※翔視点

俺が寝たら寝るとか言ってたくせに、もうすやすや寝てる名前。可愛い寝顔しやがって、襲うぞ。俺の胸元で少し丸まってる名前の手を軽く掴んだ。細くて綺麗な指。

「名前」

胸に埋まった頭に上からちゅ、とキスをしながら名前を呼ぶ。名前はもちろん返事なんかしない。寝顔がとても幸せそうだ。

「はー…、」

だんだん実感わいてきた。俺名前とヤッたんだなあ。幸福感でいっぱいになってて、俺もすげー疲れて眠いはずなのにまだ興奮が残ってて寝れないっていうか。ヤッたんだなーって実感と余韻に浸ってる感じ。名前の指に自分の指を絡めて、起こさないように軽く握った。最初は好きの一言ですら言えなかった関係だったのに、今じゃあこんなに近くにいる。やばいほど幸せだ。

「なぁ、名前」

俺幸せすぎて苦しい。
何の夢見てんのか知らないけど、名前は俺の言葉に応えるようにふにゃりと笑った。

ずっと一緒にいような。

そんな思いを込めて、握った名前の手にキスを落とし、俺は目を閉じた。


(( 繋いだ手 ))
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