これのいい子ver.

チョロ松くんのチャックに触ろうとすると、その手をぱしんと弾かれた。びっくりしてチョロ松くんを見上げたらチョロ松くんはわざとらしく溜め息をひとつ。チョロ松くんの脚の間にあるわたしの顔を手でぐいっと持ち上げた。

「あのさあ、何度同じ事を言わせるわけ」
「ご、ごめんなさ、」
「やり方、分かるよね?」

わたしはこくんと頷いてからチョロ松くんのチャックを口で下ろす。そうそう、とチョロ松くんはわたしから手を離し、後ろのソファへ凭れ掛かった。




(( はなまるがほしい ))




チョロ松くんとは恋人じゃないけどこうしてたまに構ってもらえる。わたしはチョロ松くんが好きで、チョロ松くんは分からない。会って舐めさせてもらえるだけで幸せだからそれ以上を問い詰めたことはない。チョロ松くんとこうしていられるだけでわたしは十分満足していた。

「んっはぁ…っ」

右手で持ち上げて下に隠れていた玉を優しく舐める。舌先を硬くして掬い上げるように何度も愛撫。下から上へ舌を動かすと、ふにふに逃げる玉が面白い。チョロ松くんはここではほとんど感じてくれないけどそれでもわたしは好きだった。唇で何度かつついてから口の中へ含むと、モノとは対称的にひんやりしたような感覚が口の中に入ってきた。舌の上でころころ転がす。

「っふ…、」
「必死だね」

チョロ松くんはソファに体重を預けたままわたしを見下ろした。チョロ松くんがわたしに触ってくれることはなくて、いつも見られるだけ。角度はないものの徐々に硬度を持ち出すモノとは連想できない冷たい目をしている。この目もすごく興奮する。口から出したそれを親指で数回刺激し、舌は竿の方へ移動させた。裏側を唇で愛撫し、先っぽは舌でなぞる。先端の穴を舌でちろちろ舐めると少しだけしょっぱいような気がした。強いくらいにぐりぐり舐めてると硬度と角度が増した。嬉しい。

「ん、んう」
「まだ咥えるなよ」
「っぁ、はい…」

嬉しくて口を開けたわたしにチョロ松くんから待てがかかった。今日はじっくり時間をかけて舐めさせたいのかな。先端の穴から亀頭全体へ移動し、くるくる舌を回すように舐めた。キャンディを舐めているようにちろちろ優しく、それでも遅すぎないスピードで丁寧に愛撫していくとわたしの唾液で大分滑りが良くなってきてチョロ松くんが気持ち良さそうに息を吐いた。先っぽをじっくり舐めさせてくれる日は何だか機嫌がいい日だってことは知ってるけど、今日は本当に長い。舌を平たくしてべろべろ嬲ってみたらチョロ松くんのモノは遂に完勃ちしてくれた。ビキビキの血管が浮き出ててすごく逞しい。

「っふ…、口開けて」
「はぁ…っん」
「欲しい?」

チョロ松くんはわたしに口を開けさせてそこへ親指を突っ込んだ。中を見るようにくぱっと開かれ、わたしは舐めたくて仕方ないそれを目の前に浅ましく舌を突き出すことしかできない。口の内壁を親指ですりすり擦られると粘膜から唾液が止まらなくて気持ちいい。

「ほ、ほし…っ」
「ほんと好きだね」
「なめて、いいれすか…?」
「いいよ」

ぬと…とチョロ松くんはわたしの口から指を引き抜く。唾液に塗れた親指が何とも言えなくて、煽られるようにモノにしゃぶりついた。熱くてガチガチなそれを舌の上で滑らせて裏筋を往復させながらチョロ松くんを見上げてみたら、チョロ松くんは息を飲むように前屈みになっていた。頭の後ろを急に掴まれて髪の毛を握られる。

「ふ、ぁん…っ」
「ばか、がっつくなよ…」
「んん、ぐ」

唇を窄めて頭を前後に動かすとチョロ松くんの手に力が入った気がした。チョロ松くんのだと思うと不思議と美味しく感じて口の中から唾液が止まらない。動く度にぢゅぽぢゅぽと口内で水音が響いて、きっと口から漏れてるその音にチョロ松くんが目を細めた。チョロ松くんの目がだんだん濡れてくる。

「き、もひい?」
「集中しろって…っ」

強く吸いながら頭を揺さぶり、舌は裏筋を擦った。びくっと口の中で動くチョロ松くんは気持ち良さそう。最初はこんなに強く吸っていいのかなって思ってたけどチョロ松くんは強く吸われるのが好きみたいでこれをかなり練習させられた。チョロ松くんの腰が少し揺れる。

「っ…名前」

頭の後ろを掴んでいた手が優しくわたしの頭を撫でた。チョロ松くんを見上げたら、チョロ松くんの額にはじんわり汗が滲んでいる。気持ち良さそうな顔でわたしの髪を何度も触って少しだけ笑ってくれた。

「した、見せて」
「はぁっう…」
「ん、そう…、いい子」

チョロ松くんは興奮してくるとわたしの舌を見たがる。大袈裟なくらい口を開けて舌を覗かせ、その舌で先程散々舐め回した先っぽをまたなぞった。穴からは先走りが垂れてきて変な味がする。チョロ松くんの味。

「ちょ、まつく、ぁ、おいし…」
「ん?美味しい?」
「おい、しい…っ」
「、そう」

チョロ松くんがわたしの項を何度か撫で、そして急に頭を掴まれて喉に突っ込まれた。んぶ、と下品な声が漏れる。喉の奥に急にごりっとモノが当たり、猛烈な吐き気を必死に堪えた。異物感に喉が勝手に締まり、痙攣する。チョロ松くんは手を離してくれないどころか両手でわたしの頭をホールドし、何度も何度も喉に擦り付けた。胃液が出そうになるのを堪えて、苦しさのあまり舌を逃げさせる。チョロ松くんの裏筋を舐めて補助してあげられたら良かったけど息が吸えないくらいに苦しくて、涙がぼろぼろ出てきた。やめてもらいたくてチョロ松くんに抵抗しようと思ったけど伸ばした手は空を切るだけで、口から唾液が流れ出る。

「は、く…出すよ…っ」

チョロ松くんは腰の動きを速めていって、わたしの喉は限界だった。限界を超えた吐き気に伴う痙攣に擦り付けて奥にねばねばした精子を勢いよく出される。なかなか喉の奥に流れずに引っ掛かり、鼻から抜ける臭いが生臭かった。チョロ松くんは深い呼吸を繰り返してわたしの口からモノを引き抜き、咳き込むのをぐっと我慢して精子を飲み込んだわたしを見てまた少し口角を上げる。優しい目をしていた。

「…名前は本当にいい子だね」


END
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Twitterのアンケートにてチョロ松に褒められるエロを書かせていただきました。名前様、お付き合いありがとうございました。
20160415
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