「いてっ!」
「…」

任務の帰り道、名前ちゃんは何にもないところで勝手に転びました。先程までかっこよく闘っていた人とは別人のようです。そのときぺろんと捲れた隊服を見てベルは後ろから言いました。

「お前、色気ねぇな」
「えっ」

何でと言おうとした名前ちゃんを強引に起き上がらせ、ベルは名前ちゃんのズボンを少しだけ下げて見せます。

「何この下着、もっとえろいの着ろよ」
「なっなんっ…離してよ!別に関係ないでしょ!」
「関係はねぇけど…スクアーロかわいそー」

それだけ言ってベルはぱっと手を離し、何事もなかったかのように歩いていってしまいました。



「ってことなんだけど」
「んまあ」

名前ちゃんはアジトに帰るとすぐにルッスーリアを訪ねました。ヴァリアーには女性が少ないのでこういった相談をできるのが名前ちゃんの周りにはいなかったのです。ルッスーリアは楽しそうに笑いました。

「確かに下着には気合いを入れないとスクアーロも気分が乗らないのかもねぇ」
「う…そうなのかなぁ?」
「もちろん名前ちゃん自身にはとても魅力はあるけど、いつもそうだとだめね。たまにはすっごい下着をつけて誘ってあげなきゃ」
「そうなんだ…」

名前ちゃんは自分の持っている下着を思い出し、少し落ち込みます。色気のある下着なんかひとつもないのです。それに気づいたのか、ルッスーリアは小さく笑いました。

「そんな名前ちゃんには、私のとっておきをあげるわよ」
「えっ?」




(( 勝負下着 ))




期待した名前ちゃんでしたが、がっかりしました。ルッスーリアが取り出したのは真っ赤なTバックだったのです。名前ちゃんは弱々しい声で断り、その後自分でショップへ行きました。どれが良いのか分からないでいましたが、店員さんがオススメしてきたベビードールを買うことにしました。可愛いだけでなく少しセクシーでお得なものです。ピンクのリボンをワンポイントにふりふりのレースがついた透けたキャミが何とも艶めかしいです。再びアジトに戻って自室で着てみた名前ちゃんですが、自分で恥ずかしくなってしまいました。

「スク、こういうの好きかなぁ…」

名前ちゃんが鏡の前でぼそりと呟いた瞬間、なんというタイミングでしょう、部屋に入ってきた人物が1人。

「名前ー、今日の報告書さ、」
「っきゃあ!」

ノックもなしによく入ってくるのはベルでした。名前ちゃんは自分の体を隠しながらしゃがみます。ベルはにやぁ、と笑いました。

「しし、いいじゃんそれ、さっきの気にしてたんだ?」
「う、るさい!出てけ!」
「はいはい、仕方ねーから今日の報告書は俺が書いてやるよ。あ、ついでにスクアーロ呼んでくる」

ベルは名前ちゃんのことを散々眺めて部屋を出ていきました。風のような人です。名前ちゃんはぽかんと口を開けます。

「てゆか、スク呼ぶとか言ってたよねベル…大変だ…!」

早くこれ脱がなきゃ!と名前ちゃんは慌てます。ベルに見られて予想以上に恥ずかしいことに気づいたのです。バッと立ち上がったところで再びノックなしにバァンッと部屋のドアが開けられました。

「ゔぉぉい、どうしたぁ!」
「っきゃあ!」

せっかく立ち上がった名前ちゃんですが、また体を隠しながらしゃがみます。スクアーロはぽかんと口を開けます。

「す、スク!ドア閉めて…っ」
「ゔ、ぉぉ、そうだなぁ」

スクアーロは指摘されたとおりドアを閉め、また名前ちゃんに向い合います。

「お前、それどうしたぁ…」
「ベルからなんて聞いた…?」
「名前が俺のために頑張って無茶してるから止めてやれって…」
「む、無茶じゃないし!」

名前ちゃんはムッとします。ベルは名前ちゃんの性格を知っていて煽るような言い方をするのですが、名前ちゃんは単純なのでそれに気づかず立ち上がります。それからおずおずとスクアーロの傍に行きました。スクアーロはどきどきしながら見守ることしかできません。

