名前ちゃんが帰ってくると、テーブルの上に紙が置いてありました。
“帰ってきたら俺の部屋に来てください”
きっと高橋さんの字でしょうが、あまりに綺麗な字体にびっくりし、それからうっとりしました。浩汰の字初めて見たけどすごく上手い、習字でも習ってたのかなと思いながら名前ちゃんは鞄を置き、高橋さんの部屋へ行きました。



「うわ」

鍵が開いていたので名前ちゃんは勝手に高橋さんの部屋へ入りました。するとそこはむわりと熱い空間となっていました。名前ちゃんは眉を顰めながら奥へ進みます。

「こうたー?」
「あ、名前」

高橋さんは上半身は裸、下半身はジャージという姿で座っていました。髪の毛から汗が滴っています。

「何やってんの」
「我慢大会だよ。名前も一緒にしよ?」
「何でそんなこと」
「名前こないだ雑誌でサウナのページチェックしてた」
「…」

やはり高橋さんの観察力はナメてはいけません。ストーカーがいまいち抜けきらないのです。高橋さんは早く早くと名前ちゃんを急かしました。名前ちゃんは仕方なくキャミ姿になります。

「ほんと暑いねこれ、痩せそう」
「でしょ、40度あるんだ」
「40度…す、すごいね…」

じんわりかいてきた汗に、名前ちゃんは苦笑いをしてみせました。





「さすがに暑い」

名前ちゃんはアイスキャンディーを舐めながらそう言いました。先程から水分補給は小まめにしているのですが、だからといってこうも長時間我慢できる室温ではありません。名前ちゃんは全身汗でびっしょりです。首筋に髪の毛が張り付いて気持ち悪いことこの上ないです。打って変わって高橋さんはとても元気でした。名前ちゃんより先に部屋の中にいたはずなのに、どんどん元気になっていく一方です。きっと名前ちゃんの汗まみれな姿に興奮しているのでしょう、息が荒いです。

「あつい?そうかな…で、でも、名前、いっぱい汗かいたね?キャミびっしょだね?」
「うん。…あんま見ないでくれる?」
「え、あ、ごめん、すごくかわいくて…」

じろりと名前ちゃんが睨めば高橋さんも恥ずかしそうに顔を背けました。

「とにかく、もう終わろ、暑いし」
「え、でも」
「倒れたら困るでしょ」

まだまだ名前ちゃんを観察したかった高橋さんですが、ぴしゃりと言い返されると何も言えません。こめかみやうなじに張り付く髪の毛や、首筋や胸元を伝う汗、上気した頬、全てが興奮材料でしたが、どうせビデオ撮ってあるし後で見ようと高橋さんは妥協します。

「うん、じゃあ暖房消すね…。名前、シャワー浴びてくる?出てくるときまでには涼しくしとくよ」
「そうだね、じゃあ浴びてこようかな」
「俺の部屋のシャワー使っていいから。その辺の服適当に着て」
「うん、分かった」

名前ちゃんはお風呂場へ消えていきました。



サァァァ…
名前ちゃんがシャワーを浴びているのを確認し、高橋さんは名前ちゃんの脱いだキャミを拝借しました。汗でぐっしょり重くなっていて、絞ったら零れそうです。つけていた暖房を全て消してから、高橋さんは暑くても我慢していたジャージを脱ぎました。

「はぁっ…名前のにおい…っ」

ジャージを脱ぐと高橋さんは既に勃っていました。適当に床に寝転がると名前ちゃんのキャミをくんくん嗅ぎ出します。ベッドだのソファだの構っていられないほど欲情していたのです。高橋さんはくんくん嗅ぎながら右手で自分のイチモツを扱き出しました。

「は、ぁ…っ名前っ、すき、…っいいにおい、する…っ」

嗅げば嗅ぐほど高橋さんの右手の動きは早くなります。名前ちゃんのにおいといっても所詮は汗の臭いなのですが、それがまた興奮材料となっているのか、右手は止まることを知りません。

「はあっ、は、名前…っすき、すきっ、ぁ、すき…っ!」

高橋さんはキャミに鼻を擦りつけて名前ちゃんへの想いを口に出しました。するとますます興奮したのでしょう、高橋さんのモノはドクドク脈打っていて今にも破裂しそうです。

「ん、はぁ…っ、名前…っ」

高橋さんはぱくりとキャミを口に含みました。ちゅうっと吸うと名前ちゃんの汗がじゅんわり口へ入ってきます。微かな塩味に高橋さんの腰はびくびく動いてしまいました。

「はっ…ん、ん、名前、ん、おいし、…っ名前っ名前のあじぃ…っ」

高橋さんは幸せすぎて泣きそうでした。同時にびゅるるるっと勢い良く射精してしまいます。今までのオナニーの中で1番気持ち良くイけました。

「は、あ…っ名前…、っ」

高橋さんはとろんとした目でキャミを見つめました。名前ちゃんの汗と自分の涎が混ざり合って相変わらず濡れ濡れです。高橋さんのモノは出したばかりなのにまたまた勃ち上がりました。

「は、また、たっちゃった…、名前、すき…もっかい、だけ」

高橋さんは名前ちゃんのキャミを咥えて自分のイチモツを握りました。
と、その時。

「…こうた」

低い低い声が地面を這うように高橋さんへ届きます。高橋さんはオナニーに夢中で名前ちゃんがお風呂から出たなんて気づかなかったのです。高橋さんは焦りました。やばい、また怒られる、気持ち悪いって言われる。高橋さんは泣きそうな声で言いました。



「い、いま、水分補給してたの…」

END
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最近ハマった体液採取です。どんな体液を採取してもごくごくしちゃうだろうなと思って高橋さんに変態になってもらいました。名前様、お付き合いありがとうございました。
20121218
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