駄ン文ロンパ31
2014/07/31 06:00

【アイス】


狛枝「暑いからコンビニでアイスを食べようよ」

左右田「賛成……まじ溶ける……」

〜♪(入店時のあれ)

コンビニ店員「いらっしゃいませ」

狛枝「何にしよう」

左右田「安いし、俺はガリガリ君だな」

狛枝「じゃあ僕もそうしようかな」

左右田「俺コーラ味な」

狛枝「なら僕はソーダ味かな。左右田君を想いながらソーダ味を貪るよ」

左右田「気持ち悪いから止めろ」

狛枝「ソーダ味、食べちゃ駄目なの?」

左右田「いや、食べても良いけどよ。俺を想いながらってのは無しってことでな」

狛枝「残念だなあ」

左右田「良いから早く買って食おうぜ」

狛枝「うん」

左右田「俺64円丁度あるから纏めて会計な、ほい」

狛枝「判った」

コンビニ店員「ガリガリ君ソーダ一点とコーラ一点で合計128円です」

狛枝「どうも」

コンビニ店員「ありがとうございました」

〜♪

左右田「あっちい……ずっとコンビニに居たいわ」

狛枝「あはは、確かに」

左右田「とりあえず食うか」がさがさ

狛枝「そうだね」がさがさ

左右田「美味い」がりっごりっ

狛枝「左右田君の歯って、かき氷器の刃みたいだね」がじがじ

左右田「うっせうっせ」がりがりがりがり

狛枝「あはは、削れてる削れてる」がじがじ

左右田「食ってんだから当たり前だろ」がりがりごりごり

狛枝「でも迫力のある食べ方……あっ」

左右田「どうしたんだよ」がりがり

狛枝「当たりだ、ほら」

左右田「おっ、良かったじゃねえか。もう一本食えるじゃん」がりがり

狛枝「左右田君のは?」がじがじ

左右田「外れだな」ぺろっ

狛枝「もう食べ終わったの?」がじがじ

左右田「だって暑いし喉乾いてたからよぉ」

狛枝「そっか」

左右田「それよりもう一本貰って来いよ、待っててやっから」

狛枝「あはっ、ありがとう。すぐに戻るね」たたたっ

左右田「おーっ。転けんなよー」




――――




狛枝「お待たせ」

左右田「おー……って、またソーダ味か」

狛枝「うん。ところで左右田君」

左右田「何だ?」

狛枝「もし良かったら、一緒に食べない?」

左右田「……へっ?」

狛枝「さっきも一本食べたし、もう一本食べるとお腹壊しそうだから半分こにしたいなって」

左右田「良いのか?」

狛枝「うん。僕なんかの幸運で良ければ、左右田君にも分けたいし」

左右田「まじか、サンキュー!」

狛枝「喜んで貰えて嬉しいよ」がさがさ

狛枝「はい」すっ

左右田「ん? お前が手に入れたんだから、先に食えよ」

狛枝「でも……僕なんかが食べた後のものを、左右田君に食べさせるなんて出来ないよ。こんな汚物以下の蛆虫にも劣る僕如きが」

左右田「判った判った判った、先に食うから自虐は止めろ」

狛枝「あはっ、ありがとう」

左右田「礼を言うのはこっちなんだけどな……」がりがりごりごり

狛枝「やっぱり豪快だね」

左右田「うっせ」がりがり

狛枝「僕も削られたいなあ」

左右田「お前はもう既に人として大事な何かが削れてんだろ、はい」

狛枝「もう良いの? まだ半分以上残ってるけど」

左右田「貰い物にがっつく程、俺は卑しくないっつうの」

狛枝「あはっ、ごめんごめん。そんなつもりで言った訳じゃないんだ」

左右田「判ってるっつうの。つうか早く食えよ、溶けてきてるぜ」

狛枝「あっあっ、汁が」ぺろっ

左右田「けけけっ、犬みてえだな」

狛枝「……あっ、左右田君の頬に汁が」ぺろっ

左右田「うわあっ! いきなり何すんだっ、馬鹿!」

狛枝「犬みたいって言ったから、犬みたいに舌で舐め取ってあげただけだよ」

左右田「犬って言ったこと怒ってんのかよ、悪かったって」

狛枝「怒ってないよ。左右田君の頬を舐める口実が出来て嬉しかったし」

左右田「謝って損した」

狛枝「あははっ」

左右田「……」ぺろっ

狛枝「ひゃっ」

左右田「けけけっ、お返しだバーカ」

狛枝「……左右田君。僕にとっては御褒美になるって判ってて、僕の頬を舐めたのかな?」

左右田「……さあねえ? それより、早く食わねえと溶けて落ちるぞ」

狛枝「うわわっ」ぺろぺろがじがじ

左右田「けけけっ、手に垂れてんぞ」

狛枝「じゃあ僕の手、舐めてくれる?」

左右田「お断りだ、バーカ」

狛枝「残念」ぺろっ

左右田「ったく、もう行くぞ」

狛枝「うん……あっ」

左右田「どうしたんだよ」

狛枝「……ううん、何でもないよ。行こうか」

左右田「おう」

狛枝(また当たりが出ちゃったけど……これは記念に取っておこうかな。左右田君と一緒に食べた記念にね)

左右田「何にやにやしてんだよ、気持ち悪い。早く来いって」

狛枝「あはっ、ごめんごめん。今行くよ」



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