トキヤさんはたまにとても難しいことを言います。

「視覚というのは五感の中で1番活躍している感覚でして、視覚から得ることのできる情報は五感から得ることのできる情報の約80%から90%と言われています」
「へぇ…そうなんだ」
「では、もしそれを奪ったらどうなるか分かりますか?」
「え?」

少しだけ頭の悪い名前ちゃんは唐突な質問に困りました。うーんと上を見ながら考えますが答えは出てきません。

「分かんないやぁ…どうなるの?」
「視覚が使えないときは五感の他の感覚がとても鋭くなるんです。ですから、1つが欠けたからと言って死ぬことはありません。それを補おうと他が発達するだけです。例えば、これを使ってみましょう。聴覚や触覚がとても鋭くなるのが体験できるかと思います」
「え、な、なに」

トキヤさんは何やら長細い布を取り出しました。それを名前ちゃんの頭に巻き付け、名前ちゃんに目隠しをします。名前ちゃんはおろおろしながら手を伸ばし、トキヤさんを探しました。

「と、ときやぁ、どこ?これこわい…」
「私はここですよ」
「っひゃん!」

トキヤさんが名前ちゃんのうなじにちゅっとキスをすると、名前ちゃんはいつもより過剰な反応を見せます。トキヤさんはにやぁっと意地悪く笑いました。

「今日はこのままシてみましょうか」
「す、するって何を…あ、ときや…っ」

トキヤさんは名前ちゃんの服を脱がせながら興奮していきました。




(( 目隠し実験 ))




「と、ときやぁ…」

名前ちゃんだって今自分がどんな状態かぐらい分かります。全裸にさせられて、目隠しまでさせられて、でもトキヤさんはどこにいるか分からない、そんな状態です。先程身体を抱き上げられてどこかに移動させられましたが、脚や手探りでシーツの感触だと分かったので、ここはベッドでしょう。名前ちゃんは見えもしないくせにきょろきょろ顔を動かしながら手を動かします。

「ときやぁ、ねぇ、これ取って?」
「あなたが視覚の凄さを実感したら取ってあげます」
「もう十分分かったから、」
「だめです。ちゃんと体験してください」

トキヤさんはそう言うと、名前ちゃんの脚をぐいっと広げました。膝を無理矢理立てさせられて、M字開脚状態です。名前ちゃんは恥ずかしくてじたじたしますが、トキヤさんは意地悪です。

「抵抗したら目隠し取ってあげませんよ」
「ひ、う」
「そうそういい子です。…まぁ、抵抗しなくても取ってあげませんけど」

大人しくなった名前ちゃんにぼそり。それからトキヤさんは名前ちゃんのあそこをじっくり観察しました。

「既に少し湿っていますね。興奮しているのですか?緊張しているのですか?妄想か期待で濡らしているのですか?それとも、見られて感じました?」

トキヤさんは変態です。興奮でモノを熱くしているのはトキヤさんの方なのに名前ちゃんをいやらしい子扱いします。名前ちゃんはびっくりして緩く腰を引きました。

「い、いま見てる、の?」
「えぇ、全部見ていますよ」
「やぁ、ん」

ひくん。名前ちゃんのあそこが僅かに収縮します。トキヤさんはそれを見逃しません。

「見られて嬉しいんですか?膣が締まりましたね」
「ときやぁ、えっちだよぉ…」
「えっちなのはあなたの身体です。ほら、もっと濡れてきました」
「!…うそ、だもん」
「嘘じゃないですよ」

トキヤさんは急に膣の入口を指でなぞりました。突然の刺激に名前ちゃんはびくっと腰を跳ねさせます。やぁん、と声を出せばトキヤさんはますますにやり。トキヤさん、変態モード全開です。

「触覚が敏感になっているようですね。では、聴覚も刺激してみましょう。…ほら、聴こえますか?」

僅かにしか湿っていませんでしたが、音を出すには十分です。トキヤさんは入口を触った指と親指をくっつけ、離します。にちっ。粘着質な音が聴こえました。何度も繰り返し、にちっ、にちっ、と音をさせます。実際はまだ糸を引くほど濡れていませんが、きっとどろどろになったあそこを想像したのでしょう、名前ちゃんのあそこはじゅんっとおつゆを零します。

「また出てきましたよ。言葉に反応したのですか?それとも音?」
「ふぇえ…、ときや、いじわる言わないでぇ…っ」
「意地悪ではありませんよ。この方があなたが気持ち良くなれると知っているから言っているのです」

トキヤさんは的確なことを言っていました。確かに名前ちゃんは恥ずかしい思いをすればするほど気持ち良くなってしまっているのです。ひくんと腰が動いて物足りない刺激に内股になります。

「ときや、」
「何ですか?」

さっきまで正面から声がしていたのに、今の声は耳元から聴こえました。名前ちゃんはびっくりして肩を上げます。そんな反応にトキヤさんは笑いを堪えます。

「面白い反応ですね」
「はぁ、ぅん、ときやぁ…」

ぺろり。耳を舐めると名前ちゃんは身体をふにゃふにゃにしました。中まで舌を伸ばしてぺろぺろ舐めます。それから空いた右手で名前ちゃんの乳首をむぎゅり。突然の刺激にとろんとしてきた名前ちゃんは一気にびくんと身体を跳ねさせます。

「んひぃ!」
「びっくりしました?」
「はぁう…、ん、だめぇ…」

きゅっきゅっと乳首をつままれ、まるで乳搾りをしているようです。トキヤさんは楽しそうですが、名前ちゃんはわけもわからずただ感じるばかり。ひくひく動く腰は無視して乳首ばかり可愛がるトキヤさんは、やっぱりちょっと意地悪ですよね。