「無茶じゃないけど、初めてだから、こういうときなんて言えばいいか、分かんない…」
「ゔぉぉ…」
「だから、えと、すく」

名前ちゃんはスクアーロのシャツをくいっとつまみます。もう片方の手は恥ずかしそうに胸元に添えられています。

「この下着、どうかなぁ…?」
「どう、って」
「だからぁ…、えっちな気分になる…?」

名前ちゃんは顔を真っ赤にしてスクアーロを見上げます。スクアーロは動揺して視線が泳ぎました。

「な、何言ってやがんだぁっ」
「すく、」

名前ちゃんは甘ったるい声を出しながらスクアーロに抱き着きました。どこで覚えたのか、スクアーロの腰に自分の腰を擦り寄せてとってもえっちにくねらせています。スクアーロはごくりと喉を鳴らしました。

「えっちしよぉ…?」

スクアーロも顔が真っ赤です。名前ちゃんのことをお姫様抱っこしてベッドに運び、優しくそこへ降ろしました。

「今日任務だっただろぉ、報告書はいいのかぁ?」

こんなときでもスクアーロは真面目です。名前ちゃんはとろんとした目でスクアーロを見上げています。

「うん、ベルが書いてくれるって」
「…ベルが書くなら後々俺が書くことになるなぁ。まあいいかぁ」

スクアーロは名前ちゃんの顎を持ち上げ、ちゅうっとキスをしました。報告書より今えっちをしたほうがいいと考えたようです。スクアーロはれろーっと口内を舌でなぞってから名前ちゃんの舌に自分の舌を絡めました。

「んふ…っ、ん」

名前ちゃんの唇から漏れる声すら食べてしまうように、スクアーロは唇にもちゅっちゅと吸い付きます。名前ちゃんの体がくてっとしてきたところで唇を離しました。

「んはぁ…っすく…」
「これどうやって取るんだぁ?」

スクアーロは名前ちゃんの下着をじっと見つめて聞きました。名前ちゃんはキャミについているリボンを指に絡めます。

「こうやってこのリボンを解くと、ほら」
「ゔぉぉ…」

リボンが解け、キャミがはらりと落ちました。残っているのは面積の少ないブラと透け透けのパンツのみ。スクアーロはムラッと煽られます。

「今日はどうしたんだぁ?」
「ん、はぁ、」

スクアーロはブラを外さないままぐいっと上にずらし、ぷるんと出てきた胸をもみゅもみゅ揉みました。名前ちゃんは鼻から抜けるような声を出します。

「今日は、これで誘惑してみようかと思ったんだけど、むらむらしてくれ、た?」

名前ちゃんは身体を捩りながら聞きます。スクアーロはこくこく頷きながら乳首をきゅむっと摘みました。

「お゚ぉ、現在進行形でなぁ…」
「っ、あん!」

くにくにと数回抓れば乳首はすぐにぷくんと尖ってきて、スクアーロをますます欲情させました。スクアーロは指の腹で撫でたり強く指で弾いたりして強弱をつけながら名前ちゃんを翻弄しました。

「あ、あ、んあっすくぅ、」
「相変わらず乳首弱ぇなぁ」
「は、ふう、あ!ちくび、きもちぃ…っ」

ふるふる震える名前ちゃんのパンツを見ると、もうびしょびしょに濡れていました。いつもより布が薄いせいか、何もしなくても透けてるパンツですが濡れることによってさらに透けていやらしくなっています。肌にしっとり張り付いて色まで分かってしまっています。スクアーロはそこをじっと見ながら乳首を虐め続けました。

「腰動いてるぜぇ」
「はぁう…っ、あつい、よぉ、っ」

スクアーロが名前ちゃんの脚の間に膝を入れると名前ちゃんはそこにあそこを擦り付けるように腰をゆらゆらさせます。乳首を虐められながらスクアーロの膝でオナニーなんて淫乱な子です。スクアーロはぐりっと膝を動かして名前ちゃんのあそこを刺激します。

