ある日の放課後。名前ちゃんは1人で教室にいました。一緒に帰ろうと思っていた音也くんがお友達に呼ばれて教室を出ていってしまったからです。音也くんは申し訳なさそうに先帰ってていいからと告げて出ていきましたが、名前ちゃんは帰りませんでした。大好きな大好きな音也くんと一緒に帰りたいからです。

「遅いなぁ…」

しかし、待たされてもう20分。ちょっとした用事にしては遅いかもしれません。何か相談事でもして話が長引いているのでしょうか。名前ちゃんはそわそわと落ち着きなく、廊下をうろついたり教室を歩き回ったりしていました。やることがなくてとっても暇なのです。

「あ、そうだ。音也にノート貸してたんだっけ」

ふと名前ちゃんは気づきました。音也くんの机の中を覗くと、ピンクのノートが音也くんのノート達の中に混ざって見えます。それを引っ張り出して名前ちゃんは鞄に入れました。音也くんに貸しているせいで明日の予習ができなかったら困るから持ち帰るのです。後で本人にもそのことを伝えて後日また貸そう、と名前ちゃんは思いました。それから興味本位で音也くんのノートも見てみることにしました。授業中つい寝てしまう音也くんはあまりノートをとっていません。ノートは真っ白なページと、ミミズが這ったような字のページが交互に続いていました。

「音也寝すぎでしょ…今度注意してあげなきゃ…」

名前ちゃんは真面目です。音也くんのノートを机の中に戻し、そんなことを思いました。
それから音也くんの机に突っ伏してみます。ここでいつも音也は寝ているんだぁ。こうやって肘をついて寝ているんだぁ。名前ちゃんはうっとりと目を細めます。何だか身体がふわふわしてきました。音也くんの可愛い寝顔を思い出すと、きゅんとあそこが切なそうに鳴きます。音也くんの無防備な寝顔を襲ってしまいたい、と名前ちゃんは妄想を始めました。名前ちゃんの右手はゆっくりスカートの中へ入っていきます。

「は、あぅ…おとやぁ……」

中指の腹で下着越しにクリトリスを優しく触ります。くるん、くるん、と円を描くように触ると、もどかしい刺激に名前ちゃんの腰はくんっと動きました。そっと脚を開いて椅子の脚に絡めます。スカートの中でクリトリスを虐めるのは名前ちゃんの興奮を煽りました。

「おとや…は、ん…おとやぁ…っ」

いつもならもっと激しく愛撫するのに、学校だからでしょうか、激しくできません。くるくる指の腹で虐めるだけで、爪を立てることも強く押し潰すこともしません。それなのに下着の繊維に刺激されて名前ちゃんの下着にはいやらしいシミが広がりました。もしいっぱい濡れたら音也くんの椅子にもえっちなおしるがついてしまうかもしれません。そう思えば思うほど名前ちゃんのあそこからはだらだらと蜜が零れました。

「あ、はっん、っやぅ、」

いつもより声は控えめです。学校だから誰が聞いているか分かりませんし、音也くんがいつ教室に戻ってくるのかも分かりません。淫語大好きな名前ちゃんですが今日は大人しくオナニーをしています。それでも誰が聞いているか分からない、いつ音也くんが戻ってくるのか分からない状況は名前ちゃんを興奮させるだけです。名前ちゃんはびくんびくんと腰を振り、自分の指にクリトリスを押し付けました。

「んっ…んん…はぅあ、あ、はぁっ」

素直に気持ちいいと名前ちゃんは思いました。それでも不安や恐怖は拭いきれません。自分がえっちな子だとバレたら音也くんになんて思われるのだろうと。

「は、ひぃんんっ…んっんっんっ…」

それでも名前ちゃんの手は止まりません。むしろ不安や恐怖を感じるほど興奮しているようです。どうしようというスリルが良いのか、それとも名前ちゃんの本当の姿を知ってもらいたいのか、それは分かりませんが名前ちゃんはびくんびくんとお魚のように跳ねています。

「あ、はぁ…っは、…きもちい…っ」

ぼそっと呟かれた名前ちゃんの言葉。それはいつも自分をより気持ち良くしてくれる呪文のようでした。やはりいっぱい声を出して恥ずかしい言葉を言った方が名前ちゃんは気持ち良くなれるようです。

「あっあっおとやぁっすき、もっと、ぐりぐりした、ひっあっあぅ…っ」

声は抑え気味ですが決して小さくはありません。それでも名前ちゃんはえっちな言葉をいっぱい言いました。

「くぅんっあっ、おとやぁ、おとやのいす、いっぱいぬれちゃ、う、っんぁ…くりちゃんきもちいからぁ…っあん、ぬれちゃうぅ…っ」

と、その時。廊下から笑い声が聞こえました。今はまだ遠くの方から聞こえますが、その声は確実にこちらへ向かってきています。

「あっあふぅ…っきもちい、きもちいぃっあぅん、みちゃだめぇ…きもちいよぉ…っ」

名前ちゃんは興奮しきっていました。それもそのはず、その笑い声の主は名前ちゃんが大好きな大好きな音也くんだからです。音也くんとお友達はもうすぐそこのところまで来ています。名前ちゃん、それまでにイくことができるのでしょうか。

「音也ー!お前まじいい奴!ほんとにありがとうな!」
「いいっていいって!またいつでも話聞かせて?」
「あーもう、優男め!俺が女なら惚れてる!」
「はは、ありがとう。じゃあまたね!」
「おう!じゃあな!」

すぐそこから聞こえていた会話が終わってしまいました。名前ちゃんはどきどきしました。こっちに近づいている足音が音也の。足音にまで興奮しているのか、名前ちゃんははくはく口から息を吐きます。どうしようもなく変態な淫乱ちゃんですね。

「あっ、あぁう…っらめ、みられたら、あっ…あっ、はぁあん…!まって、おとやぁ、あ、まっ…あぁはあんっ!」

興奮しきっていた名前ちゃんは本当に下着の上からクリトリスを撫でるだけでイッてしまいました。しかし声が大きすぎたようです。名前ちゃんはびくんびくんと余韻に浸りながらも手で口を押さえて顔を真っ青にしました。音也くんはすぐそこにいるのにこんなに大きな声を出してしまったのです、気づかれても仕方ありません。

ガラッ

教室のドアが開きました。ひょこっと見えてきたのは見慣れた赤髪です。名前ちゃんはスカートから手を出してどきどきしながら彼を見つめました。音也くんも自分の席にいる名前ちゃんに気づきます。

「あれ、名前!?帰ってなかったの!?」
「っん…まってたぁ…」
「うわぁ、超待たせちゃったね…ごめんなー」

音也くんは心底申し訳なさそうに小走りに名前ちゃんの許へ走ってきました。その様子からは名前ちゃんの行為に気づいてなかったことが読み取れます。名前ちゃんは安心して熱い息を吐きました。

「は…、おとやと、かえりたかったの…」
「名前…俺超幸せ者だ、ありがとう」

とろんとした目で音也くんを見上げる名前ちゃん。音也くんはそんな名前ちゃんにきゅんと胸を締め付けられ、名前ちゃんを抱きしめました。名前ちゃんは座ったまま、立っている音也くんの胸板へ顔を埋めます。音也くんのシャツを握りしめながらまずいことに気づきました。名前ちゃんのスカートの中は大洪水。音也くんの椅子へえっちなおしるが糸を引いて落ちてっていたのです。


(( 声も抑えず ))
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