駄ン文ロンパ90
2015/05/11 06:00
【○○デレ】
日向「お前って可愛いよなぁ」
左右田「……いきなり何だよ、気持ち悪い」
日向「ま、真顔で言うことないだろ! 俺の心は繊細なんだぞ!」
左右田「お前の心が繊細なら、世界中の人間は脆弱な心しか持ってないってことになるな」
日向「ははっ、褒めるなよ」
左右田「褒めてねぇよ」
日向「あぁ、お前って可愛いよなぁ」
左右田「話を戻しやがった……何だよ、何で俺が可愛いんだよ」
日向「いやぁ、だって可愛いじゃないか」
左右田「……は?」
日向「可愛い」
左右田「いや」
日向「可愛い」
左右田「ちょっと」
日向「可愛い!」
左右田「……」
日向「可愛い!」
左右田「……何処が?」
日向「何かあるとすぐ泣いてたところとか、強面なのにヘタレだったところとか、恋が報われないちょっと幸薄いところとか、機械のこと話してる時の笑顔とか、親友に裏切られた暗い過去持ちなところとか、骨格フェチで解体好きでヤンデレ要素持ってるところとか、俺のことソウルフレンドとか言って凄く懐いてきたところとか」
日向「でも俺が裏切り者かもってなった時に信じられなくなっちゃうところとか、俺が裏切り者じゃないと判ったら『疑って悪かった、俺のこと殴れ』とか言っちゃう熱いところとか、ヘタレなのに何だかんだで強制シャットダウン押すところとか、あと――」
日向「――あと、未だ絶望しちまってるのに、皆を起こす為に機械のメンテナンスとかしてくれてるところだな」
左右田「……長い」
日向「短く表すなら可愛い」
左右田「……」
日向「可愛い」
左右田「……」
日向「可愛い!」
左右田「……」
日向「可愛い!」
左右田「……」
日向「……左右田、お前は希望だよ。喩えお前がお前自身に、俺達や世界に絶望していても、お前は俺達の希望なんだ」
左右田「……」
日向「だからさ、大丈夫だ。未来機関がお前をどうこうするっていうなら、俺達が全力でお前を守るから。絶対にな」
左右田「……あ……」
日向「……?」
左右田「……あ、ありが……と……」
日向「……やっぱり可愛い!」
左右田「……う、うっせぇ……馬鹿……」
日向「可愛い!」
左右田「……けっ」ぷいっ
ソニア「左右田さん照れてますね……あれが所謂『ツンデレ』というやつですか……」こそこそ
終里「いや絶望してるから『ゼツデレ』じゃね?」こそこそ
九頭龍(……何で俺までこそこそ見守ってんだろ……別に良いけどよぉ……)こそこそ
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