「っあひぃ!」

名前ちゃんはびくんと大袈裟に腰を引きました。可愛い声を出されたらもっと虐めたくなってしまいます。スクアーロは名前ちゃんの乳首を引っ張って体を引き寄せ、膝ではぐりぐりと名前ちゃんの大好きなクリトリスを押し潰しました。

「ここ、もうすげえ勃ってるなぁ」
「あっあんっ…はあ、しゅく、っあぁああ…」
「そんなに気持ちいいかぁ」

スクアーロは小さく微笑みました。自分の膝でそんなに感じてくれるのが嬉しかったのです。でも名前ちゃんは、感じすぎていやらしい女だと笑われたのと勘違いをして顔を真っ赤にします。

「あ、はぁ、もうやだぁ、すく、んっ」
「何がいやなんだぁ?」

ぐりぐり。さらに膝を押し付けると名前ちゃんはびくびく身体を跳ねさせながらスクアーロにしがみつきました。

「ん、はあっ…そこばっかぁ、なかもきもちくして、くれなきゃ、やだよぉ…っ」

うるうる涙ぐんだ声でおねだりされたらスクアーロだってムラムラきてしまいます。さっきから息子さんも痛いほどに勃っていましたし、お言葉に甘えましょう。スクアーロも興奮しながら息子さんを取り出しました。

「ナカも可愛がってやるからなぁ…」
「あぅ…、は、はやくぅ…っ」

名前ちゃんのパンツを脱がしてからは慣らす暇もくれません、名前ちゃんはスクアーロに早く早くとねだって腰をふりふり。スクアーロも余裕がないのか、名前ちゃんのナカに勢いよくじゅぱんと入っていきました。

「あ、はぁん!」

やはり慣らしのないのはつらいです。いくら名前ちゃんのナカがどろどろになっていてもいきなり大きなモノを咥え込めるはずもなくきゅうきゅうと締め付けがひどいです。いつもより強い締め付けにスクアーロはびっくりして動けなくなってしまいました。

「っく…、名前、力抜けぇ…っ」
「はあ、ん、むり、むりぃ、あっきもちいっ、うごいてぇ…っ?」

いいところで止まられるともどかしい名前ちゃんは自分から腰を振りますがスクアーロに乗っかられているために上手く動けません。名前ちゃんは涙をこぼしながらスクアーロにおねだりします。

「お、ねが、うごいてぇ…っ、はぁう、あ、しゅくのほしい、あん…」
「俺を殺す気かぁ…っ」

可愛いおねだりをきいてあげたいのは山々ですが、このまま動けばすぐに出てしまいます。早漏扱いされたら男としてのプライドがずたずたなのです。それでも名前ちゃんは必死におねだりを続けました。スクアーロの顔中にキスをして催促です。

「ん、はあ、おねが、はぁ、しゅくのあついので、いきたい…っん」
「っ…そんな台詞どこで覚えたんだぁ」

奥までぴったりハマっているスクアーロのモノはすでにびくびくしていましたが、可愛い名前ちゃんの頼みです、渋々動くことにしました。ぐ、と腰を引けばさらにぎゅうと締まるナカ。

「んあっ!しゅく、あついぃ!」
「はぁ、ぐ」
「あ、あ、あ、あ、っ」

ピストンに合わせて短く声を出す名前ちゃんに煽られてぐちゅぐちゅナカを掻き混ぜますが、やはりナカは解れずに強い締め付けのままです。スクアーロは名前ちゃんの耳にキスをしました。

「名前…っ」
「ひゃあん!みみはらめぇっ、ああぅ、はあ…!」
「わりぃ、もうイくぜぇ…」

耳に熱い吐息をかけながらスクアーロは奥の奥にびゅるるるっと精子を出しました。元気の良いそれは名前ちゃんの子宮口に当たり、ちょうど気持ちいいところにヒットです。名前ちゃんは背中をのけ反らせました。

「はあ、あぁあ…っ!」

びくびくん。スクアーロの射精を受けながら名前ちゃんもイきました。いつもより早い絶頂に2人はまだまだ満足していません。


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