翔ちゃんはお胸が好き。できたらおっきいお胸が好き。絶対にそう。直接的に言われたことはないけど翔ちゃんを見てたら分かる。付き合いだした当初わたしはそんなにおっきい方ではなかったけど体の関係を持ち始めてから翔ちゃんにしつこいくらいに触られてだいぶ育っちゃった。翔ちゃんは一旦触り出すとなかなかそこから離れない。

「っふ…、」

焦れったい。翔ちゃんはお胸をふにふに揉む以外しなくなる。これを満足するまで続けられると焦らされすぎておかしくなる。ふわふわするような、直接クる快感とは程遠くて、でもじんわり体温が上がるようなこの感覚。翔ちゃんの眼は熱を持ったままわたしを見つめる。

「しょう、ちゃ」
「ん?」
「うう…」

翔ちゃんは絶対に胸フェチだ!
彼女がこんなに焦れてるのに気づかないなんておバカめ。その先を触ってほしいのにただ感触を楽しむように触ってるだけで、翔ちゃんのバカ〜。でも自分からねだるなんてしたくないしはしたない。翔ちゃん早く触ってよお。きゅって口を閉じたら翔ちゃんが優しく笑ってくれて、そこへちゅーしてくれた。ち、違うもんんん。

「名前…」

ちゅっちゅって何度もちゅーしてくる翔ちゃん。それでも手はやっぱり胸を揉んでる。えろ翔ちゃんめ。唇と唇がくっついたり挟まったりする感触が気持ちよくてうっかり口を開いたら翔ちゃんがそこへ舌を入れてくる。あ、翔ちゃんスイッチ入るかなあ?

「ん…、は」

頑張って舌を伸ばして翔ちゃんの舌舐めたら、翔ちゃんはだんだん熱っぽく舌を絡めてきた。丁寧に愛撫してくれて、舌の全部を舐められてるみたい。先っぽも奥の付け根も全部全部舐めて、翔ちゃんはやっとスイッチ入ってくれたみたいにわたしの胸を触ってた手をするんって滑らせる。カリッて乳首に翔ちゃんの爪が当たって、びっくりして体を跳ねさせた。

「んうっ」
「は…、名前」
「へぁあ…」

散々焦らされてたから変な声出た。唇を離されたと思ったら今まで散々弄られてた胸へ顔を近づけて乳首を吸う。き、きもちい。焦らしてた自覚はないだろうけどずっとふわふわした快感に曝されてたから急に直接的な快感に切り替わって体がびっくりしてるみたいに敏感になってた。ぷっくり膨れた乳首を前歯で押し潰される。

「ふぁ、あ、しょちゃん」
「舐められんのと噛まれんの、どっちが好き?」
「へ、そんな、こと…っ」
「分かんない?」

こくこく。首を何度か縦に振ったら翔ちゃんは嬉しそうに笑って人指し指でわたしの乳首を撫でる。

「お前がどうされたらいいか、お前より俺のが知ってるからな」
「へ、へえ」

そんなことが嬉しいのか、と感心した。翔ちゃんは普段から独占欲が強いけどまさかわたしにまで妬く?いやまさかね。大層嬉しそうな翔ちゃんはわたしの乳首を舌でなぞり、何往復かさせたら急にはむっと噛んだ。びくん。声出そうになる。

「ここ、時間かけてこうされんの、好きだろ」

翔ちゃんは乳輪を舌で強く押しながら反対側を指で弄る。そこばっか触られると下も触ってほしいような気持ちになるけど、翔ちゃんが言ってる通りわたしはちょっと焦らされながら乳首だけをいじめられるのが好きだった。いつバレたかは分からないけど、そういえば最近は乳首をじっくりされてからが多かったなあ。固くなった先端を指で擦られ、抓られ、弾かれ、さすがに声が我慢できない。ひくんっと腰を浮かせながら気持ちよさで考え事ができなくなってくる。

「やっあ、あ、しょ…っはぅ、ん」
「ん?」
「しょ、ちゃ、しょうちゃん、しょあ、しょうちゃ、あ」
「どーしたんだよ」
「ふっ、う、あぁああ…っはあ」

気持ちよくて翔ちゃんの名前たくさん呼んだら翔ちゃんがちょっと恥ずかしそうに目を細めながら舌を動かした。すごいえっちな顔。翔ちゃんの唾液で先端が濡れてきて、そこを噛まれて吸われる。腰が熱くなるような感覚が広がってきて気持ちよすぎる。翔ちゃんからの刺激から逃げたくて体を捩らせても翔ちゃんは動きを封じるようにわたしへの愛撫をやめなかった。

「ひぅっあ、あ…っ!や、しょちゃ、はんっ、や、っ!」
「すげえ顔…」
「はんっだめ、ぇ、んっんっん〜…っあっ!」

ひくっと腰が浮いて一瞬体を反らした。翔ちゃんがぢゅうって乳首吸って、勝手に体が動いて、あ、あ、きもちいい…。目の前がチカチカッて光って、何が何だかよく分からずに翔ちゃんを見上げたら翔ちゃんがびっくりしたように目を見開いてる。

「は、ぇ…?しょ、う…?」
「おまえ、まさか」

カァッと翔ちゃんの顔が赤くなって、ワンテンポ遅れてわたしが理解する。顔から火が出そうになった。翔ちゃんの口許が嬉しそうに一瞬ひくっと動いた。

「乳首だけで、」
「わああああっ!いわないで!」

慌てて翔ちゃんに背を向けて枕に顔を埋めたら翔ちゃんはへらっと笑う。幸せそう。翔ちゃんは後ろからわたしを抱き締め、手は胸へ回してきた。まだ触る気か!

「っひ、う」
「なあ…どんどんすごくなってくな?」
「あ、んん…っまっ、てぇ…っ」

こりこり乳首を刺激されたら体から力が抜けてって、また翔ちゃんにされるがままになってく。ずるい。翔ちゃんはわたしのうなじに舌を這わせてきて、さらにびくっと腰が動く。

「もっかいいってみる?」
「やあぁ…っ」

わたしの胸はこうしてどんどん開発されちゃうの?こわい…。翔ちゃんは絶対に、絶対に胸フェチだ…。
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翔ちゃんはおっぱいとかおしりとか童貞が好きそうなところが好きなんだと思ってます。(偏見)
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