる版暇すぎるQ.0の集い」の略になるけどな
no title
2015.11.26 Thu 13:11
まさかの俺の夢パロ暇Q始動の予感
no title
2015.11.26 Thu 13:11
という夢を見たんだ

黒ずくめの男と少女が明らかにセラエルだったということに早めに気付けばよかったと思いました
no title
2015.11.26 Thu 13:11
とある病院に人生に絶望した少女がいた。窓の外は真っ暗で、見回りの看護師もしばらくは来ない。少女は引き出しに忍ばせておいたナイフを取りだし、手首に当てて引いた。それと同時に病室に黒ずくめの男が表れた。少女は流れる血と裏腹に鮮明な意識で彼を見た。大きめのテンガロンハットと立てられた襟のせいで顔がよく見えない。男は少女の前に屈み込み、手首に手を当てて傷を治すと、そのまま病室から連れ出した。途中で警備員らしき人間に見つかり撃たれるが、男は患部がすぐに治癒する体質らしく、発砲した警備員に催眠をかけて逃走。ふたりは屋上らしき場所に着く。そこで少女は、自分のいた病院が周囲の街を一望出来るほど高いビルの中にあったことを知る。少女の無表情からは考えもつかなかったが、どうやら風が強かったらしく、少女はポケットかなんかに入ってたビー玉かなんかを屋上から落としてしまう。少女はどうでもよさそうな顔をしていたが、男はビー玉を取りにビルから飛び降りた。男の体は案の定ビルの下でビー玉同様に砕け、未成熟の胎児のような肉塊を残して飛散した。だがそれも一瞬で、男はすぐに元の形に戻り、屋上まで戻ってきた。男の手には時間の巻き戻されたビー玉が握られていた。ビルは塗装工事中のようで、側面に鉄骨が組まれていた。男は少女を抱えると、鉄骨の間を跳び越えながらビルを下っていく。不思議なことにふたりの姿は誰にも見えないらしく、夜の街に鉄骨を渡る小気味のいい音が溶けていった。

数時間前の話に戻るが、私はその夜同じビルの取材に行っていた。特に何の収穫を上げることも無く、友人の運転で社に戻る所だった。私達の出版社はこの街の隣あって、田舎とまではいかないが、雑多で人が多い分事件も多いこの街よりは幾分か穏やかな場所だった。車は街を抜け、社に向けて貨物車の多い寂れた道を走っていた。運転席の彼女はいつもは安全運転に余念のない女性だったが、その日は何か様子がおかしく、信号待ちでアクセルを踏んで前のトラックに衝突した。焦る私をよそに、友人はトリップでもしたかのような表情でそのままアクセルを踏み抜いた。車は道から出て脇の商店街に突っ込み、裏にあった沼地にはまって停止した。
店の店員とトラックの運転手の鬼の形相が頭を過ったが、やってきたのはこの状況に見合わない気さくな笑顔の親父だった。薄汚れた服を着た無精髭のその親父は、私達とトラックの運転手に車を無償で直すと言って、すぐ近くの修理屋に二台を引いていった。親父の話によれば、あの街と私達の町に挟まれたここ一帯は文字通り「道」で、とうの昔に寂れてしまって今では形だけの店ばかりが並ぶ誰もいない場所になってしまったらしい。何故無償でと聞くと、近頃は車の性能も上がって事故が起きることも少く、事故とはいえ久しぶりの来客が嬉しいのだと言う。
私は相変わらず可笑しな表情をしている友人に寝ろと言って看病に入った。それから強面のトラックの運転手の愚痴を聞いた。店の奥で、修理屋の親父がトランシーバーで誰かと話すのが聞こえた。

トランシーバーの先では、武装した女兵士が部隊を引き連れていた。彼女たちは、何かの暗殺任務を下されているらしく、例の街を見下ろせる位置にある崖のような山肌から標的を探していた。それは少女を連れた黒ずくめの男だった。彼はとある組織の刺客なのか非造物なのかだったらしく、暗殺部隊は彼の出所については詳しくは知らされていないが兎に角殺せとの命令を受けているようだった。女兵士の指示で部隊はツーマンセルに分かれ、彼女と新米部下一人を残して街へ下っていった。
女兵士と新米部下は、山肌から少し飛び出た岩の部分に陣を取っていた。女兵士は無線で部隊に指示を出していたが、突然、無線機の向こう側から何かが膨張するような音が聞こえ、応答が取れなくなった。しかし送られてくる監視カメラの映像からは部隊が被害に遭った様子は見られない。すると、脇で直接標的を観察していた部下が彼女に振り返り叫んだ。と同時に彼女の首もと、わずかに露出した肌の部分に赤い針のようなものが突き刺さる。…しかし何も起こらない。咄嗟に首もとの針を引き抜くと、真っ赤なそれは針ではなく、虫のようにウネウネと動く生き物のような何かだった。それを見て、女兵士はサッと青ざめる。同時に、それが刺さった場所に血管のような模様が浮き上がった。状況が飲み込めない部下に、女兵士は上官らしく冷静に、しかし震える声で言った。
「これは敵社が開発した兵器の一種だ。こいつはまず周囲の有機物に信号を送り、自分のコピーを大量に作り出す。一定量作成し自然増殖を可能にすると、親機のこいつは標的の体内に侵入しマーキングをする。そしてこのマーキングを便りに、子供たちは標的の体内に飛び込んでいく。体内に蓄積されたそれを起爆剤に、親がスイッチとなる信号を送った瞬間、標的を粉砕するという仕組みだ。親を壊せば起爆しないと言ってこいつを何度引きちぎろうと、必ず修復しもとに戻る。一度マーキングをされた者は、起爆を免れることは出来ない」
言いきると同時に、彼女の周囲の土が蠢き出す。部下は彼女の顔を見て、何かを悟ると彼女を置いて逃げ出した。咄嗟に一番登りやすい崖に足をかける。背後から、彼女が消え入りそうな声で「死にたくない死にたくない」と呪文のように呟くのが、やけに鮮明に聞こえた。振り返らずに崖を登っていく。慣れない足は岩を掴むのに必死でなかなか先へ進まない。「死にたくない死にたくない死に」
ボンッ、と鈍い音が聞こえ、肉片が頬のすぐ横に貼りついた。痛いほどの静寂の中を、部下は振り返らずに登っていった。



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