「しょうっ」

ガラッと教室のドアを開けると、翔くんは窓際に立っていました。教室には誰もいません。随分長い間音也くんと話してしまっていたようです。名前ちゃんは翔くんに駆け寄りました。

「っ、はぁ、しょう」
「どうしたんだよ、息切らせて」
「はぁっ…しょう…?」

翔くんはこちらを向きません。名前ちゃんはおかしいと感じました。いつもなら優しいのに、何だか怒っているようです。名前ちゃんは翔くんの肩に手を触れさせましたが簡単に払われてしまいました。そのかわり、やっとこっちを向いてもらえます。でもその目はとても冷たいものでした。

「、しょう…」
「音也と出てったんだって?クラスの奴から聞いたぜ。…どこで何してたんだよ」
「あ…」
「なぁ名前、俺言ったよな、音也とは話すなって。何してたんだって訊いてんだよ!」
「っ」

翔くんに怒鳴られ、名前ちゃんはびっくりして思わず目を潤ませます。いつも優しくて明るい翔くんを怒らせてしまっているのは紛れもなく名前ちゃんです。名前ちゃんは泣きそうになりながらも言葉を探しました。

「な、何もしてないよ…翔、信じて…」
「…分かんねえよ。名前、音也のこと好きなのか?」
「ちがっ」
「じゃあ何で音也と隠れて会う必要があんだ?本当は俺じゃなくて音也のこと好きなんじゃねーのか?」
「それは…」

本当に友達だったからついていった、やましいことがないって思ってたからついていった、なんて言い訳にしかなりません。第一ついていったことによって告白までされてしまった以上、尚更です。名前ちゃんは何も言えずに下を向きました。

「…もういい、口で訊いても分かんねえみてーだな」
「え…?」

翔くんは名前ちゃんの手首を掴み、引っ張って歩きだしました。

「え、いた…っ、しょうどこいくの?」
「うるせぇ、ついてこい」

翔くんはとってもご立腹でした。




「あ、あぁはあん!」

あれから寮に連れ込まれ、ネクタイで手首を縛られて無理矢理犯されていました。今日は那月くんが練習で遅くなるらしく、名前ちゃんを助けてくれる人は誰もいません。がつがつと奥を突き上げられ、名前ちゃんはびくびく内股を痙攣させました。

「はぁっ、しょう、もうむりぃ…っいってる、はう!」
「何回目だよ、やらしー女」
「あ、はぁああ…っやだ、もうしたくないよぉっ、ん、ん!」
「そうか?お前んナカ、俺のこと離してくんねーけど」
「っ、あん、ちがうぅ…っ」

何度目の絶頂か数えきれないくらいイッて、呼吸するのも必死なくらいです。名前ちゃんが苦しいと何度も訴えますが翔くんは聞いてくれません。

「ほんとここ好きだよな、お前」
「あぁん、やあっ、そこしちゃだめぇ…っあっあっ!」
「やらしー声出して、俺以外にハメられてもそうやって煽るんじゃねーの?」
「あっそんなことないぃ…っはあう、しょういがいなんて、あっ、あっ!」
「どうだか。他の男に簡単についてく女、信用できねーよ」
「あっあっあっまって、またいく、いく、あっ、あーっ!」

びくんびくんびくん。名前ちゃんの太ももはもう攣ってしまって動きません。それなのに翔くんは犯し続けます。

「は…はく…っはぁう…っ」
「トんでんなよ、ほら」

一瞬意識を失いかけた名前ちゃんの腰を抉るようにモノを突き上げると名前ちゃんは再び意識を取り戻します。

「ほんとに、もうむりなのぉ…っゆるして、はぁっ」
「…許して、な」

翔くんは目を細めました。

「じゃあ俺以外の男と口利かないって約束しろよ」

翔くんが言ったのは提案ではありませんでした。絶対的な命令です。名前ちゃんははくはくと酸素を取り込みながら、消えかけそうな意識の中、ただこの快感地獄から逃れたくてこくんと頷きました。


(( 体に聞いた方がいい? ))
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