不変の愛
※愛裏
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(子持ち設定)
「ただいま…」
玄関に響く低い声に、2つの足音が駆け寄る。それらはどうやら亭主の帰りを待ちわびていたようだ。
「お帰りなさい、イタチ。」
「あぁ。」
「ぱぱ、おかえんなちゃい!」
「●●、ただいま。」
イタチが●●を抱き上げると、●●は笑顔ではしゃぐ。それを見て○○は微笑んだ。
彼らの子供である●●は今年で3歳、色々言葉を覚えてきており、今が1番可愛い時期である。
「●●、今日は良い子にしてたのか?」
「うん!」
「良い子ならもう寝なさい、この子ったら、あなたが帰って来るまで寝ないって言うのよ?」
そう言われて時計を見てみれば、もう夜の10時を過ぎており、確かに3歳児が起きているような時間ではなく、イタチは腕の中から●●をおろし部屋に行って寝るように言いつけたのだが、案の定なかなか言うことを聞かなかった。これがいわゆる第一次反抗期と言うやつなのだろうか。
「…いい加減に2階に行って寝ろ。」
「やら!」
「…はぁ…分かった、じゃぁ私が一緒に寝てあげるから、ね?」
「ぱぱじゃなきゃやーらー!」
「俺は○○とじゃなきゃ寝ない。」
イタチの口から発せられた予想外の言葉に○○の顔は真っ赤に染まる。しかしイタチはお構いなしに○○を腕の中におさめ、抱き締めた。
「俺は○○のものだ、分かったか、分かったら大人しく部屋に戻って寝ろ。俺は疲れてるんだ。」
「…はぁい…」
「良い子だな。」
イタチに諭された●●は渋々頷いて2階へと続く階段をゆっくり上っていく。その姿を見届けてから、イタチは○○に笑いかけた。
「あいつ、○○に似て強情になったな。」
「それを言うならあなたに似たんでしょ、…もう。」
「良いだろ、別に俺がお前のものなのは事実だ。」
「そう言うことは軽々しく子供に言うんじゃありません!」
「…嬉しかったくせに」
微笑みながら指先でつぅっと○○の太ももを撫でると、彼女の身体はぴくんと跳ねる。その反応を見て良かれと思ったのか、イタチは彼女の下着の中に指を入れた。
「ちょっ、と、何してるのっ」
「最近は暫くやってないだろう、俺だってたまってるんだ」
「●●がまだ寝てないのよ、」
「○○が声を出さなきゃ良いだけの話だろう?」
そう言っている間にもイタチは素早く○○の服を剥ぎ取り、前戯もそこそこにすっかり反応しきった自身を一気に押し入れた。
「あぁ!」
「あ…っ」
○○の喘ぎ声が零れてしまわないように唇を深く重ね合わせ、イタチは律動を開始する。結合部からは卑猥な水音が洩れ、それが一層欲を掻き立てた。
「イタチ…もう、私」
「○○っ、」
そして2人は互いの名を発しながら果て、抱き合ったまま余韻に浸る。
「…イタチの馬鹿」
「はっ…まんざらでもなかったようだが。」
「…まぁ、ね。」
「俺が1番愛してるのは○○だからな。」
「私にとっての1番もあなたよ、イタチ。」
「当然。」
そう言って笑い合い、また唇を重ねた。
結婚して子供が出来ても2人の愛は変わらない、それがこれから何十年先でも、そうでありますように。
不変の愛(死後も愛し合うことを誓います。)
2009.2/24
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