監督生君、Subだってよ3

あてんしょん
・Dom/Subユニバース
・にわか知識
・監督生の世界にはダイナミクスがあって、ツイステッドワンダーランドには無かった世界線
・監督生君はSub
ふわっと読んでください



雑なあらすじ。ひょんな事からフロイドに助けられ(助けさせた、が正しいかもしれない)
彼らにダイナミクスについて(弱みを握られた結果仕方なくしぶしぶ)話すことになり
それを黙秘してもらう条件として(ほぼ強制的に)彼らとPrayを行うこととなった。あらすじ終わり

自分で蒔いた種とはいえ、監督生は正直気が重かった。ルールを決めて行っているが、この前はルールの隙をついたフロイドに好きにされてしまった

どう好きにされたかは掘り下げないで欲しい。まぁ、痛いことはされなかったし、気持ちよかったのだけれども…

彼らはこういう合法スレスレとか契約の抜け道だとかを突くのが得意なのだ。

どれだけ気をつけても気を抜けないというか…

ただ、このPrayが監督生個人の性癖ではなく病気の治療のようなもので、適当に扱えば死に至る可能性もあることはしっかり考慮してくれているようである

「流石にみるからに無抵抗で従順な小魚を一方的にいたぶる趣味はありませんし、それが体調に関わることなら尚更です。Sub dropとやらも実際に目にした訳ですしね。」

とはアズールの弁。彼らとて冷徹ではないのだ。

それでもルールは守るからPrayをさせろと言うのは譲らなかったし、なんならイソギンチャク共より従順な下僕が確保できそうな体質を是非とも調べさせて欲しい等と仰られておられるが…

「監督生さん。今日はよろしくお願いしますね」

にっこりとジェイドが微笑む。今日は彼がPrayのお相手だ。事前に連絡をくれただけ優しいのかなんなのか…

相変わらず笑顔が胡散臭い。彼はいつも、何でも掌握済みだという顔で笑う

「はい、お願いします」

監督生は全てを諦めた顔で渋々頷いた

彼の自室に招かれた時点で、もう今更逃げ場は無いのだから。



ジェイドは自席に腰を下ろし、監督生はフロイドの椅子を借りて座っていた

リーチ兄弟は同室らしい。あと、部屋の奥にバスルームがあるようだ。

それが彼らの部屋だからか、人魚の特別仕様の部屋なのか、もしくはオクタヴィネル寮全部の部屋に備え付けられているのか、監督生にはわからない

ただ、ちょっと羨ましいなぁと思う。オンボロ寮にも共同のシャワールームはあるのだが、妙に広くて落ち着かない。あと、湯船が欲しい。

海外の映画でたまに見たようなバスタブを買って貰えないだろうか。猫足のやつ。でもあれって、排水どうなってんの?

監督生が考え事、もとい現実逃避をしている間に熱心にアズール作のPray説明書やルールを纏めた紙を読んでいたジェイドが顔を上げる

「ルールの確認は終わりました。セーフワードはred、必ず何か達成した場合は褒める。達成できなかった場合も放置せずにcareが必要…と」

「はい。Commandに上手く従えないままにされると、喪失感とか絶望感でいっぱいになっちゃってSub dropしちゃうんです」

「体質とはいえなかなか厄介ですね。自身のことを他人に委ね無ければならない、と言うのは不安では?」

とジェイドは少し真面目な顔で問う

「んん、でも褒めてもらえるとそれだけで気持ちいいし、悪いことばっかでもないんですけどね」

監督生はへにゃっと笑った。

話を聞く限り、Domがその気になればSubは好きな様に手篭めにされるというのに、無警戒なものだ。

自分だったら耐えられないとジェイドは監督生の脳天気な顔を見つめる

「少し疑問なのですが、CommandはPrayに必ず使用しなければならないのですか?」

「んー、あまりCommandを使わないPrayを好む人もいるようですが…指示した、従った、だから褒める。って構図がわかりやすいから好まれる感じですかね?」

「なるほど。ところで」

ジェイドは目を通していたルールの紙を指でとんと弾き、態とらしく笑う

「この前回には無かった「性行為、及び性器に触れることを禁止する」と言う項目は…」

「ん゛ん゛ん゛!!!」

ジェイドの指摘に、監督生は顔を真っ赤にして喉の奥から奇声を発した。ジェイドの笑みが深まる

「フフフ、フロイドがあなたとのPrayで何を行ったのかは、聞かない方がよろしいのでしょうね?」

「わかってて言ってますね?」

「フフフフ、すみません。では始めましょうか」

ジェイドは長い足を組んでルールの書かれた紙を机に置いた




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