突っ走るだけ


※甘裏
鈴ちゃんへ 相互記念



眩しい陽の光に目を覚ます。うっすら開けた目蓋から辺りを見渡すと、どうやら近くに旦那の姿はないようで、○○は残念そうな溜め息をつきながら上体を起こした。時計を見ると時刻はすでにお昼過ぎ、彼女は驚いてベッドを飛び出しリビングへと向かう。勢いよく扉を開けたは良いが、そこにはソファーに座って呑気にほうじ茶を啜るイタチの姿があり、彼を見た瞬間に○○は脱力した。


「…イタ、チ…?」
「おはよう、○○。」
「あれ?今日は月曜日、仕事は?」
「土曜日に出勤したから今日は休みだ、昨日言っただろう?」


あぁ、そう言われてみればそうだったかもしれない。だからイタチは私を寝かせておいてくれたのね、そんなことを考えながら、○○はイタチの隣に腰掛ける。すると彼は彼女の肩に腕を回した。


「なに?どうしたの?」
「良く眠っていたようだな。」
「う、うん…ごめんなさ、い?」
「体力は有り余っていると言うわけか。」
「へ?っ、あ、」


訳が分からぬまま一気に深くまで侵された口内の熱さに蕩(とろ)けそうになりながらも、○○は必死にイタチの胸板を押し返す。しかし女が男に勝てるわけもなく、結局大した抵抗も出来ぬままイタチの手は○○の性感帯の核をとらえた。


「ひゃあっ、あぁうん」
「なんだ、○○もその気になってたのか」
「ちが、あうっ、あぁ」
「往生際が悪いぞ、」


ちゅう、っと胸の頂を吸い上げられると、○○の身体は面白いほど弓なりにしなり、その右手はイタチの服を力一杯握った。そして更にそこを指で弾くと、○○の身体もびくんと跳ねる。イタチに翻弄されながらも、彼女は残り僅かな理性と戦っていた。


「○○、何をされたいのか言ってみろ。」
「な、にも…されたくなんか、ひぁあ」
「ここはもうこんなに濡れているじゃないか。このままで良いのか?」
「いい、いいっ、やぁっ」


ちゅ、ちゅく、

明らかに卑猥な音を立てて秘部に抜き差しされる指の感触をしっかりと感じながらも、○○は「いやいや」と首を振る。しかし当のイタチも自身の限界が迫ってきたようで、半ば強引に○○の核を親指でぐり、っと押しなぞった。


「あぁあ!」
「これでもまだ…このままで良いのか?」
「や…いや…」
「じゃぁ、」
「イタチの…欲しい…っ」
「良い子だ。」


○○の言葉を聞いた直後、イタチも素早く服を脱ぎ、そのいきり立った自身を彼女の秘部へと勢いよく挿入する。その瞬間、○○は身体を仰け反らせながら今まで以上に高く鳴いた。


「あぁ、あ」
「…さっきから焦らされ過ぎて、もう…ダメだ」
「私も、…も、イ…っちゃ、」


2人の意思が重なったら、あとはもう、一気にラストスパート。




(ただ、果てるまで。)


2009.3/16
- 18 -

prev  +  next
(back)

thank you!! :)



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -