>> 後書(凪あす)
勝手な感傷

前に言った木原家和解話を書く前に状況や心情を整理をしたくて書きはじめた話ですが、逆に紡の心情がよくわからなくなってきました。
凪あすは人並みから外れた人がでてこない作風なので、情報が少なくても素直に考えれば勇と紡の母親の心情は想像つくのですが、一応でも母親に会いに行く紡の心情はよくわかりません。そもそも海が好きだからという理由だけで9歳の子供が親元を離れるというのもよくわからない。憧憬もそこまでいくと狂気では。元から親との関係が悪いならわかるけど、そういう情報は一切でてないし。海が好きだの嫌いだの以外で母親のことが嫌いな要因は、勇を置いてでていったこととか見舞いにもこないこととか、あくまで鴛大師にきて勇と家族になってから生じたものだろうし。まじでなんなんだこの人。

結局なにもわかってねえじゃねえかって感じですが、状況の方は少しだけ見えてきました。
今まで紡が鴛大師にくる時に母親がどう勇と連絡をとっていたか考えもしてなかったんですが、入院しても見舞いにこない辺り紡を預ける時にも紡の母親は勇と直接会ってはいないんじゃないかなと。電話も難しいだろうから、手紙でやりとりしてたんじゃないかなと。だとすると、居間の写真はその時に同封したものじゃないかなと。
そうすると、本当に紡は一人で鴛大師にきたんでしょうね。いったい、どんな気持ちだったのか。
(2019/06/01)
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