「ときやぁ…っ、はう、そこぉ、あ、あん」
「気持ち良いですね?」
「きもちい、けどぉ、はぁぁあ…っ、そこばっかぁ、っ」
「何です?」

違うところを触ってほしい、そんな意味合いで言っているなんて分かっています。トキヤさんはもっといやらしい言葉でおねだりさせたいのです。

「ちゃんと言わなきゃ分かりませんよ」
「はぁう…、だからぁ、あん、そこだけじゃ、っん」
「そこってどこです?」

トキヤさんはさっきから乳首ばっかりくりくりしていますので、そこと言えば乳首しかありません。それに気づいた名前ちゃんは顔を真っ赤にしました。トキヤ意地悪だからきっとちゃんと言わないと許してくれないんだ。名前ちゃんは太ももをもじもじ動かしながら首を傾げてトキヤさんを見上げます。

「あ、はぁ…、ちくび、ばっかぁ…っあそこも、はぁ、さわってぇ…?」
「あそこってどこですか?」
「だからぁ、ん、ここぉ…」

トキヤさんの手を引っ張り、名前ちゃんはあそこへ持っていきます。それでもトキヤさんは許してくれません。

「ここを触ってほしいのですか?ここは何ていうんです?」

トキヤさんは名前ちゃんのクリトリスをぐっぐっと押し潰しながら聞きます。名前ちゃんは身体をのけ反らせました。

「んにゃあぁ!はぁっ、う、くりとりすぅ…っ、はぁん、くりとりすです、あっ!」
「クリトリスだけで満足ですか?」
「はぁあっ、あっあっ、らめぇえ…、おまんこもぉ、ほしいの、…っ」

トキヤさんは満足げににやりとします。クリトリスを押し潰しながら反対の手で膣の中へ指を突っ込みました。

「あっ!あぁあ!あ!」

トキヤさんは名前ちゃんの大好きなところをとことん虐めました。触覚が敏感になっているからなどという理由ではなくただ単に弱い場所なのです。

「ひゃあ、あ、あん!きもちぃ…っ、はぁあ、あ、あ」
「指でイきたいですか?」
「あ、あう、やらぁ…、ときやので、いきたいれすぅ…っあっあん、ときやのおちんちん、あ、くだしゃいぃ…っはぁあうあ!」
「ふふ、いい子です…私への誘い方を覚えたようですね」

トキヤさんは変態っぽく呟くと、ズボンを脱ぎ捨てて名前ちゃんの脚を大きく広げます。それから一気にずぽり。

「っはあぁああ…!!!」

挿入と同時に名前ちゃんは背中を反らして思いっきりイキました。ナカに入って早々いい締め付けでトキヤさんは大満足です。イッてる途中だというのにお構いなしに高速ピストンをしました。名前ちゃんの好きな場所は竿で虐めながら、自分が大好きな子宮口目掛けてじゅぽじゅぽします。トキヤさんは名前ちゃんの子宮口におしゃぶりされるのが大好きなのです。

「はぁぁん、いってう、ときやぁっ、いってうのにぃ…っ」
「えぇ…っ、とても気持ち良いですよ…」
「らめぇ、うごいちゃ、あ!あん!しゅごいのぉ…っ名前のおまんここわれちゃうぅ…っ」

名前ちゃんはトキヤさんにしがみついて泣きじゃくりました。こわいくらいの快感に気が狂いそうです。トキヤさんはなおも追い詰めたくなって名前ちゃんの乳首を急に引っ張ります。目隠しされてて見えないので、突然の刺激に名前ちゃんはびっくりしました。

「っんやあぁ!」
「はぁ…、いきっぱなしですね…」

名前ちゃんのナカは忙しいくらいに痙攣を続けています。びくびく動く内壁がとっても気持ち良いのでトキヤさんもいつもより早く出てしまいそうです。トキヤさんは子宮口に先端を突き刺して、くんっくんっと腰を突き出して抉ります。名前ちゃんの目隠しはもう涙でぐしょぐしょでした。

「はぁ、らめぇ、しんじゃうぅ…っときやぁ、あ、あ、あぁあ…」
「っく…、私ももう、…」
「ひぃっ…はやくいってぇ…っ」

名前ちゃんは最後の力を振り絞って爪先を丸め、お腹に力を入れました。ぎゅうううっと千切れるくらいにモノを締め付けられ、不意打ちを食らったトキヤさんはびくっと腰を跳ねさせます。

「っ、もう、出ます…!」
「はぁあう、あちゅいの、きたぁ…っ!」

名前ちゃんはびくんびくんと身体を震わせて喜びました。子宮目掛けてびゅるるるっと熱いモノを注がれます。そんな刺激にまたイく名前ちゃん。今日は本当にイッてばかりです。最高に気持ち良くなった名前ちゃんは、そのまま気を失ってしまいました。

「はぁっ…はぁ…、たまには、悪くないですね…、」

トキヤさんはぢゅるりと音をさせながらモノを引き抜き、そう呟きました。トキヤさんはうっとりと目隠しされた名前ちゃんを見つめています。

そう、トキヤさんはアブノーマルが好きだったのです。


END
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アンケートより、変態でえっちなトキヤさんを書きました。起きた主に「視覚の大切さが分かりましたね?それでは次に、肢体の重要性を学びましょう。ということで手足を縛らせていただきます」とか言ってまたアブノーマルに持ち込もうとするトキヤさんを書こうとしてやめました。私の中でもトキヤさんはちょっと変態です。名前様、お付き合いありがとうございました。
20121117
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