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ってか作文が進まないし。
「あー!何書けばいいのー!?」
「はい!芹嬢の可愛さについて!!」
「おかしいから!テーマは“自分の好きなもの”!私のことはいいから!!」
「えー」
「えー、じゃない!」
「はいはい!じゃあ、“世の中の可愛い女の子”について!」
「変わってないじゃん!」
「じゃあ、芹都ちゃんのいじめがいのあることについて」
「もう少し黙りなよ君ら」はあ、もう…。
どうすんだよ、これ。
「書けた?」
「あ、先生」
「無理ですよー。いざ言われると」
「そっかー」
うーん、と唸る先生と一緒に頭を捻る。
「じゃあ、芹都ちゃん達は日々のことを書けば?」
「え、」
「ほら、皆って話してると結構面白いし、書くことがないなら…」
「えー…」
皆のことー?
そこで思い浮かぶ、奥ちゃん、いっちゃん、なっちゃんのこと。
「駄目だ。ドSと変態と女子好きしかいない」
「それどゆこと?ねえ、せーりーとちゃん?(黒笑)」「そういうとこだよ!」
「ウチは変態じゃないよ!」
「あたしも!!」
「「ただ自分の気持ちに正直なだけです!!」」
「どこがそれ胸を張れるのか教えてほしいよ」
もー。しょうがないなぁ。
「ほら、書くことが決まったんだから書くよ」
「え、いつ決まったの?」
「今さっき」
「あれにするの?恥ずかしくない?」
「あんた等と一緒にいた方がよっぽど恥ずかしいわ!」
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