私は別にしたくなんかなかったんだからね!


甘(微裏)
かなこ様
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昨夜はなかった温もりを感じて目を覚ますと、隣にはイタチがいて。無事に使命が終わって帰ってこれたんだ、よかった。って思いながら彼の胸板に顔をすり寄せる、ところまでは良かったんだけれど、近づいた瞬間感じた違和感に顔をしかめる。あ、あれ?なんか…なんか太ももあたりに当たるこれは、

「まさか、ね。」
「なんのことだ、」

はぅあ!なんて情けない叫び声をあげながら声がした方を見ると、イタチが目を開けてこちらを見ていた。お、起きてたの!?そう聞くより先に抱き締められて、私は複雑な気持ちになる。この太ももに突き刺さる感覚、やっぱりこれは間違いなくイタチの

ぷつん、

突然、胸の緩い締め付け感がなくなり、あ、ブラジャーのホックが外されたんだと悟る。抗議をしようと口を開いたら遠慮なく挿し込まれる彼の舌。胸の頂を弾く彼の手を力なく掴むと、その動きはやっと止まった。

「や、やだ、」
「…」
「私今そういう気分じゃないの」
「…」

イタチにそう告げて、寝返りを打つ。あれって、つまりその、朝勃ちでしょ。男性特有の生理現象なのは解るけど、だからこそその勢いでえっちするのはなんだかただの性欲処理的な感じがしてしまってあんまり好きじゃない。
そうして2度目の眠りにつこうとしたとき、太ももの裏にまたさっきと同じ圧迫感を感じる。脇から通された2本の腕が、私の体を抱き締めた。

「俺は○○としたい。」

そう言って彼は右手を私の下半身へと伸ばしていく。や、そこはだめ、って言ったけど、私の手はすぐにはね除けられていとも簡単に触れられてしまった。途端に彼の笑い声が聞こえて私は赤面する。水音がくちゅりと鳴った。

「くくっ、」

なによ、なによ、私だってそれくらいわかってたわよ、好きな人と抱き合ってキスしたらこうなるのは普通のことでしょ?恥ずかしさのあまり足を閉じようとしたけれど、その瞬間にイタチの右足が滑り込んできてそれは止められてしまった。中途半端に開きっぱなしの私の両足、無防備な下半身の蜜口に、とうとう彼の指が侵入する。

「ん、っ!」
「…○○、俺は…○○としたいんだが。」

わざわざ右耳に口を寄せて囁かれ、ぞくぞくと震える腰。い、イタチのいじわる、絶対わかっててやってる!でもそんな反抗的な私の思考とは裏腹に、下から聞こえる水音は少しずつ大きくなるばかり。それでもなにも言わずに黙っていると、遂に彼は服を脱ぎ始めた。剥き出しになった硬いそれが私の足の間に挿し込まれる。あ、あつい。

「…挿れてもいいか?」
「…イタチの…わがまま。」
「わがままでも良い、…限界なんだ、」

これ以上困らせてくれるな、そう良いながら横向きのまま後ろから挿入されたイタチの昂りの感覚に甘い声を漏らしながら、私はシーツをぎゅっと握った。


私は別にしたくなんかなかったんだからね!

(その割には随分と可愛い声で鳴いてたな、)
(!!!)


2013/05/30
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thank you!! :)



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