偶然という名の運命



杏樹さまへ 6400Hit記念



同じベッドで2人横になってくつろいでいたある日の深夜2時、イタチが突然口を開いた。


「運命って、信じるか?」
「…運命?」
「あぁ」
「あったら良いな、とは思うけど…どうして?」


突然の質問に戸惑いながらも、彼女はそれに答え、また聞き返す。


「俺は、俺と○○が出会ったのが運命だと思うからだ。」
「…随分とロマンチックなことを言うのね。」
「それならそれでいい、俺が○○を愛していることに変わりはないからな。」


いよいよ訳が分からなくなってきたイタチの言葉に、○○は頭を抱えた。こうなったらもうどうしようもない、彼は天才ゆえに論じるのが得意(好きと言ったほうが正しいのかもしれないが)なのだ。


「…運命ねぇ…」
「そうだ、俺が○○を見つめ、○○が俺を見つめ、2人の心が」
「はいはい、私たちの出逢いは運命です!」
「○○、愛している。」


イタチの顔が急に○○の顔の前に現れる。あと3cmも近付けば唇が触れ合う、そんな距離で彼女は顔を真っ赤にして目線をそらした。


「な、によ、そんなにかしこまっちゃって、んんぅっ」
「心の相性も身体の相性も良いようだな、俺は嬉しい」
「や、めっ、あぁ」


結局、なんだかんだ再び弄ばれる身体。
○○は呆れながらもイタチの首に腕を回す。


「随分と都合の良い運命ね、」
「偶然だろう」
「…まぁ良いわ、私もあなたを愛してる、イタチ。」
「当然だ」


深夜、またお互いを求めては月に啼いた。
愛し合っていれば、偶然でも運命でも関係ないのだろう。




(素敵なことでしょう?)


2009.2/6
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thank you!! :)



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