暴走はおやめください


ギャグ甘
ゆうか様へ 20700Hit記念
(キャラ崩壊注意)



「○○。」
「なに?」
「…○○は何カップなんだ?」


少しの間、沈黙が走る。
私はぶっちゃけかなり我が耳を疑いまくっていて、イタチがそんなハレンチなことを私に聞いてくるわけないわ、って思っていたんだけど、イタチがあまりにも冷静な顔をしているものだから変に納得してしまった。あぁ、多分ただの好奇心から彼はこんなことを聞いてるのね。そんなこんなで私も真顔でこう答えた、


「イタチは何カップが理想なの?」


すると彼は


「○○の今の胸の大きさがベストだな」


と、何故か誇らしげに答えた。
そんな答え方、なんだかずるい。少しムッとした私は、イタチを少しからかってやろうと考える。


「あぁ…そう、じゃぁイタチは私の胸がどんな大きさでも良いって言うのね。」
「…と、言うと?」
「どんなに貧乳でも爆乳でも良いのね?」
「い、いや、そう言う訳では」
「ふぅん?イタチは胸で人を判断してるんだ、最低、じゃぁ私がこの大きさじゃなかったら付き合ってなかったのね!」


ここぞとばかりに責め立てると、イタチは気まずそうに俯く。○○は勝利を手にしたと確信して微笑んだのだが、彼の口からは更にとんでもない言葉が投下された。


「…好きじゃ…悪いか」
「え?」
「胸が好きじゃ悪いかと聞いているんだ!」
「…逆ギレ…?」
「当たり前だ、おっぱいは男のロマンだろう、それをお前は馬鹿にしやがって!」
「はぁ?じゃぁもう良いわよ、イタチなんか知らない、どっか行って!」
「嫌だ!」
「なんでよ!」
「俺が好きなのは○○のおっぱいなんだ、他のじゃ立たない!」
「立っ…」


一体コイツはなんてことを言うんだ、と言った風に○○はイタチのことを睨んだが、1度リミッターが外れてしまったイタチはもはや何を言っても止まることはなく、ネジが外れてしまったおもちゃのように大暴走し始めた。


「その柔らかさ、弾力、形、どれを取っても俺が好きなのは○○のおっ」
「わ、分かった分かった、分かったから静かにして!あまり騒ぐと外まで聞こえるから!」
「…フン、分かれば良いんだ分かれば。」


自分の思いの丈を好き勝手に叫びまくって自己満足したイタチは偉そうに腕を組んで1人頷いている。そんな彼を横目に○○が溜め息をついたのも束の間、急に世界が半転し、目の前にはイタチの顔と天井が映った。どうやら押し倒されたらしい。


「…今度はなに?」
「すまん…立った」
「…」
「いただきます」


私は今日の出来事を恐らく当分忘れることはないだろう、彼に初めて殺意を抱いた。




(止められなくなるから、そう、今日みたいに!)


2009.4/27
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thank you!! :)



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