駄ン文ロンパ75
2015/03/29 06:00

【これも駄目なの】


花村「じゃじゃーん! ロシアンシュークリームだよー!」

日向「唐突過ぎて何も言えない」

左右田「山葵入りとか芥子入りとか唐辛子入りとかか」

狛枝「な、何で辛いのばかり挙げるのかな左右田君……」

七海「もしかしたら苦いのが入ってるかも?」

田中「ふっ……何れにせよ、俺様の邪眼があれば負けなどない」

ソニア「くはーっ! これがジャパニーズロシアンシュークリームですか! わくわくします!」

日向「日本なのかロシアなのかはっきりしてくれ」

花村「んっふっふっ、皆ノリノリで僕は嬉しいよ! 作った甲斐があったね」

七海「中身はどんなのがあるのかな?」

花村「六個中一個は特製シュークリームだよ! あとの五個は……何が入ってるか、食べてからのお楽しみ!」

日向「……これって狛枝が一人勝ちするパターンじゃないか?」

左右田「ストロベリー……」

狛枝「マスカット……うっ、頭が……」

田中「其処の雑種二匹、不吉な電波を受信するな!」

ソニア「田中さん大丈夫ですか? お休みスイッチ入れますか?」

田中「やめて! 轢死したくない!」

七海「そんなことより早く食べようよ」

花村「そうそう、早く食べないと味が落ちちゃうよ」

日向「じゃあ一人一つ持って……」

左右田「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」ささっ

狛枝「何がせっかくなのか全く判らないよ! いや、まず扉でも無いし赤くも無いよ左右田君!」

七海「なんだこの階段はぁ!」もぐもぐ

日向「階段じゃなくてシュークリームだぞ七海ぃっ! というかもう食べてんのかよ!」

左右田「もぐもぐ」手を差し出し

七海「もぐもぐ」左右田の手を握り締める

ソニア「な、何やら二人の間に熱い友情が……!」もぐもぐ

田中「俺様には判る……奴等は死の深紅に染まりし帝王の系譜を受け継いでいるのだ……!」

日向「駄目だ、特異点だけど田中の言うことが理解出来ない」

左右田「ピザうめー」もぐもぐ

七海「カレーうまー」もぐもぐ

日向「あっ、ハズレの中身もまともなんだな」

花村「当たり前じゃないか! 超高校級のシェフである僕が、食べられないもの作る訳ないじゃない!」

狛枝「流石だよ花村君……!」

花村「んっふっふっ、惚れたかい?」

狛枝「それとこれとは別かな」

花村「き、厳しいっ! だがそれが良いっ!」

田中「これは……! 南瓜うめぇっ!」もぐもぐ

ソニア「田中さん口調が……はっ! これは卵マヨ……!」もぐもぐ

日向「って皆食うの早っ! 俺も……ええっと、どっちにしよう……」

狛枝「日向君が先に選んで良いよ」

日向「良いのか?」

狛枝「余り物には福があるって言うし」

日向「気遣いかと思ってトゥンクしたさっきの俺を殴りたい! 畜生っ、お前が先に選べよ!」

狛枝「仕方無いなぁ、もう」さっ

日向「よしっ、余り物には福が……」もぐもぐ

狛枝「……あれ、生クリームとカスタードの味……日向君、君のは……」もぐもぐ

日向「 」ばたーんっ

左右田「日向が死んだ!!!!!!!!!!!!」

七海「そんな……!」

モノクマ「学級裁判かな?」

ソニア「帰りやがれです」

狛枝「いや、死んでないよ左右田君。何か気絶してるみたいだけど……」

田中「花村……貴様、日向に何を盛った」

花村「盛るだなんてとんでもない! 盛るなら女体か男体盛りを」
田中「花村」

花村「あっはい、えっと……ハズレはカレーとピザと南瓜と卵マヨと桜餡だね」

左右田「……桜?」

花村「うん」

狛枝「あー……」

花村「……えっ、桜餅だけじゃなくて桜餡も駄目なの!?」

七海「だったみたいだね……」

田中「日向よ、安らかに眠れ……」

ソニア「無茶しやがってですわ……」

日向「勝手に殺すな」



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