さっきまで湿っている程度だったのに今はもうぐっちゅぐちゅになってるこの中に中指と薬指を入れて掻き回す。指が動く度に空気を孕んで水音が中から漏れた。ぐちゅ、ぐちゅ、何度もそうしてるうちに中が締まってきて名前の内腿が痙攣してくる。

「んーっ!ん、んんっ!んっ、んー!」
「はは、苦しいの?」
「ん、んんぅ…」

こくこく頷く名前。確かにかなり息が上がっていて鼻だけでは呼吸がしにくそうだな。それでも手は止めてやらない。

「ほんとに苦しいのかよ?もうイキそうって感じだけど、気持ちいいんじゃなくて?」
「んーっ!んっ!んっ!」
「なぁに言ってるかわかんねえ」

名前の必死な訴えは俺が貼ったガムテープによって遮られる。酸素が足りなそうに鼻で一生懸命息をしてるけど苦しくて仕方ないって感じだな、酸欠になる前に外してやんねえと。

「上手に中イキできたら外してやるよ」
「んんっ、んん…っ、ん」
「何泣いてんだよ、俺に媚びてるわけ?」

ふるふる首を振ってるけど中はしっかり喜んでいて俺の指を千切るほど強く締め付けていた。テンポよくピストンしていた指の動きを一旦緩めて優しく内壁をなぞるようにぬるぬる擦る。

「なぁ、ご褒美だと思えば頑張れるだろ?」
「んんん、ん、」
「だから何言ってるかわかんねえって。イけたら外してやるって言ってんだから、そんな泣き顔で赦しを請うな」
「ん…っ、ん、」
「ここ、ほら集中しろ」

指先で名前の弱いところをぐりぐり押し上げる。ここ擦られ続けるとすぐイくんだよなあ。わざとゆっくりした動きでぬるぬる指を滑らせていると、涙で濡れた目を閉じた名前が快感を貪るようにゆるゆる腰を動かした。俺の指に自分から腰擦り付けてきて、いやらしい雌に育ったよなほんと。

「へえ、その角度が当たるんだ」
「ん、ん…っ、ん…」
「腰カクカクさせて偉いな。気持ちいいもんな」

顎を指で擽ると名前は一層びくびく震えながら腰を動かしていく。遠慮がちに動いてた腰が次第に大胆に動き、俺を誘惑するように泣きじゃくる。気持ちよくなるとすぐ泣くのは俺が躾たわけじゃないんだけどな。

「ん、んぅっ、ん、ん…っ」
「っ…指痛ぇ、お前ほんと締めすぎ」
「んっ…ん、ん…っ、んん、」
「聞いてんの?」

びくっ、びくっ、腰を動かしながら肩を跳ねさせていて、そろそろイけそうだな。前は自分で動くだけじゃイけなくてもどかしくて泣きじゃくってたのに、上手に腰遣えるようになったもんだ。名前の息が荒くなって俺にしがみつきながら腰だけは振りたくる。

「んっ、んん、んーっ!…っ、ん、んん…!」

指がぎゅうっと締め付けられて爪まで血が回らなくなるくらい圧がかかる。マジでいってえ…、ガバマンになれとは言わねえからもう少し広がってくんねえかな、今度プラグでもぶちこんで放置してやるか。途端にぐたっとした名前がぼろぼろ泣きながら俯いていた。

「名前ちゃん」

優しく名前を呼ぶと名前がのろのろ顔を上げる。涙で濡れて酷い顔。ほんとぞくぞくする、煽情的でたまんねえ。口に貼ってあるガムテープを剥がしてやると少し赤くなっていた。

「おりこうさん。ちゃんと言うこと聞けて偉いな」

よしよしと頭を撫でてやると嬉しそうな顔をして涙を溜めまくった目で俺を見上げる。嬉しそうな顔しちゃって、バカだなあ。これから何されんのか全然分かってない。やっと息ができるようになってはくはく開けっ放しになってる口に指を突っ込むと、名前はびっくりしたように目を真ん丸くした。頭の悪そうな表情。

「いい子だからもう少し頑張れるよな?」


END
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泣き顔なんて見せなかったら無事だったかもしれません。名前様、お付き合いありがとうございました。
20161117
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